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肥満と物忘れ

 フランスで、32歳から62歳の健康な2,200人に対し、肥満が脳の活動に及ぼす影響に関する調査が行われた。

肥満と物忘れ_d0051212_2042012.jpg Insermのチームは、調査対象者のBMI(肥満率)と情報の記憶、注意および演算速度に関するテスト結果とを比較した。(左写真は石器時代の太った人の像だそうですが、この時代にこれだけ太るのはすごいことのように思われます)

 その結果、BMIの低い人より、高い人々の方がテスト結果が悪かった。

 たとえば、記憶力のテストについては、BMIが20の人は、16語のうち最低でも9語を記憶していた。
 一方、BMIが30になると7語しか覚えてない、と言う結果となったのだ。 

 この5年間で肥満や体重増加(BMIの増大)の傾向が高くなっているが、それに伴い記憶力が低下しているともいえる。

 肥満と脳の活動の関連は、ニューロン組織上の脂肪細胞によって分泌された物質の活動によるものと考えられている。

 これまで肥満が痴呆の原因とされてきたことも、これで説明がつくわけだ。

 研究者らは、今後、じっくりとデータを検証する必要があり、結果の公表には注意が必要だと考えている。

 研究結果は、Neurology マガジンに掲載中(Radio-CANADAより)。

>>私なんか、BMIは「やせすぎ」ですけど、いっつもなにかしら忘れてますけどね。

by sitejm | 2006-10-11 20:04 | ヘルス