漁業と農業の不思議な関係

 沿岸地域での漁業と農業、そして窒素濃度との驚くべき関係を、モントリオール大学とニューヨーク州立キャリー・エコシステム研究所の研究者たちが明らかにした。

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 研究者たちによれば、漁業で釣が行われている間、陸上の窒素濃度と海中の窒素濃度のバランスはよく取れているのだという。

 モントリオール大学のロクサーヌ・マランジェ教授とミルブルックのニナ・キャラコは、漁業活動は、人間の活動によって発生する窒素の濃度を低下させる重要な役割を果たしていると推定している。

 窒素は植物にとっても、動物にとっても必須の物質であるが、農業では肥料として地中に散布されている。窒素濃度が余りにも高い場合は、酸素濃度の低下と水系の生態系の深刻な撹乱を招く恐れがある。
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 河川や水路を経由して、人間活動によって生じた窒素は、やがて沿岸の海中に流入する。
 そして、1世紀もの間、水中生物の生活の場である海洋を汚染する。

 ネイチャー・ジオサイエンス誌の最新号に掲載されたこの研究結果によると、かつての沿岸漁業によって、窒素濃度を60%も削減していたと言い、現在では、20%の削減となっているのだそう。

 研究者たちは50年間に渡る、58箇所の沿岸地域のUNO編集の統計資料を調べ、この結論を導いた。

 現在では、多くの国で、希少生物を保護するために、漁業活動を規制することを余儀なくされている。

 モントリオール大学の生物学者ロクサーヌ・マランジェは、窒素濃度のバランスはもろくも崩れ去っており、「これは出入のアンバランスによるものです」と、研究者たちに警告している。

d0051212_2341477.jpg 沿岸の海洋生物が持続的に生息する方法を確立するためにも、論文では、窒素循環に関する漁業の作用について、もう一度調査を行うべきだとされている。

 しかしながら、解決策は漁業を盛んに行うことではなく、農家では、環境保全のため、害のない肥料を使用するべきだと研究者たちは指摘している。(Radio-CANADAより)
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by sitejm | 2008-02-07 23:41 | エコロジー