800万年前の森
ハンガリー最北のBukkabranyでは、なんと800万年前の湿原性スギの小さな群生がよく保存された状態で発見されたのである。
炭鉱夫らが特殊な木の幹を見つける作業中、同時にヌマスギの森が見つかったのだそう。
「この発見はとても稀少なものです。というのも、木は、珪化や炭化することなく、木質をきちんと保存した状態で残っていたからです」と、Otto Herman博物館のTamas Pusztai氏は言う。
発見された16本の木は、800万年前に生長していたもので、深さ60m、表面の広さ3500m2の巨大なクレバス内で発見されたという。
幹の直径は2~3m、高さは6m。当時は30~40mの高さまで育っていたと推定される。
1千万年前の中新世には、ヨーロッパのこの地域は巨大なパノン湖が広がり、泥状地や湿原地となっていた。
これらの木は、1000年から1500年間程度、森を形成していたと推定されている。
研究者らに依れば、このように木が保存されたのは、突然の砂嵐によって、6m程度の高さまで砂が森を覆ったことによるのだという。
現在では、これらの木は大気や日光に触れると砕けちってしまう恐れがあるため、移転させることは不可能である。
木の幹を壊さないよう、調査は慎重に行われた。
同様の古い森林が日本でも発見されているが、考古学者らはコンクリート製の囲いで保存しているという。(Radio-CANADAより)
>>日本で発見された例とは、「地底の森ミュージアム」のことかな?
化石化した例なら滋賀県にもあるようです。
by sitejm | 2007-08-04 19:21 | 科学