飼い猫文化は中国で始まった?

 中国のとある村で、飼い猫の起源を示す証拠が見つかった。
 ワシントン大学のフィオナ・マーシャルと中国の研究者らは、5300年前の骨が、ヒトとネコとの関係を示す証拠であり、これがこの村の農民がネコを飼いはじめた起源なのだという。

d0051212_20475873.jpg
 研究者らはカンフカン村周辺に生息する二匹のネコとイヌ、ネズミ、シカその他の骨について、放射性炭素年代測定により、炭素および窒素の微量同位体を分析した。

 この結果、昔の村にいたねずみや飼い犬、豚は、村で栽培されたキビを食べていたことが分かった。しかし、鹿はキビを食べていなかった。

 これらの分析によって、ネズミは村人たちが収穫したキビを食べており、このネズミをネコは餌としていたことが分かった。

 「これらのデータによって、ネコは、農民たちが食糧として収穫し、保管していた穀物を糧としていたネズミを狙って、村に住み着くようになったと考えられる。」
と、フィオナ・マーシャル教授はいう。

 このほかの証拠は、ネコと農民たちとの関係がさらに進んだことを示すものだという。
 一つは、非常に年老いたネコが村では平穏に生きていることである。
 穀物が多い一方、ネズミは少ないことからも、このネコは村人たちから餌をもらっていることが分かる。

「これらのネコは飼い猫でなかったとしても、我々が発見した証拠によって、ネコは農民の近くに生息し、彼らは相互に有益であったといえる。」と教授は述べている。
 今日まで、科学者らは中国の飼い猫の起源は、2000年前までさかのぼると考えていた。
 そのため、この研究チームは、遺伝子のデータが、現代のネコに最も近い野生のネコの祖先が、中東やアフリカに住んでいたことを示唆するとは想定外であったという。

<参考>
 考古学者の中には、飼い猫の起源は、9000年前のキプロスにさかのぼるという事実を信じている人もある。
 キプロスの古墳で、ネコの遺骸が発見されているためである。
 しかし、マーシャル教授はこの動物は飼いならされているかどうか不明であり、その骨格からも野生のネコではないか、と考えている。
 飼い猫の起源はエジプトでは4000年前にさかのぼるのだそう。
 エジプトでは壁画にはっきりとネコが描かれている。

 次の段階では、中東から中国にネコがやって来たのだとすると、最初にネコを飼った中国人と、近東やエジプトのネコとの関係を調べることになる。

 国立中央科学研究所のジャン・デニス・ヴァイン専門家によると、この研究は中国に飼い猫の歴史があるという知られざる事実に光を当てたのだと言う。
 ヴァイン氏はヒトとネコとの最初の関係は、1万1千年前、農耕時代にさかのぼるという。
 狩のための犬が欧州で2万年前に家畜化されていたのであれば、農耕民族にとっての家畜は猫である、とヴァイン氏は言う。

 この研究結果の詳細は、ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンスに掲載された。(Radio-CANADAより)

>>飼いネコの起源にはそんなに興味はないですが、写真のヒトの手の爪の分厚さが気になって、気になって。
[PR]

by sitejm | 2013-12-27 22:40 | 文化

The Karate Kid

 中学生くらいの頃、ジャッキー・チェンが好きでした。

d0051212_2021867.jpg 日本の俳優とか歌手に興味がなく、歌手はフィル・コリンズ、俳優はジャッキー・チェンという丸顔おじさん好みでしたわ。

 でも、高校生になると、映画はバック・トゥ・ザ・フューチャーやゴッド・ファーザー3のようなハリウッド映画全盛期で、好きな俳優はクリストファー・ロイド(ドクを演じた人)とアンディ・ガルシアでした。
 どーでもえーことですが。

 そんなわけで、ジャッキー・チェンの映画を真剣に見ることは、ここ20年くらい、なかったかもしれません。
 30代後半~40代の人の中には、そういう人も多いのではないかな??

 ベスト・キッドは予告編がなんとなく面白そうだったので、暇なときに見ようと思っていました。

 ドレ役の子がずーっと見ていても飽きない好い顔をしているんですな。
 ダンスもうまいし、動きもいいし。
d0051212_205343.jpg

 ウィル・スミスに似ているな~と思っていたら、映画のクレジットでウィル・スミスのショットが現れて、ウィルの息子のジェイデンだとやっと気づきました。

 しかし、何と言ってもすばらしかったのがジャッキーでした。意外です。
d0051212_2051523.jpg

 ジャッキー・チェンの演じる役柄は、
・カンフーのうまい軽い男とか004.gif
・カンフーのうまい真面目で不器用な男とか015.gif
・優秀な刑事とか探偵だけどスケベな男とか010.gif
どちらかというと陽気さ全開のものが多かったから。

 哀愁漂う無口なカンフーの達人を演じる姿に、むしろ、ああ、この人はただのアクション俳優ではなかったのだと感じました。
d0051212_205512.jpg


 60歳近いのに相変わらず分厚い胸板からも、目が離せませんでしたけどね。
[PR]

by sitejm | 2013-12-23 23:11 | たまには映画を

足に移植された手

 25歳の中国人が事故で手を切断され、元の位置に接続されるまで足に移植された。 
d0051212_21195453.jpg

 事故による怪我は非常に深刻であったため、切断された手をすぐ元の位置に接続するのは困難であった。
 外科医チャンシャ氏は、患者の足の下方のアキレス腱のすぐ上の部分に移植し、蘇生する必要があったのだという。

 12月初旬、医師は彼の手を足から腕に移植した。手術は9時間かかって、成功した。
 患者のシャオ・ウェイは、今後、何度か手術を受け、手のリハビリを受ける必要がある。

(参考)
 身体の一部が切断された場合、その部位に血液を十分に供給すれば移植は可能である。

>>さすがファンタスティック・チャイナ!
[PR]

by sitejm | 2013-12-22 21:49 | 科学

危険なかおり

 科学者も含め、多くの人々は、危険を伴うにおい、たとえばガス漏れのようなにおいを脳で認識しない限り、おそれを感じるのは不可能だと考えていた。
d0051212_205844100.jpg
 ラトガー大学のジョン・マクガン教授らの研究が行われるまでは、少なくともそうであった。
 彼らはマウスの嗅覚を研究している神経科学者である。
 彼らはマウスの脳がにおいの原因を認識する前の、感知した段階でおびえたような反応を示すことに気づいた。
 この研究は、ジャーナル・サイエンスに掲載された。
 この米国の研究者らは、マウスの鼻の神経は、そのにおいが何かを脳に伝える前に、危険な臭いに対して反応を示したとしている。

 研究者らはこの研究のために、マウスの頭蓋の開口部を通して、遺伝的に操作されたマウスの脳内活動を観察した。
 彼らは、マウスに対し、特定の臭気とともに電気的な衝撃を与えた。
 その結果、その臭気の意味を脳に伝えるより前に、マウスの鼻の細胞は臭気に対してよい反応を示していたのだという。
 
 「驚くべきは、我々は、学習とは、あることに気づいてから脳内の奥深くで発生したものだと考えていたことである。
 我々は今、神経系統は、自分を脅かす刺激に対し、非常に敏感になる過程を目の当たりにした。
 恐怖を学習することは、脳への感覚器官から発生する信号に影響を与えることができたのだ。」
とジョン・マクガン教授はいう。d0051212_20585765.png

 恐れに関する記憶が、感覚器に影響を与えたという結果は、たとえば、心的外傷後ストレス障害のような、現在、危険でなくても危険におびえてしまうような症状を理解するのに役立つかもしれない。

 さらに研究者らはトラウマのあるマウスの嗅覚は感度が強くなっていることを発見した。
 臭気とともに電気刺激を送るという実験では、こうしたマウスは、神経伝達物質(神経に情報を伝える化学物質)が、実際の臭気の強さより、4倍も強い臭気を示すレベルまで放出されていたのだ。
 研究者らは、恐怖を伴う臭気に対し、非常に敏感なマウスを作り出した。

 この研究結果が発表される今日まで、多くの科学者らは、報酬や罰は、感覚器による情報伝達システムに影響しない、と考えていたのだ。(Radio-CANADAより)
[PR]

by sitejm | 2013-12-22 19:56 | 科学

黒地の絵

 松本清張の小説はどれを読んでも面白いですね。
 しかし、すかーっと気持ちの晴れる物語はないと思います。
 「黒革の手帖」なんて、「すかっと系」かと思って読んだら、とんでもないですからね。
 
 作品が多すぎて好きな作品が選べないくらいですが、印象的な作品を選ぶとすると、「黒地の絵」です。
 これは、1950年、九州の小倉の米軍基地から多数の黒人兵が脱走し、民家を襲い、一家の妻を集団で強姦した事件が基になった小説です。
 私は、この物語を読んだとき、胸のうちで絶叫しました。
 犯された女性も、それを助けられなかった夫も、どちらもどれほど無念だったことか。
 
 ものを壊され、盗まれて一文無しになる方がどれほど気持ちが楽だったか。

 ここから少し、ネタばれになりますが、







 事件のせいで、夫婦は疎遠になり、離婚してしまいます。
 夫の方は無口な男になり、米軍兵士の死体を扱う現場で働くことになるのですが、ラストでは、妻を犯した男と同じ刺青のある兵士の背中を切り刻むのです。

 先日、記事をかいた「よじょう」の予譲の故事を彷彿としました。

 本当なら生きた男の身体を刃で貫きたかった気持ちは、予譲も、兵士の背中を切り刻んだ夫も同じだったのではないでしょうか。

 そして、私は先日、朝日新聞の「ひと」のコラムで読んだ記事を思い出します。

 沖縄で活動している歌手の男性の記事でした。
 沖縄が米軍基地に踏みにじられてきた悔しさを歌っている人だったかと思います。
 この記事にも、脱走兵たちに妻を犯された夫の話が書かれていました。
 夫は、米軍兵士が最後の一人となったとき、「ワイドー」(耐えろ)と叫んだそうです。
 この歌手の方は、これを美しい言葉だと評していました。

 私はそうは思いません。

 美しいですか?

 妻を犯されても、耐えろと応援した夫。それが美しいのかな?

 妻を犯されてもその人への愛情を失っていない夫は立派だ、といっているだけのように思えるけど。
 その夫が傷ついた妻を抱きしめて、一緒に生きたことを願います。
 妻の心を少しでも軽くしてあげながら。
[PR]

by sitejm | 2013-12-18 23:44 | 読書も好きです(いろいろ)

よじょう

 山本周五郎の作品は、「青べか物語」とか「日々平安」とか、「赤ひげ診療譚」など、味わい深い時代物が多いです。
 どの作品も胸をほっこりとさせてくれるものがあり、ワテクシは大好きなんですが、とりわけ好きな作品といえば、「よじょう」です。

 冒頭、熊本城の廊下で、とある料理人が宮本武蔵に切りかかり、武蔵にばっさり斬られてしまいます。
 
 一方、主人公の岩太はちょっと童顔で年増に好かれそうな顔立ちの若造。
 でも、借金だらけ、不義理だらけ、おまけに女にもだらしないときて、馴染みの女に借金を頼んだが、断られて途方にくれていました。
 そこへ、料理人である父の鈴木長太夫が宮本武蔵に斬られたとの訃報が入ります。

 葬式に行けば、性格も行動も厳格な兄に勘当され、岩太は八方塞り。

 いっそ乞食にでもなってやる、と不貞腐れて、河川敷に小屋を建てて住み始めますが、それがとんでもない誤解を招き、彼の生活は一変していくのです。
 しかも、彼は宮本武蔵を敵に廻すことになって・・・・・・

と、なんでそうなるの~!!が満載です。
 でも、もうすかーっとするほどきれいに決まっているのです、物語が。
 
 宮本武蔵や町娘など、登場人物の描写もいきいきしていて、目の前に当時の情景が浮かんでくるようです。
 特に、岩太の気に入りの居酒屋の女中の「おきた」がツンケンしながら結った髪の気に入らないところ鏡を見ながら直す様子のほどよい色っぽさは、何度読んでも、上手だなあ、と思います。

 さて、少しネタばれになるので、「よじょう」をこれから読む人は飛ばしてほしいのですが、






 「よじょう」とは史記の「刺客予譲」にならったもの。

 予譲は幾人かの主に仕えたが、いずれも自分を評価してくれず、自分の能力を高く評価し、報いてくれた智伯に尽くした。しかし智伯は宿敵・趙襄子に滅ぼされ、趙襄子は智伯の頭蓋骨に漆を塗って酒盃とした。予譲は智伯の仇を討つべく、執念深く趙襄子の命を狙う。一度はつかまったものの、趙襄子は、たった一人で仇を討とうとした予譲の忠誠心を称え、釈放する。
 それでも姿を変え、執念深く趙襄子暗殺の機会をうかがう予譲。
 橋の袂で趙襄子を待ち構えていたところ、再びつかまってしまう。
 趙襄子は、その忠誠心に胸を打たれたが、今度こそ、予譲を見逃すわけにはいかない。
 予譲は死ぬ前に、一つ趙襄子に望みを言う。
 趙襄子の衣をもらい、それに三度切りつけて智伯の無念を晴らしたのだ。
 そして予譲は自害した。

 周五郎さんの「よじょう」はこんなに哀しく鬼気迫るお話ではありません。
 
 しかし、ワテクシは一つ、「予譲」を髣髴とさせる物語を思い出しました。

 松本清張の「黒地の絵」です。
[PR]

by sitejm | 2013-12-15 18:44 | 読書も好きです(いろいろ)

人間のアレはイワシ並み!?

 ヒトは食物連鎖の最後に位置する。
 フランスの生物学者らが、ヒトの栄養段階は、食物連鎖の頂点の捕食者であるホッキョクグマから程遠く、イワシなみであると指摘した。
d0051212_21554017.jpg

 「栄養段階」は、食物連鎖の種の位置づけを決定する。

 この指標は陸上と海洋に生息する生物種のほとんどに対して重要なものである。
 しかし、ヒトに関しては算出されたことが無かった。

 科学者はヒトの栄養段階は2.2と算定した。
 
 これはイワシやブタと同レベルで、頂点の捕食者であるオルカやホッキョクグマの5.5とかけ離れていた。

 植物は有機物の一次生産者で、最初の栄養段階にある。
 草食動物は第2段階にある。
 肉食動物は草食動物を餌とし、最も高い栄養段階に位置する。
 
 実際の栄養段階においては、一次生産者とその捕食者の間にその多数が存在する。

 研究者らは地域別のヒトの栄養段階の差についても計算した。
  d0051212_21555689.jpg
 ブルンジの栄養段階は最も低く、2.04。つまり、ブルンジの人々の食物の97%が植物ということである。
 アイスランド人については2.54で、これは魚の摂取量が非常に多いためだ。
 この算定値はここ50年で3%大きくなっている。

 この増大は、ヒトの食生活は、そのエコシステム(消費された食物の量と多様性)に大きな影響を及ぼすことを示している。(Radio-CANADAより)

>>数値が大きくなっているってことは、肉食系のヒトが増えたってことですかね。マグロも松阪牛もどこかの国の人々がガンガン食べ始めてますからね。
[PR]

by sitejm | 2013-12-05 21:57 | エコロジー