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スヌーピーたちの心の相談室-楽天家になる法-

スヌーピーたちの心の相談室-楽天家になる法-_d0051212_17231614.jpg こういうのを濫読というのかな。

 「ミステリーがすき053.gif」とかほざいていたのはつい最近のような気もする。

 「コメント力」で、チャールズM.シュルツの「PEANUTS」の登場人物のコメントがいい、と紹介されていたのを読んで、読みたくなった。

 普段、身の回りでスヌーピーのイラスト入りの何かをみても、普通すぎて何の感動も覚えなかった。
 でも、しゃべったり動いたりするスヌーピーはすごく魅力的。
 飼っていた犬を思い出した。

 たれ目がかわいいし。

 それに、口あけて笑うのだ。スヌーピーは。

 しかし、読んでみて、正直なところ、漫画としてはスヌーピーはそんなに面白くないというか・・・・・。

 この「スヌーピーたちの心の・・・」は、笑うためのものではないようだ。
 登場人物の言動について、臨床心理士の方の解説が添えられて、楽天家になる法として読むべきもののようす。

 うーーーん、そう読むか・・・・?というところもないではない。

 でも、ワテクシが非常に心を動かされた登場人物(登場犬?)がいた。

 スパイクだ。

 ご存知でしたか?ワテクシは知りませんでした。

 「MEMORIES」という巻によると、
 スヌーピーの兄弟のスパイクは、若いころ、仲間に乗せられて気が進まないままに、うさぎを追いかけたそう。

 動転したウサギは、道路に飛び出して車にはねられてしまった。

 スパイクはショックを受けた。

 そして自分を憎んだ。

 自分にそれをけしかけた仲間をも。

"SO I CAME OUT HERE TO THE DESERT WHERE I COULDN'T HURT ANYTHING AGAIN"
 
 スパイクは、サボテンだらけの荒野にひとりで住んでいる。
 「もう何ひとつ傷つけずにすむから」という理由で。

 誰とも会わずに、自分を含め、誰をも傷つけない。

 これもひとつの、楽天家になるすべ、かも。

by sitejm | 2013-06-16 17:23 | 読書も好きです(いろいろ)