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食べても太らない!?

 アメリカの研究者らが、体重管理の鍵を握る遺伝子を発見した。
 
 IKKE遺伝子を非活性化させると、マウスはカロリーの高い餌を与えても体形が変わらなかったのだそう。

食べても太らない!?_d0051212_2341953.jpg ミシガン大学のAlan Saltiel博士によると、この遺伝子は、齧歯動物においては、肥満を左右する働きを生じるのだという。

 そのため、この遺伝子を非活性化させることで、マウスは高カロリーの餌を多量に与えられても太らなかったのだそう。

 この研究を行った研究者らは、現在、この遺伝子とタンパク質が、ヒトの場合でも同じ影響を及ぼすのかどうかを調べている。これが成功すれば、肥満予防の治療法をより向上させることができるのだという。
 
「我々は他の遺伝子でも肥満と密接に関連するかどうか調べてみたが、IKKE遺伝子が最初に発見された遺伝子で、マウスによる実験では、この遺伝子を非活性化させると体重の増加を停止させることが出来たのである」と、Alan Saltiel博士は言う。

 IKKE遺伝子はタンパク質キナーゼを生じさせるが、このタンパク質もIKKEと呼ばれる。
 このタンパク質は、酵素の一種で、他のタンパク質を活性化したり、非活性化する働きがある。
 研究者らは、キナーゼは、マウスをメタボリック化させるタンパク質に作用するのだという。

 次の段階では、キナーゼを中立化させる分子を発見するのだそう。
 これによって、IKKE遺伝子を非活性化させるのと同じ効果が得られると考えられている。
 このような分子が発見されれば、新しい治療法の創設につながると研究者らは期待している。
 
 この研究結果は、「細胞」誌に掲載されている。(Radio-CANADAより)


 

by sitejm | 2009-09-05 23:41 | ヘルス