過去の今日のお話でも書いたように、自分の住んでいる辺りは台風が毎年訪れるので、あ、また来たか、という感じ。
年間、27個くらい発生しているのに、日本に上陸するのはそのうち3個くらいだそう。
といっても、地球上で発生する熱帯低気圧は台風だけではない。日付変更線(東経180度)より西の太平洋、南シナ海で生まれた熱帯低気圧のうち、中心付近の最大風速が17.2m/s以上のものを台風と呼んでおり、東経180度以東だと、ハリケーン、インド洋で発生するとサイクロン、と呼ぶらしい。
この熱帯低気圧について、最近気になっていることがあった。
欧米では熱帯低気圧を人の名前で呼んでいる。
何ゆえ、気圧に人の名前を付けるのか?? 「太平洋でジェーンとミラーが・・」なんて言われても、ぴんと来ないし、多分、私だったらどっちがジェーンでどっちがミラーなんだか、きっと混乱してしまうだろう。
熱帯低気圧に人の名前を付けたのは、20世紀初頭のオーストラリアの気象予報士だったという。その予報士は、気圧に嫌いな政治家などの名前をつけ、揶揄したとされる。
その後、第2次大戦中、アメリカの軍の予報士達が自分の妻やガールフレンドの名前を熱帯低気圧に付けるようになり、1979年にはWMO(世界気象機関)などが男性の名も含めたリストを使うようになったらしい。
これらにならってか、日本でも当初はアメリカ風に女性の名を台風に付けていた。しかしながら、1953年から、1号、2号と番号で呼ぶようになった。
これは、西暦の下二桁とその年の始めからの通し番号二桁とを合わせた計四桁の数字(例:1999年の5番目の台風は「T9905」となる)からなる台風の国際番号を応用しているようだ。 ・・・だからといって気圧に人の名前を付ける理由はよく分からないんだけど、山の神や海の神がいると考える日本人にとって、人間の名前をつけるよりは番号の方がしっくりくるのかもしれない、と私は納得することにした。
# by sitejm | 2004-07-30 23:22 | 科学