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生まれてくる子は

 妊娠している人が、簡単な血液テストで、生まれてくるこの完全なDNAを知ることができたらどうだろう。

 この手法によって、遺伝的な病気だけでなく、将来の体格や、瞳の色、また、ゲイかどうか、さらには将来、アルツハイマーになるかどうかも分かったとしたら。

 現時点では、これはSFに過ぎないが、専門家らは既にこのような研究を進めている。
 一方で、生物倫理学的な観点から、望ましいことかどうかが問われている。
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 母親の血液から胎児のDNAを知ることについて、

「これができれば、間違いなく、今日の妊娠検査は目覚しく進化する。」と、カリフォルニア大学ヘイスティングロースクールのジャイム・キング助教授は言う。キング助教授は遺伝分析学の専門家だ。
 しかし、こうした技術を実用化することについては、「実用的、法的、倫理的、そして社会的な影響を及ぼす」と指摘する。

「妊娠と出産の方法が大きく変わるでしょう」
と、カリフォルニア・バークレー大学遺伝学及び社会学センターのマーシー・ダルノフスキーは言う。

 彼女は、親が胎児が健全に誕生するかどうか分からない限り、妊娠の選択肢を避けるのではないか、と考えている。

「どこまでを健全と判断すべきか、です。」と彼女は言う。

 他の専門家とともに、彼女はこうした事実を知った、これから親になる人々はそのことで縛られないかどうかを懸念している。

 羊水穿刺では、胎児のDNAをサンプリングすることが可能であったが、流産の可能性を高めた。
 血液検査では、このリスクを回避することができる。
 また、妊娠しているかどうか確認する前に、妊娠した場合の検査結果を知ることもできるのだ。
 
 昨年12月、医学誌上で二つの記事に関して議論が再燃した。
 二つの研究チームは、胎児のDNAは母親の血液から再構成することが可能、として研究結果を示していた。
 この研究成果は、来年、市場化されるかもしれない。(RADIO-CANADAより)


>>この記事には続きがありましたが、翻訳はここまで(長すぎてくじけたので・・・)。

 高齢出産が増えるにつれ、需要が増えそうな技術ですが、DNAの結果を見て、中絶することが果たして倫理的にどうなのか、物議を醸し出すでしょうな。

by sitejm | 2011-06-18 19:33 | 科学