人気ブログランキング | 話題のタグを見る

海洋が消えていく

 魚の釣れる海がこの世からなくなってしまうかもしれない。

 海洋が消えていく_d0051212_16315763.jpg実際に、14カ国で行われた合同調査によると、甲殻類といくつかの魚類の種がここ50年で海洋から完全に消えているのだと言う。
 
 海洋の生態系は過剰な漁業と海洋汚染によって疲弊しており、これによって食用魚種の生息を脅かしている。

 専門家らは、根本的に改善しない限り、現在の状況は地球上の食糧の安全性を低下させていくだろうという。

 沿岸水域と全海洋について、多くの研究がなされているが、そのいずれの調査結果においても、海洋生態系全体の安定が崩れておのを続ける多数の研究は、次のことを示します、生産力およびすべての海の生態系の生産性と安定性が低下している、とハリファクス大学の生物学者ボリス・ウォームは指摘する。

 ボリス・ワームは次のように言っている。
「この現象が常態化している。これほどの規模で発生すると思えなかったし、近年、現象の進行が加速していることに大いにショックを受けている。」

 現在、29%の魚類・甲殻類が消滅しようとしている。数年後にはいくつかの種の個体数は90%も減少するという。たとえば、北大西洋のタラは、もう手の施しようのないところまで減少しており、近々、消滅してしまうだろう。

 また、この研究では、たった1種の魚種の消失は、生態系全体に影響を及ぼすことも明らかにしている。海洋が消えていく_d0051212_16495828.jpg

 一方、再生産性が通常に戻った魚種は、どんな種類であっても海洋の正常化と安定化に寄与し、また汚染や温暖化などの悪影響を緩和するのに役立つのだという。

 科学者らは、生物種の減少は海洋の魚介の生産性を低下させるほか、酸素を生産したり、汚染物質をろ過する働きのある海藻の生長を妨げるのだという。

 スタンフォード大学の生物学者Steve Palumbiは、海洋は下水を吸収し、栄養源としてリサイクルしており、また、海水中の毒性物質を分解し、食糧を生産し、二酸化炭素を養分や酸素に変化させる役割を果たしているという。

>>魚がいなくなったら、刺身や寿司を食べるどころか、そうした日本文化も消えてしまうのですね。それにしても、魚肉ソーセージならぬ、「牛肉かまぼこ」とか、「豚はんぺん」みたいな変な食べ物が現れなければ良いのですが。

by sitejm | 2006-11-04 16:42 | エコロジー