【読書】八月の路上に捨てる

 日曜の暇つぶし用に読んだ一冊。

 この日は中村文則の2冊と、伊藤たかみのこの1冊を読んで、まだ暇だったから、ほかに2冊、中途半端に読んでいた。暇人やなあ・・・。

 さて、「八月の路上に捨てる」は、芥川賞の審査員だった黒井千次さんの評価によれば、
「気心の知れた二人の仕事を通しての信頼関係が、離婚を前にした主人公の現在を浮かび上らせ、過去を照らし出すところが新鮮で、自然でもある。つまり現在主導のもとに過去が眺められ、その視座が過去を乗り越えようとする姿勢を生み出そうとする。」「八月の路上に、紛れもない現代の光景の一つが捉えられている。」
 
 さすが黒井千次氏。高尚過ぎてわたしには分かりませんわ。 

 以下は、文春の担当者の方の紹介文。
「アルバイトで、自動販売機に清涼飲料水補充のトラック配送をする主人公の敦。8月最後の暑い日、女性ドライバーの水城さんに敦の離婚に至る経緯を尋ねられて……。夢と仕事と生活に追われ、真剣であればあるほど2人の心がねじれていった結婚生活。何かを思う気持ちを「捨てる」こと。その重さが熱く切なく、また、水城さんと敦の軽妙なやりとりの中にある信頼関係が心地良く胸に響きます。」

 あ、そんな感じ、そんな感じ。

 自分も30歳で離婚したので、この小説の内容がとても気になっていた。
 ようやく読めた。

 うん、仕事と生活に追われたよねえ、30手前って、、と同じ年頃の人の過去の話を聞いているように読めた。

 読んでいると敦の元嫁が異常みたいな感じがしてくるんだけど、実際、自分もその元嫁と
似たようなことをしていたかもしれない。
 その結果、元夫の浮気も離婚の原因の一つだったしさ。

 男女の感じ方の差が、ある意味「嘘つき男と泣き虫女」(主婦の友社)並に分かるように描かれていると思った。
 
 「水城さん」から秘密を聞いたので、自分も秘密を持ってると悪い、男相手にはそんな風に感じないけど、、という主人公の感じ方も、女のわたしには「ほぉ~!」な世界。
 
 自分にとっては、重くなく、あ、みんなそうなのね、と同世代として共感できた物語。
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by sitejm | 2013-08-06 22:07 | 読書も好きです(いろいろ)