【読書】ストレスに強い脳、弱い脳

 ワテクシ、ストレスに弱いんです。
 顔には出さないですが、結構、へこんでいることが多いのです。

 最近も、自分の言ったことや、したことや、至らなさに落ち込むやらへこむやら・・・。
 
 それで、思わず手に取ったのがこちら。
 章立ては次のようになっています。

1.打たれ強さの理由は「脳」にある。
2.立ち直りが早い人になる!セロトニン活用法
3.どんなストレスも受け流す脳のつくり方
4.やる気を上手にコントロールするドーパミン活用術
5.脳が教えてくれる「図太い」生き方


 ま、まさに今のワテクシに必要な内容!!

 作者の有田秀穂さんは、現在、東邦大学医学部教授で、セロトニンについて特にお詳しいようです。

 この本には、目次どおり、立ち直りが早い人になる方法が説明されています。
 簡単なことばかりなので、すぐにでも実行できそうです。

 自分は、それを知るために手に取っただけでした。
 それなのに、このセロトニンと、意欲をつかさどるドーパミンとで、現在の日本社会まで説明できることを知りました。 

 有田さんが提唱する「図太い」というのは、列に割り込むとか、遠慮がないといった図々しさのことではありません。

 失敗したり、怒られたりしても翌日には立ち直っているような「打たれ強さ」。
 そして、誰かに反対されたらそのまま突き進むのではなく、別の方法に切り替えたりする「切り替え力」を言うのです。

 打たれ強さにも、切り替え力にも、セロトニンが必要なのだそうです。

 セロトニンは、爽快な意識を作ったり、平常心を与えたりするのに大事な物質です。
 それに加え、誰かに「共感」したり、困難にぶつかったときに「切り替え」たりするのに必要なのだといいます。

 集団生活には、こうした共感や切り替えが大事ですよね。
 人のつらさとか喜びとかが分からないと、コミュニケーションも取れないし、みんなの意見をまとめるには、自分の方針を切り替えることも必要なことがあります。
 昔の人は、特に戦前生まれの父や終戦時に生まれた母をみていると、強いな~、と感じることが多いのです。

 ワテクシは、彼らはあまり無茶をしないし、自分のことをわきまえているから、心が折れたりしないのかな、と思っていました。

 でもこの本を読んで、脳内物質が影響しているのだと根拠を持って、彼らが強い理由が理解できました。

 戦後、人々は、貧しさや苦しさを乗り越え、現在の日本を作ってきました。
 頑張れば、お金がもらえる、頑張ればいい仕事がもらえる、頑張ればきれいな奥さんがもらえる・・・と、右肩上がりの時代に、頑張れば頑張るだけ、それなりの報酬が得られたからだと思います。
 このとき、みんなの意欲を出すために、脳内ではドーパミンが分泌されまくっていたのだそうです。

 ドーパミンは、報酬によって努力させ、快感を得る物質です。
 だから、暴走すれば、ある意味危険な物質。
 アルコール中毒とか、パチンコ依存症などもドーパミンの暴走によって起こるものだそうです。

 これに重石をするのが、セロトニンだそう。

 この時代の人たちは、大勢の家族や地域の人々と接していました。
 接しなければならない環境にありました。
 だから、人と人とのコミュニケーションを、ことばで伝えなくてもできるという「共感力」があったし、みんなで結論を出すための「切り替え力」を持っていたのです。
 きっと、セロトニン神経が必要なだけ鍛えられていたのでしょう。
 だから、ドーパミンもセロトニンもバランスよく分泌されていたのです。

 しかし、今の時代はどうでしょうか。
 核家族化が進んで、一人暮らしの人も増えたし、一軒家に住んでいても、子供が何をしているのか分からないおうちもあるでしょう。
 ネットでことが済むし、あまり共感力がなくてもことが足りそうです。

 そうすると、セロトニン神経が弱まって、ドーパミンの暴走を抑えられなくなります。

 キレル子供も、おっさんも、おばはんも、このことで説明できるのだそうです。

 さらに、もはや成長は望めず、維持するばかりの日本であるのに、ストレスだけは一人前にある今の社会。

 夢をかなえよう!、目標を高く掲げて・・・!!と、ドーパミンがあってこその生活をしても、満たされないというのです。
 だって、報酬が望めないから。
 給料が上がるとか、頑張れば高収入の男と結婚できるとか。

 そのためには「ドーパミン原理」をやめ、「セロトニン原理」に切り替えることが大事なんですって。

 要は、目標の度合いでなく、目標の質を変えることで幸福につながる。
 
 こういうことが解説されていました。
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by sitejm | 2013-10-27 22:10 | 読書も好きです(いろいろ)

Life of Pie

d0051212_21475128.jpg ライフ・オブ・パイ、上映中に見そこなったので、やっとDVDで見ました。

 映宣のとおり、ライフボートにトラと取り残された少年が200日以上も大海原を漂流する話ですが、前置きも面白かったです。

 インドで動物園を経営する父親の元で育ったパイ。
 本名はフランス語で「プール」を意味する「ピシン」だが、英語でピシンは「pissing」(小便している)と同音異義。
 
 学校でからかわれるのが嫌で、パイと名乗り始め、そう認められるエピソードもなかなか面白かったです。

 パイの家族は、インドの政情が変わって、動物と共にカナダへ渡ることになります。
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 船旅のシーンでは、意外な役で、フランスの名優ジェラール・ド・パルデューが登場するのも興味深いです。

 ボートに残される少年とトラ。
 
 過酷な状況にも関わらず、少年の知恵と優しさと明るさが、ほろっとさせたり、くすっと笑わせたり。

 なんといっても映像の美しさが半端じゃありません。

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 これは是非とも大画面で見るべきでした。

 また、この映画のいいところは、大人から子供まで、誰でも楽しめるところです。
 ディズニー映画のように、大人が子供に返って観る必要もありません。

 そのままの心で、素直に楽しめる映画でした。
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by sitejm | 2013-10-25 21:30 | たまには映画を

【科学】ああ、あれ、あれ、名前が出てこない・・・のは認知症のはじまりか?

 昔の同級生の名前や古い歌のタイトルが舌の先まで出掛かっているのに、出てこない。
 
 心配無用である。
 こうした詳細を忘れてしまうことは、加齢に伴う認知力の低下とは関係ないことが分かった。

 これは、サイコロジカル・サイエンス誌で、この事象を研究してきたアメリカ・ヴァージニア大学の研究者らの意見である。

 心理学者ティモシー・ソルトハウスと、大学生のアリエル・マンデルは、18歳から99歳までの700人の被験者を対象として、彼らの略歴を参考として、地名や一般的な名称から有名人の名前まで質問を行った。
 
d0051212_21292176.jpg 被験者らは自分が答えを知っていることについて質問を受け、また、知っているが名前が出てこないものについて質問された。

 最も多くの被験者が「舌の先まで出ているのに・・・」と感じた質問は、
「ドームの内側に天体が見られる建物を何というか?」という質問であった。
 また、「ザンビアにある世界7大滝の一つは何か?」も同様であった。

 有名人に関しては、政治家ジョー・リーバーマンと俳優のベン・スティラーが最も多かった。

 一般的に、高齢の被験者は、若い被験者よりイライラしやすいことが事前の研究で分かっていた。

 しかしながら、研究者らは「舌の先まで・・・」という事象「エピソード記憶」と認知症を診断するための記憶力テストでの結果との間に関連性は見られなかった。d0051212_21293423.jpg

 このため、「エピソード記憶」と認知症とはまったく別の現象であるという結論に至った。  
 
 好きな映画で主役を演じた俳優を覚えていないというだけで、脳が失われていくというわけではないということだ。(Radio-CANADAより翻訳)

>>なかなか出てこない名前として「ベン・スティラー」。分かります分かります!!
 どんな顔かはもちろん、体格とか、どんな映画に出ているか、はたまたどんな演技をするかも良く分かっているのに、時々、名前が出てきません。
 「ブラッド・ピット」とか「アンジェリーナ・ジョリー」ならすぐ出てくるのですが。
 ワテクシ的には、「ニコラス・ケイジ」も時々、出てきません。

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by sitejm | 2013-10-19 21:29 | 科学

【映画】Dream House

d0051212_20364379.jpg******あらすじ************
 出版社を惜しまれながら辞めた有能編集者ウィル・エイテンテン(ダニエル・クレイグ)。
 退職後は、郊外に購入したばかりの新居でゆっくり執筆活動をするのだ。そして美しい妻リビー(レイチェル・ワイズ)と二人の娘と共に過ごす時間を楽しむ予定だった。
 しかし、退職後まもなく、娘が夜中に、窓辺で男の顔を見たり、不審な車が玄関先まで忍び込んでいたり、家族を脅かすような出来事が相次ぐ。
 隣人から聞いた話によれば、購入した家は、かつてピーター・ウォードという男が家族を惨殺したいわくつきの家だというのだ。ショックを受けるウィル。ウィルは地元の警官たちにピーター・ウォードについて聞き出そうとするが、誰も情報をくれない。
 ピーターが精神病院に入院しているという情報を得た彼は、病院へ行く。
 そこで知った事実は、ウィルにとって衝撃的なものだった。
 一方、夫とうまくいっていない様子の隣人のアン(ナオミ・ワッツ)は何か手がかりをつかんでいるようだ。
********************************

 ダニエル・クレイグとレイチェル・ワイズの結婚のきっかけとなったこの映画がスリラーだとは思いませんでした。
 ナオミ・ワッツが出演しているのだから、気づくべきだったかもしれませんが。
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 しかし、なかなか面白いストーリー。
 ダニエル・クレイグの演じる主人公の名前が変なところが気になっていたら、それも一つの鍵となっているのでした。

 クレイグとワイズの演じる夫婦は、本当に娘たちを愛情たっぷりに育てている家族そのもの。
 ここから交際が始まったのは無理もないなあ、という雰囲気です。
 余談ですが、ワテクシは、クレイグに突然、別れられたサツキ・ミッチェルたんが気の毒で気の毒でならなかったし、今でも彼女が幸せになったというニュースを早く聞きたく思っているくらいです。・・・そういうワテクシでも、クレイグとワイズは本当にお似合いだと思いました。俳優としての重みといい、ハリウッドで言えば、ブランジェリーナ夫婦(プラピとアンジーね)に匹敵するような。
 そういえばプラピも突然、ジェニファー・アニストンと別れましたけどね。
 しかしクレイグとワイズは実力派カップルとして心底祝福したいと思います。

 
 ダニエル・クレイグはあれほど007のイメージが強くなってしまうと、ほかの役柄を演じるのが難しい気がしていました。
 特に「ドラゴン・タトゥーの女」で演じたミカエルは、正義の編集者で、さらに女好き、かつ妙に憎めない、というキャラだったので、007の雰囲気たっぷり。

 一方、同じ編集者を演じ?ながら、ドリーム・ハウスのウィル・テンテンは暗~い。
 
 見ているうちに、ワテクシは心配になって来ました。
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 インディー・ジョーンズのハリソン・フォードは、インディー・・・で大人気を博した挙句、ホワット・ライズ・ビニース辺りから何となく影が薄くなってしまったからです。
 正義の味方が悪役を演じた辺りから。

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by sitejm | 2013-10-13 20:33 | たまには映画を

【科学】記憶力は改善するか?

 ウェブサイトやソフトウェア、アプリケーションなど、脳を活性化させたり、IQを向上させたりするとうたっているものは、それほど効果がない、と米国の研究者たちは警告している。

 この研究論文の著者、ジョージア工科大学のランドール・アングルは、こうした宣伝文句は、作動記憶と流動的知性との間に関連性があるという研究結果に基づくものだという。

 作動記憶は覚えたり、思い出したりする動作を維持させ、流動的知性は複雑な問題を解決するのに作用する。
 いくつかの研究論文では、作動記憶を改善すれば流動的知性の改善につながると結論付けているが、アングル氏は実験によってこれを検証した。

 彼は大学生55人に20日間の認識テストを行った。
 それらは簡単なものと複雑なものを含んでいる。
 複雑な問題によってトレーニングを行った学生たちは作動記憶を向上させたが、どの生徒も流動的知性を向上させることができなかった。
 
 しかしながら、一部の学生は、あることがらからまったく別のことがらに変わるような情報について、思い出す能力を改善させることができたという。
 
 「マルチタスク」(jm注:同時に複数のタスクを実行できること)が一般的になっている今日、この能力は重要になってくる。

 アングル氏はウェブサイトやアプリケーションで作動記憶は少しばかり向上するが、これらは複雑な問題を解くのに必要な流動的知性を向上させることはできない、と結論付けている。

 この研究結果は医学誌「サイコロジカル・サイエンス」に掲載されている。(Radio-CANADAより翻訳)
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by sitejm | 2013-10-12 21:15 | 科学

氷とトナカイ

 ホッキョクグマは、崩壊していく氷の犠牲になっている。
 それだけでなく、グリーンランドでは、カリブーと呼ばれるトナカイたちも氷の溶解の犠牲になる可能性がある。
 この研究結果は、先週火曜日に発表された。
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 ペンシルベニア州立大学の生物学者ジェフリー・カービーとエリック・ポストらは、地域のトナカイの頭数が減少していることに気づいた。
 これは、出生数の減少と、トナカイが若いうちに死んでしまうことによることが分かった。
 
 研究者らはグリーンランド西部の山間のツンドラ地帯で、11年間の調査を行った。
 その結果、野菜が年々、早く熟すようになり、2011年の平均育成日数と、2002年のそれらを比較すると、16日も早くなっていることがわかった。

 早春の野菜の成長は、草食動物たちの生活を傷つけるおそれがある。
 というのも、彼らはここ数千年も続いてきた移動パターンをすぐさま変えることができないからだ。
 冬の長い月日をかけて、トナカイはツンドラが豊富に生えている地域を目指す。
 通常は春で、この時期は、メスのトナカイが出産する時期と一致する。

 しかし、歴史ある彼らの妊娠の時期は、このところ、遅れたことになっている。
 植物の育成と栄養のピークの時期が彼らの妊娠の時期には終わっているからだ。

 この研究は、英国のネイチャー・コミュニケーションズ誌に掲載されている。
 植物の成長が早まり、トナカイの頭数が減っている要因は、一般的に我々が考えるように、地球温暖化ではなく、夏季の氷の溶解であるという。
 
 2012年の大西洋での記録的な氷の溶解が、空前の二酸化炭素濃度の放出の要因となったのである。(Radio-CANADAより翻訳)

>>ワテクシたちヒトもそのうち、同じ目に遭いますね。もう遭ってるのかもしれませんが。
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by sitejm | 2013-10-05 20:08 | エコロジー