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毎年29,000km!? 小鳥の長距離旅行

 CANADAの北極圏に生息する鳥、ハシグロヒタキはアフリカのサハラ以南で越冬する。
 カナダのゲルフ大学の研究者らとドイツの研究者との共同研究で発見された。
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 生物学者ライアン・ノリスらによると、ツバメよりも小さなこの鳥は、毎年、29,000kmの旅をする。
 1日辺り290km程度の移動が90日間続くのだという。

 こうした移動は、海洋や砂漠を越えながら行われる。

「この鳥の大きさから言えば、世界中のどの鳥種より、移動距離が長いといえる」
とライアン・ノリスは言う。

 この科学者たちは、このスズメ目のハシグロヒタキは北カナダとアラスカで育ち、アフリカの様々な場所に移動することを知っていた。

 ドイツとカナダの研究チームは、異なるグループの移動パターンとルートを調べようと考えた。

 このため、2009年、彼らは46羽のハシグロヒタキにわずか1.2gの位置情報デバイスを取り付けた。
 これによって数ヶ月間の長距離を追うことができる。
 
 ハシグロヒタキは北極圏内の2箇所で捕獲された。
 30羽は西アラスカの山中、16羽は東部バフィン島である。

 位置情報装置から1日に2回、太陽の光の情報が送られたことから、スーダン、ウガンダ、そしてケニヤで越冬していることが分かった。

 秋季には、鳥は北ロシアとカザフスタンの上空を飛んでいた。その後、アラビアの砂漠を越えた。
 春は彼らの体重が減っているため、同じ距離を反対方向へたった55日で移動している。

 彼らはイギリス諸島からバフィン島までの3,400kmの距離をたった4日で移動した。
 その後、南下し、ヨーロッパを超え、モーリタニア海岸で冬を過ごし、春には帰路に着く。
 
 この研究の著者はBiology Lettersにおいて、ハシグロヒタキは北極とアフリカのように、方位的に全く異なった生態系の土地を物理的に結びつける唯一の鳥である、と解説している。(RADIO-CANADAより)

>>1日に290kmって、車で移動するのでもイヤになります。私なら。
 しかし、冬はアフリカ、夏はアラスカって、そういう生活に憧れる。。

by sitejm | 2012-02-19 22:13 | 科学