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人間関係と快感

 人の社交性を司る部分が脳のどこにあるのか、英国の科学者らが突き止めた。

 ケンブリッジ大学の研究チームは、共感的、あるいは感傷的な人は、脳の外皮、ちょうど眼球の上部に当たる(前頭葉)部分が発達していることを明らかにした。
 また、同様の機関が脳の中心部にもあることが分かった。
 
 これらの二つの領域は、チョコレートを食べたり、セックスをしたりしたときに感じる快感に対しても反応する。

 研究者らによると、このことから、人間関係に関しても同じような快感を感じることがあるといえるのだそう。

 また、この研究によって、自閉症や統合失調症などの精神異常について理解を深められるのだという。

 この研究では、41人の男性の脳が分析された。
  
 その結果、社交性のテストで良い成績だった人ほど、この二つのグレーゾーンが発達していた。
 
 研究者らは、社交的な人が生来、社交的であったのか、成長する過程で人間関係に対応するうちに社交的になったのか、正確に把握していない。

「社交性と個人的な感情は人格を形成する複雑な要素の一部分である」とGraham Murray博士は言う。

  Murray博士は、今回の研究によって、人の性格の現れ方がなぜこれほどまでに異なるのかをより深く理解できるのだという。

 この調査の詳細は、欧州ニューロサイエンス新聞に掲載されている。(Radio-CANADAより)

by sitejm | 2009-05-24 17:28 | 科学