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食べてはいけない!

食べてはいけない!_d0051212_1636140.jpg いわゆる、食品添加物がうんたらで・・・というやつではない。

 イスラム系の人は、豚肉を食べてはいけない。アルコールも飲んではならない。

 しかし、スペイン人は豚のハムを食べ、ワインを飲む。

 旧約聖書では、
 ・ひづめが完全に二つに分かれ、しかも反芻する動物でなければ食べることはできない。
 ・また、魚類のうち、ひれ、うろこのないものは食べてはいけない。
 ・羽のある昆虫はすべて穢れたものであり、食べてはならない。
とされているという。

 しかし、日本の一部の地域では、反芻しない馬を馬刺しなどで食べる。
 うろこのないウナギやドジョウも食べる。日本人だけではない。
 また、東南アジアではアリやタガメやコオロギなどの昆虫を食べる人も多い。羽があるというところにこだわれば、日本でもイナゴを食べていた地域もある。

 この本では、生理学的に食べられるのに、「食べてはいけない」とされている食べ物について、簡単な歴史や背景と、著者の私見が附されている。著者はありとあらゆるゲテモノ?を食べつくしてきた森枝卓士氏。

 文体が余り好きではないが(多分、自分の文体と似ているからですが)、クジラを食べることに反対するグリーンピースに対する怒りは私も同様に感じる。
 クジラ肉は日本の文化の一部である。

 もう一つ、なるほど!と一つ賢くなったのが、菜食に対する考え方。

 中国や日本の精進料理では、動物を食べることを戒め、肉もどき(大豆たんぱくとか)や魚もどき(山芋とのりで作った蒲焼とか)を作ってきたが、インドのベジタリアンには「もどき」という発想がない。
 この違いはどこから生じたのか?
 本の後半に書かれている。

by sitejm | 2009-03-03 20:59 | 読書も好きです(いろいろ)