中国の食文化研究
特に興味深かったのが紅焼香菇(ホンシャオシャンクウ)のお話。
洪武帝が明王朝を設立した直後のこと。
旱魃が続き、農作物に大変な被害が生じたそう。
洪武帝自ら雨乞いをすること数ヶ月。
激しい疲労に襲われながら、なおも祈り続ける洪武帝。
やがて彼は箸も取れぬほど衰弱し、床に伏してしまわれた。
そこに、諸葛孔明の再来と名高い劉基が、当時赴任していた浙江省の名産品「香菇」を携えて現れる。
干した香菇を戻したもの500gに冬筍50gを使う。
熱した鍋に油を入れ、冬筍を炒め、香菇と醤油、砂糖、鮮湯を加え、最初に強火、後に弱火で煮ること15分。
煮汁が材料に絡んだら、紅焼香菇の出来上がり。
これを3口食べたところで、洪武帝は元気が出てきたのだそう。
この「香菇」こそ、日本で言う「椎茸」のことだそうです。
by sitejm | 2009-01-25 20:53 | 読書も好きです(いろいろ)