宇宙のお掃除
専門家で構成される委員会の委員長は、この報告書において、宇宙の掃除には、宇宙用の網や磁石、巨大な傘等、新たな技術が必要であると述べている。
現在、地球の軌道上には22,000もの物体と、数の把握が困難なほど大量の小さな物体が周回しているという。こうした小さな物体も危険を孕んでいる。
国際宇宙ステーションは、しばしば、その軌道上のゴミを移動させなければならないこともある。
報告書の著者で国立科学アカデミーのドナルド・ケスラーは、
「我々は最早、自らの環境の制御を失っている」
と言う。
軌道上の廃棄物は、宇宙開発が開始された54年前から発生し始めたという。
廃棄物の発生を最小限に抑えるよう、各国が努力してきたが、近年の二つの出来事がとどめの一撃となった。
一つは、2007年、中国がミサイルを発射し、時代遅れの気象衛星を飛ばしたASATのテストだ。
以来、1cm以上の15万個もの物体が軌道上に発生し、うち3千個は一定の大きさがあり、地球上から追跡することもできるほどだという。
さらに、2009年に発生した軌道上での二つの衛星の衝突事故が事態を複雑にした。
ケスラー氏はこれら二つの出来事によって、地球の軌道上の廃棄物量が2倍に増えたのだと言う。
(Radio-CANADAより)
>>カテゴリーを「科学」にするか「エコロジー」にするか迷いました。ゴミ問題なので。
ゴミは汚染者負担の法則に基づき、廃棄物を出した国が除去すべきだと思いますけどね。その国、金持ちになってるんだから。
by sitejm | 2011-09-07 22:03 | 科学