ニセ科学入門

 今日30日、日本物理学会が愛媛大学で「ニセ科学シンポジウム」を開催した。

 ここで「ニセ科学」とは

「科学的に誤り(ないしは無意味)であることが明白であるにもかかわらず表面上は科学を装っている営み」

 をさすのだとかで、このシンポジウムは、典型的な「ニセ科学」の事例を紹介しながら、物理学者らが「ニセ科学」とどう向き合っていけばよいのかを考えるきっかけを作るのが目的だったのだそう。

 ニセ科学の1例として、血液型による性格判断が挙げられていた。

 関係ページをざっと斜め読みする限り、シンポジウムではおそらく、血液型の遺伝と性格の遺伝を結びつけるという考え方は科学的であるとしているが、「血液型と性格は関連があるはずだ」という前提で議論することは「ニセ科学」だと論じられたのではないかと推察する。

 データのない事象について、勝手な前提を立てて議論することがニセ科学という説明はとても分かりやすい。

 ただ、「血液型性格判断」がニセ科学であっても、「血液型と性格に関連性があるかもしれない」という可能性まで否定しているような向きが気になる。

 その関連性が「ある」ことを誰も証明できていなければ、「ない」ことすら明示されていないと思われるからだ。

 大体、血液型性格判断が「科学のひとつ」だと人々が信じている、と議論することがずれている。

 もっとえげつなく言えば、「神」を誰も見たことがなくても、「神」の存在を信じている人はこの世に多いのに、これこそ「ニセ科学だ」と指摘するようなものである。
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by sitejm | 2006-03-30 23:37 | 科学