温暖化と植物の二酸化炭素の吸収力との嫌な関係

 温暖化は、植物のCO2吸収能力を遅らせる。
 
 アメリカの研究者らによれば、植物は非常に暑い年があると、その2年後にならなければ、温室効果ガスの吸収能力を回復できないのだという。

 リノ砂漠研究機構の研究グループは、オクラホマの長さ2.4メートル、奥行き1.2メートル、高さ1.8メートルの草原を利用して実験を行った。

 この小さな生態系は、日照量、温度、雨量が管理された4つの研究室に、CO2を排出する状態で、4年の間、移動された。
 
 4つの研究室のうち、2つは現在のその地域や土壌の状態を再現するようにプログラムされていた。
 気候は過去7年間に観測されたうちの1年分を利用した。
 残りの2つの研究室では、実験開始後2年目に、気温を4度高めた。

 この温度の増大は、UNOの気候に関する専門家チーム(GIEC)が、今世紀の終わりに地球上の温度が増加すると推定する平均気温と一致している。

 研究者らは、非常に暑かった年とその翌年は、通常の年より、CO2吸収量が1/3まで減少する点に注目した。

 草や樹木は、炭素を供給する物質だが、光合成をするために成長し、微生物が有機物質を分解するとき、地中に炭素を固定する。

 気温がだんだん高くなるのであれば、植物は規制のメカニズムに適応していくだろう、と研究者らは言う。
 この実験では、突然の熱波による影響が大きいことが分かった。
(GIECの研究報告によると、温暖化の結果として、暑い年が増加し、それに伴い熱波が発生するのだそう。)
 
 結果は容易に予測できる。
 植物と土は炭素を吸収しにくくなり、より多くのCO2が吸収されないまま大気中に残存する。その結果、温室効果が増大し、温暖化の速度が加速することとなるのである。

 調査の詳細は、Nature誌で発表される。(Radio-CANADAより)
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by sitejm | 2008-09-21 17:34 | 科学