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動物との接触にご用心

動物との接触にご用心_d0051212_22582923.jpg 医療研究はし尽くしてもキリがない。

 スコットランドでの研究によれば、今後人類はますます動物由来の病気にさらされるのだという。エディンバラ大学の研究チームは過去25年に渡り、動物からヒトに伝染した病症を38例以上も列挙した。
 これはほんの序の口だ。
 研究者たちは人類に寄生できうる1,407の病原体 (ウィルスやバクテリア、寄生虫、カビ類など)の存在を突き止めた。このうち58%が動物由来であるという。研究者らはこのうち177種は大変危険度が高いか、それに準ずるものだとしているが、ほとんどは伝染病ではないのだそう。

 毎年1,2の動物由来の病原体が人間に感染している。
 人類はその起源以来、ずっと新しい病原体からの攻撃を受けているのだ。
 しかしながら、近年、そのプロセスは、より速い速度で発生していると考えられている。そしてその加速度は、これまでの人類の長い歴史の中で、異様に大きくなっている、と科学者たちは言う。

 地球上の人口密度は高くなり、気温上昇も顕著になってきた。それに加えて、我々人類の地球上での移動能力が急激に発達したことを考慮する必要がある。こうした変化によって、病原体の生存は動物の間だけでは治まらなくなってくる。
 近年、例は見られている。HIVやマールブルク病*、SARSなどだ。

 アメリカ伝染病センターの獣医NinaMaranoは、病気の対策は、動物たちの病気についても考慮する必要があると考えている。

 かつて人類は時間や費用のかかるワクチンや抗レトロウイルスを作り上げてきたが、動物たちにもこれが必要なのだ、と彼女は言う。

*マールブルク病:西ドイツのマールブルクが由来。マールブルクなどでアフリカミドリザルの研究にかかわった職員ら25名が発症し、7名が死亡した。

>>ペットを飼う人も急増しているし、現代人が病気にかかりやすいのもわかるような気がします。

by sitejm | 2006-02-23 22:58 | ヘルス