楽しい火遊び

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 わが国では、夏になると各地で花火大会が開催される。
 「わが国」とわざわざ書いたのは、クリスマスや何かの記念日に打ち上げる国々もあるためである。
 
 この花火、見れば見るほど、その色、スケール、そして技に驚嘆する。
 
 一体、花火はどこでどのように発展したのか? 

 花火の歴史については、(株)丸玉屋小勝煙火店さんのサイトに詳しく書かれている。

 火薬が発明されたのは中国。さすが4千年の歴史だ。
 観賞用の花火は、フィレンツェに始まるそう。さすが花の都!(←意味不明)
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 日本の花火の歴史は意外に新しく、火薬が伝わったのは16世紀、花火が伝わったのは17世紀ごろの模様。

 そして、初めての花火大会が開催されたのは、江戸時代。
 主催者は八代将軍徳川吉宗で、江戸の疫病(コレラ)、関西の大飢饉による死者の慰霊と悪霊退散を祈って行ったものだそう。

 「暴れん坊」なだけではなくって、粋で殊勝な人でもあったのね。 

 しかし、現在のような鮮やかな色をなした花火ができたのは、どうやら明治以降の模様。
 文明開化と共に、塩素酸カリウム、アルミニウム、マグネシウム等々の薬品が輸入され、花火は色とりどりの姿を見せるようになった。
 中学か高校時代の化学で習った「炎色反応」が花火の色には利用されている。

 紅:炭酸ストロンチウム SrCO3
 緑:硝酸バリウム Ba(NO3)2
 黄:シュウ酸ソーダ、炭酸カルシウム Na2C2O4、CaCO3
 青:花緑青、酸化銅  (花緑青化学式は3CuO. As2O3+Ci(CH3COO)・・とややこしいので略)、CuO2
 銀(白):アルミニウム Al 
 金:チタン合金 

 下図は燃える炭酸ストロンチウムや酸化銅など?
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 花火に色をつけたのは、文明開化と金属類の炎色反応であった。

 さらに、花火にハートや魚などの形の付いた型物花火は、こちら((株)太田煙火製造所さんのサイト)のように作られているようだ。
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 「夜空に描きたい形に星を並べる」とは、なんとロマンのある技術であろうか。 

 じっと空を眺めていたら、なんだか星の誕生からその死まで、星の一生を見つめるような気分になってきた。



 ↓赤色巨星の爆発と、おびえる民衆。
 うそです。2006年7月22日の三重県津市の花火大会会場にて。
 
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by sitejm | 2006-07-23 11:49 | 科学