3度目の顔面移植

 3度目の顔面移植が行われた。
 今回の患者は、不治の病に苦しむ27歳の青年だ。

 フランスでは2度めとなる、鼻から顎にかけての顔面移植は、CHU Henri-Mondorで外科医ローレント・ランチェリのチームによって行われた。

 手術は15時間に渡り、術後の患者の様子は良好であるという。

 患者はレックリングハウゼン病で、顔面がこぶ状になっている。映画エレファント・マンで知られるこの病気には治療方法がない。患者は頬の一部の移植も受けたのだそう。

 世界初の顔面移植は2005年11月27日に行われた。d0051212_16105737.jpg
 手術を受けたのは、飼い犬に顔を引き裂かれた女性イザベル・ディノワール(38)だ。(写真左:前の記事の顔と比べてください。とてもよくなっています。)

 2006年4月には、熊に襲われた中国人の農夫 リ・グオシン(30)が、西安の西京病院で顔面の一部の移植手術を受けている。(写真はこちらの記事から、どうぞ

(Radio-CANADAより)

>>そりゃあ、大変な技術ですが、知りたいのは手術費用ですよ。
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by sitejm | 2007-01-27 16:11 | 科学

献身と脳

 あなたは利己的だろうか?それとも、献身的な性格だろうか?
 アメリカDuke大学医学部の研究者は、利己的な人や、寛大な人物を作り出す脳のある部分を突き止めた。
 
 つまり、利他主義・・・他人に関心をもち、献身的な性格、それらは全て脳の特定のエリア「後上側頭外皮」と呼ばれる部分に支配されているのだ。

 「脳のこの部分の役割が分かったからといって、マザー・テレサのような人々がなぜ献身的でいられるのかが理解できるわけではない。しかし、利他主義のような社会的な行動の起源となるものが何なのか、手がかりが得られるかもしれない」と、Scott Huettel 博士は言う。

 このことを突き止めるまでに、研究チームは45人の参加者に特別なビデオゲームで遊ばせ、(jm注:成功すると、その人の希望にあった慈善活動のための資金となるようなゲームだったそうで)その間に脳をスキャナで観察した。
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 科学者たちは、さらに、脳のこの領域が人の幼少期にどのように発達するのか、研究したいと考えている。この研究によって、献身のもとには何があるのか、より多くの情報が得られることが期待される。(Radio-CANADA) 

>>もっと言うと、献身的な人というのは、「他人の意図と行動」を理解しようするときに後上側頭外皮が活発に活動する人、なんだそう。
 「愛の反対は憎しみではなく、無関心。」とはマザー・テレサの言葉ですが、脳の研究以前に、ずばり云い得ています。

 ついでに、左上の写真はマザー・テレサ11歳ですが、12歳の時には修道女としてインドで働くという意志を持っていたそう。わてくしはとても恥ずかしいですわ。12歳の頃なんて、自分が電車でいける範囲のことにしか、興味なかったし。
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by sitejm | 2007-01-24 22:54 | 心理学

お笑いダイエット

 減量とは、決して面白おかしいものではなかった。

d0051212_1456353.jpg ところがアメリカVanderbilt大学の研究者が、一日に十五分笑う人は、一年で2,3kgの脂肪を燃焼している、という調査結果を報告した。
 
 調査結果によれば、コメディを見て人が笑ったときの消費エネルギー量は、1km以上歩く場合に相当すると言うのだ。

 この比較を行うために、研究者らは18歳から34歳までの女性に対し、テレビを見せ、その間の変化を観察した。

 最初は、英国の観光情報に関する一時間程度の退屈な番組を見せた。
 その後、55分のお笑い番組を見せた。

 その結果、調査への参加者は、お笑い番組の場合には、退屈な番組と比べて10%から20%余分のエネルギーを消耗していた。 

 この調査結果は、国際肥満予防ニュースに掲載されている。

>>この調査結果を見て、笑い飛ばします? どっかの番組の納豆ダイエットと、どちらを信じるか・・・・。
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by sitejm | 2007-01-21 14:44 | ヘルス

バイリンガルで若々しく!?

 バイリンガルになれば、老化現象を遅らせられるのだとか。

 ロットマン研究所がトロントのヨーク大学と共同で研究を行ったところ、2つの言語を話す方が、単独言語しか話さないより、老化の進行を遅らせる、という結果が得られた。

 研究者らは184組の人々に対し、認識力の調査を行った。

 その結果、老衰の傾向の現れは、単独の言語しか話せない人は71歳、バイリンガルの場合は75歳ごろに生じることが分かったのだ。

 教育のレベルや性別、社会環境、そして出身国が異なる場合も同じ傾向が見られることが分かった。

 研究者らは、これらの研究結果は前置きに過ぎない、と説明しており、どんな薬品でも、2種類の言語を練習するような感覚を体感することはできない、と強調している。
(Radio-CANADAより)

>>71歳と75歳程度の差ではねえ・・・・という気もしますが、実際、あと○十年もすればこの4歳の差にショックを感じるのかも。
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by sitejm | 2007-01-18 20:57 | 科学

In Her Shoes

d0051212_145569.jpg ラブコメかと気軽に手にとって観たら、なかなか深い。

 敏腕弁護士だが男っ気のない姉ローズ(トニー・コレット)と、美人でセクシーだけど難読症のせいで読み書き計算×、ちゃらんぽらんな妹マギー(キャメロン・ディアス)のお話。

 マンションに転がり込んできた妹に好きな男を寝取られて、妹を罵倒して追い出す姉の気持ちも分かる。ルックス以外で世間から認められたことのない妹も気の毒。

 シャーリー・マクレーンが祖母のエラ役で映画をびしっと締めています。

 シューズに込められたメッセージは、観る人によって違うかもしれませんね。
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by sitejm | 2007-01-13 14:14 | たまには映画を

ミルクなしでどうぞ

d0051212_2145633.jpg お茶の循環器系疾患に対する効用について、研究がなされた。

 ドイツのベルリン大学の研究者らは、お茶にはミルクなどを加えず、そのまま飲むのが効果的だとしている。

 ミルクはポリフェノールの働きを抑制するのだと言う。

 実際に、ストレートの紅茶は動脈を拡張し、血管を弛緩するような働きがあるのだという。
 この効用は、ミルクを紅茶に加えると完全に消えてしまうのだそう。

 マウスでの実験でも同じ結果が出ている。

 三種類のポリフェノールやカゼインによって、紅茶は循環器系によい影響を与えるのだと言う。

 しかし、ここで言うお茶の中にはカテキン濃度の高い、緑茶は含まれていない。
 緑茶は一般的には、ミルクなしで飲まれているからだ。

 調査結果はl'European Heart Journal誌に掲載されている。(Radio-CANADA)

>>コーヒー好きの自分にはあんまり興味のない記事でしたが、なんとなく。
 絵は茶の木ですが、こうしてみると、やっぱりツバキ科ですね。
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by sitejm | 2007-01-11 21:07 | ヘルス

文壇アイドル論

d0051212_20405333.gif 私は大体、図書館ですっかり閉架になっている森村誠一の古い作品を読み漁るような人間なので、アイドル的人気作家には興味がない。

 ただ、斉藤美奈子という文芸評論家の書いたものを、一度読んでみたかった。

 このアイドル論で、斉藤さんは村上春樹、俵万智、吉本ばなな、林真里子、上野千鶴子、立花隆、村上龍、田中康夫のかつての時代の寵児8人を、ばしばし切っている。というか叩いている。

 残念ながら、私は上記の8人の作品を一つとして読んだことがない。
 辛うじて、村上龍の「13歳のハローワーク」をキャリアコンサルタントのお勉強の一環として読んだことがあるくらい。
 だから、斉藤氏の叩き振りに同調もなければ、異論もない。

 でも、この論を読んで、大体の感じが分かりました。それぞれの人の作品の。

 この人にかかると、才人才女もけちょんけちょんだが、一方で良いところがある場合はそれをちゃんと書いてある(良いところがなければ、書かれていない模様)。
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by sitejm | 2007-01-08 20:39 | 読書も好きです(いろいろ)

王国の没落

 中国史上、重要とされる唐王朝は、アジアのモンスーンによって没落した。
 中央アメリカのマヤ文明も気象変動によって衰退した。
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 こうした報告がネイチャー誌の最新号に掲載されている。

 ポツダム地球科学研究センターのGérald Haug率いる研究チームは、700年代から900年代にかけて発生した異常気象により、これら二つの文明が滅びたのだと説明している。
 
 降雨量がアジア地域で減少した結果、作物が成長せず、地域経済が停滞。それが社会の崩壊につながった、というのが彼らの考え方である。

 また、熱帯雨林地域においても、同じように異常気象が発生したと考えられ、これによってマヤ文明も消滅したのだと言う。当時、マヤの勢力は、現在のメキシコ東南部からガテマラにまで及んだ。d0051212_22395246.jpg

 Haugのチームは中国東南に位置する湖广のマール湖の堆積物を調査した。堆積物には高濃度のチタンが含まれており、このことは中国のその時代に深刻な旱魃があったことを示している。

 その地域はこの16,000年の間に、同じような気象を三回も経験しているのだと言う。
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by sitejm | 2007-01-07 22:40 | エコロジー

2007年も暑い!

 今年もCANADAは暖冬である。1月が穏やかな天気になるのは嬉しい反面、ウィンタースポーツなどの観光収入に打撃を与えるという不安の声もある。

「この冬は、カナダ中どこでも非常に暑い」
と環境省の気象学者ルーシー・ヴィンセントは言う。

 彼女は2006年12月の気温は通常より高く、特にケベック南部とオンタリオでは、平常より5℃も高かったというのだ。
 2006年と同様、今年のカナダの冬の気温は、1948年に始まる国の観測史上、最も高い。

 実際に、今年の暖冬の前は、夏は最高気温であったし、春も観測史上、最も温暖であった。
 秋に関しては、暑さで言えば観測史上18番目で、1998年の最高気温に達するには至らなかった。

 注意すべきは、2006年で、平均気温より高い気温が10年間続いたことである。2005年12月から2006年11月にかけては、平年より気温が2,3度高かったのだ。

d0051212_20515090.jpg (写真:この5年間で大西洋上の氷は減少している。過去に氷のサイズが観測されて以来、最も小さくなってしまったのだ。)

 こんな状態で、この一年の気温はどうなるのか。、
「1月から3月の天気予報では、気温はすべて平温を上回るようです」とヴィンセント氏は言い、
さらに、「英国気象サービスによれば、2007年はとても暑く、100年来の暑さになると警告しています」

 木曜日には、正確な天気予報で名高い英国の「Met Office」は、地球上の天候は、今年さらに暑くなるだろうと予測している。
 Met Officeの天気予報士らは、2007年の地球全体の気温は14.54度になると見込んでおり、これは、これまでの平均気温14度を上回っているという。
 
 また、1998年はこれまでに最も気温の高い年で、14.52度であったが、60%の確率で2007年は最も暑い年になると予測している。

 ヴィンセント氏によると、2007年の高温は、2006年末に太平洋で発生したエル・ニーニョ現象からも説明できるのだそう。

 この現象は周期的なもので、太平洋水域を温暖化し、地球上の気象をところどころで変化させる。エル・ニーニョによって、カナダ西部またはカナダ全土中が暖冬に見舞われるかもしれない、とヴィンセント氏は言う。

d0051212_20523353.jpg カナダ環境省の気象学者らの地球温暖化傾向のほかの原因についての考え方は、とても身長だ。
 自分が特にこれだ、と思った要因であっても、それを温暖化に関連付けるのはとても難しいためであるという。

 しかし、彼女は次のことを強調している。
「科学者たちはこの50年間で、気候の温暖化につながる原因を、人類の行動に結び付けて考えてきました。確かにこの地球温暖化に影響を及ぼしているのは人類です。」(Radio-CANADAより)

>Radio-CANADAはケベック州のニュースサイトで、トップページに毎日、モントリオールの気温が掲載されているのですが、私も今年の冬は、異様にモントリオールの気温が高いのに驚いていました。今(日本時間1月6日21時)の気温なんて9℃です。日本並みですよ。
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by sitejm | 2007-01-06 20:56 | エコロジー

海と毒薬

 遠藤周作の作品は、「女の一生」が一番好きだ。

 その次に「沈黙」かな。高校の教科書に載っていたのを読んだときは、大した感動もなかったけれど、今となっては記憶の範囲で思い出しながら心を動かされる。

 「父親」という、仕事に目覚めたお嬢ちゃんが不倫に走る話も印象深い。大学生時代に何度か読んだ。お嬢ちゃんの行動に自己投影しないこともなかったが、お嬢ちゃんの父親の化粧品会社の研究者の感情の動きの方が、感情移入しやすかった。

 「海と毒薬」も「こころ」と同様、小学生のときに読んだのだが、恐らく知識も人格も幼すぎて、遠藤周作って暗い作家、と思っただけだった。

 それが今となってはあらゆる登場人物に自分の過去を投影してしまった。

 ・・・それって、単に年取ったってことか。

 作品が素晴らしいとかどうとか、自分には分からない。でも、面白いと思ったし、当時三十四歳の作家が書いたという事実に何より感歎。
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by sitejm | 2007-01-04 20:13 | 読書も好きです(いろいろ)