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中国の食文化研究

中国の食文化研究_d0051212_20125143.jpg 「中国の食文化研究-北京編-」では、酒池肉林の真実から、西太后の愛した料理の数々、焼売の歴史や坦坦麺のルーツなど、あらゆる中国料理の歴史がまとめられています。

 特に興味深かったのが紅焼香菇(ホンシャオシャンクウ)のお話。

 洪武帝が明王朝を設立した直後のこと。

 旱魃が続き、農作物に大変な被害が生じたそう。
 
 洪武帝自ら雨乞いをすること数ヶ月。
 
 激しい疲労に襲われながら、なおも祈り続ける洪武帝。

 やがて彼は箸も取れぬほど衰弱し、床に伏してしまわれた。

 そこに、諸葛孔明の再来と名高い劉基が、当時赴任していた浙江省の名産品「香菇」を携えて現れる。

 干した香菇を戻したもの500gに冬筍50gを使う。
 熱した鍋に油を入れ、冬筍を炒め、香菇と醤油、砂糖、鮮湯を加え、最初に強火、後に弱火で煮ること15分。

 煮汁が材料に絡んだら、紅焼香菇の出来上がり。

 これを3口食べたところで、洪武帝は元気が出てきたのだそう。

 この「香菇」こそ、日本で言う「椎茸」のことだそうです。

by sitejm | 2009-01-25 20:53 | 読書も好きです(いろいろ)