今頃、何やねん?
何しに来たのかといえば、愛媛県立宇和島水産高校の実習船「えひめ丸」と米原潜の衝突事故について、米運輸安全委員会による調査報告書を持ってきたのである。
この事故が起こったのは、自分がニューカレドニアを旅していたときのことだった。
乗船者数35名のうち、教員5人、生徒4人が亡くなり、9名の乗員がPTSDに苦しむ事故であった。
今から4年以上も前。2001年の2月のことだ。
米国は今頃、何しに来たのだ?
遺族や関係者はそう問いたいだろう。いや、怒鳴りつけたい気持ちかもしれない。
「痛ましい人命の損失に深い哀悼の意を表し、米国政府と米国民を代表し、犠牲者のご家族ならびに日本国民に心からお悔やみ申し上げます」
という愛媛県議長宛の親書の言葉は、あまりにも遅すぎ、ただ、その辺の手紙の書き方マニュアルからでも拾ってきた言葉のように思えるくらいだ。
北海道沖で第3新生丸にイスラエル船が接触し、7名の日本人船員が亡くなった事故では、イスラエル船側に非があるにしても、船社の社長はすぐさま遺族に会いに来た。
故人宅で仏壇に手を合わせる姿さえ見られた。
それでも、遅すぎたくらいであった。
米国にとって、いまだ日本は自分たちのメス犬みたいなものであるらしい。
米軍基地を置き(暴力で脅し)、モノは買わせ(金は毟り取る)、戦後の3Sで日本人の脳を溶かし(ヤクで逃れられないようにしたようなもんでしょ)、末期までたかって最後は捨てる。
こう考えてみれば、中国の日本に対する反感も分からぬではない。
日本人は人が良いから米国人ほど傲慢であるとは思えないけれど、〒問題で勝ったのをいいことに、国民に舌出して思想の自由を振りかざす
反日運動を起こせる中国の人たちのエネルギーが羨ましい。
(写真は沈没したままのえひめ丸の船首)
by sitejm | 2005-10-20 21:15 | 今日の個人的お話