スヌーピーたちの心の相談室-楽天家になる法-
「ミステリーがすき」とかほざいていたのはつい最近のような気もする。
「コメント力」で、チャールズM.シュルツの「PEANUTS」の登場人物のコメントがいい、と紹介されていたのを読んで、読みたくなった。
普段、身の回りでスヌーピーのイラスト入りの何かをみても、普通すぎて何の感動も覚えなかった。
でも、しゃべったり動いたりするスヌーピーはすごく魅力的。
飼っていた犬を思い出した。
たれ目がかわいいし。
それに、口あけて笑うのだ。スヌーピーは。
しかし、読んでみて、正直なところ、漫画としてはスヌーピーはそんなに面白くないというか・・・・・。
この「スヌーピーたちの心の・・・」は、笑うためのものではないようだ。
登場人物の言動について、臨床心理士の方の解説が添えられて、楽天家になる法として読むべきもののようす。
うーーーん、そう読むか・・・・?というところもないではない。
でも、ワテクシが非常に心を動かされた登場人物(登場犬?)がいた。
スパイクだ。
ご存知でしたか?ワテクシは知りませんでした。
「MEMORIES」という巻によると、
スヌーピーの兄弟のスパイクは、若いころ、仲間に乗せられて気が進まないままに、うさぎを追いかけたそう。
動転したウサギは、道路に飛び出して車にはねられてしまった。
スパイクはショックを受けた。
そして自分を憎んだ。
自分にそれをけしかけた仲間をも。
"SO I CAME OUT HERE TO THE DESERT WHERE I COULDN'T HURT ANYTHING AGAIN"
スパイクは、サボテンだらけの荒野にひとりで住んでいる。
「もう何ひとつ傷つけずにすむから」という理由で。
誰とも会わずに、自分を含め、誰をも傷つけない。
これもひとつの、楽天家になるすべ、かも。
by sitejm | 2013-06-16 17:23 | 読書も好きです(いろいろ)