【読書】土の中の子供

 「銃」を読んだら、暗くて頭が痛くなった。

 でも、案外面白かったので、すかさず「土の中の子供」を読み始めた。

 中村文則のテーマは、孤児、もしくは親に問題があって施設で育った子の生き方なんだろうか。

 やたら暴力を振るわれてしまう主人公は、タクシーの運転手。

 会社員だったけれど、ちょっと会社でほめられたら、プレッシャーにやられて、無断欠勤、そして退職。

 夜な夜なへべれけになって帰ってくる白湯子という女と同棲している。

 どちらも自分がだめな人間だと思っていて、主人公は自分に価値を感じていないようだし、白湯子はいつもめそめそ泣いている感じ。

 二人とも食べていくだけの生活だった。

 そんな中、白湯子が酔っ払って怪我をしたと思ったら、主人公はある出来事のせいで重傷を追う。

 なんだかとても居たたまれない展開のようでありながら、「銃」とは異なり、「土の中の子供」はむしろハッピーエンドだと思う。

 主人公は、子供の頃、とてもひどい経験をしている。
 
 この件を読むと、むしろ、こんなひどい体験をして、生きていることが立派だとなぜか感動するのだ。
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by sitejm | 2013-08-05 21:57 | 読書も好きです(いろいろ)