【読書】アルジャーノンに花束を

 ダニエル・キイスが最近、亡くなりました。
 そこで、ふと思い出して、ずっと前に買ったやつを読みました。
 しおり代わりに使っていた読者のアンケートはがきの消印が「平成15年何月まで・・・」となっていたから、少なくとも11年前に買ったものです。

 20代の頃、いわゆるリケジョの先輩社員に
「理系のjmさんにはお勧めするわ」
と言われたものの、そのときは、あまり読む気がしませんでした。

 でも、数年経ってから、読んでみたら、読み終わっても、苦しくて、うずくまったまま、立ち上がれませんでした。

 ハッピーエンドなのかな?

 そうとは思えない。

 知的障がい者のチャーリィ・ゴードンは、37歳。
 パン屋で作業員として働きながら、夜は知的障がい者向けの学校で学んでいます。
 熱心な生徒として、担任のミス・キニアンが心理学の研究所に彼を紹介するのです。
 彼を知能を3倍以上に高める実験の被験者として。
 
 チャーリィは、パン屋でみんなから愛され、幸せに暮らしていたのです。
 でも、まじめな彼は、利口になれば、もっと愛されるだろう、と実験に協力しました。
 彼のIQは、実験によって3倍に高められます。

 その結果、彼に見えたのは、つらい現実ばかり(素晴らしいことも、もちろんあります。)
 幸せな記憶をたどるほど、IQが3倍になった彼は不快感を感じ始めるのです。

 私は翻訳小説が好きで、最近は、エンターテインメント性の強いものばかり読んでいました。

 でも、11年以上も前に読んだ「アルジャーノン・・・」は、IQの高まるチャーリィとともに、読者にいろいろな感情を湧きあがらせ、考えさせ、気づかせてくれるように思います。
 
 後輩のリケジョに、私も教えてあげたい、と思いました。
 もう、読んでるかな?
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by sitejm | 2014-06-29 12:17 | 読書も好きです(いろいろ)