くらくらクラゲ

 日本海沿岸で近年、大量発生しているエチゼンクラゲがとうとう太平洋岸でも発見された。
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 和歌山、高知、徳島などで見つかっているという。

 エチゼンクラゲは直径1m、重さ100~150kgにもなる憎たらしいくらい大きなクラゲである。

 どでかいだけならともかく、重すぎるので魚網にかかると引き上げたときに網が破れてしまったり、魚が網によりつかない、クラゲに触れた魚が死ぬなど、漁業関係者を大層悩ましている。

 加工すれば食べられるが、手間がかかる上に、なにしろ量が多すぎるので、エチゼンクラゲ大漁!とは、誰も喜ばないのである。

 クラゲ発生の原因は、次のように考えられている。

①95年頃から大量に発生しているクラゲが、また大量に卵を生み、それが孵って大量発生している(クラゲは一生に100万個以上の卵を産むのだそう)。
②エチゼンクラゲは15度以上の水温で生息するが、近年、海中水温が高くなっている。
③海水の富栄養化により、エチゼンクラゲが成長しやすくなっている。

 日本海岸ばかりで発生するというので、それだけが理由ではないようにも思われるのだけど・・。

 ちなみにエチゼンクラゲの学名はStomolophus nomurai、英語名はNomura's jellyfish。

 ノムラのクラゲ?

 1920年に若狭湾で初めて捕獲された巨大クラゲは、東京帝大岸上鎌吉博士により「エチゼンクラゲ」という和名を付けられた。

 そのクラゲを福井から東京まで輸送したのが、そう、「野村」貫一氏(福井県水産試験場長)であった。

 巨大クラゲは、その人の名前にちなみ「ストモロファス・ノムライ」と学名されたのであった。
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 ・・エチゼンクラゲは煮ても焼いても食えなさそうなので、なるべく記事にしたくなかったのですが、最近ネタ切れで・・。

→写真はエチゼンクラゲのお吸い物
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by sitejm | 2005-08-31 21:43 | 科学

糞の利用~モンゴルの燃料からコピ・ルアクまで!?~

(食事中の方は読まないでください。)

 東山動物園で、コアラのクソ、あら失礼糞で再生紙を作ったそう。

 東山動物園のメンバーはゾウの糞で再生紙を作ったこともある。

 コアラやゾウのほか、牛や馬のような草食動物の糞は、そのほとんどが彼らの食べる植物の繊維から成るので、乾燥させれば臭いもあまり強くなく、その繊維質から紙を作ることも可能であるという。

 一方、犬猫、ライオン、トラなどは、彼らの食う脂質やタンパク質を消化するため、様々な消化分泌系が発達している。その結果、彼らの糞は臭いが強いうえに、繊維質も少なく、草食動物の糞とは形質が異なっている。

 このことをよく理解しているのがモンゴルの人々である。

 モンゴルでは肉食動物たる犬の糞は、「バース」と呼び、これは人間の糞に対しても同じである。

 一方、牛、馬、羊などの草食動物の糞は「アルガル」と呼び、「バース」いわゆる「クソ」とは別物なのである。

 氷点下40℃の冬を越える彼らにとっては、牛糞、馬糞は燃料、羊糞はゲルの床下に敷き詰める温かい資材。

 よって、モンゴル人にとっての「アルガル」とは、日本人にとっての「毛布」や「暖房」のような、冬に恋しくなる言葉と同じ響きがあると思われる(牛糞、馬糞は、料理のときの燃料にもなるので、「ガスコンロ」みたいな響きもあるのかも)。

 草食動物の糞をうまく利用したのがモンゴル人ならば、肉食動物の臭いのきつい糞をうまく活用しているのはインドネシア人だ。

 インドネシアでは、猫の糞から高価なコーヒーを作り出す。
d0051212_22433957.jpg インドネシアのコーヒー農園では、野生の「インドネシア・パーム・シベット(写真・・ジャコウネコの一種)」がコーヒーの実を食べることがある。
 その際、消化されずに排泄されたコーヒー豆を選り分け、きれいに洗浄して希少なコーヒー「コピ・ルアク」として高額で取引するのだという。

 浅煎りすると、ジャコウネコの分泌物の効果で独特の香りがするそうだが、必ずしもよい香りや味がするというものではないらしい。
d0051212_22484447.jpg そのため、「コピ・ルアク」は1996年にイグノーベル賞(人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究などに与えられる)を受賞している。

(ちなみに、コピ・ルアクは500yen/100g~1,000yen/100g。目玉が飛び出るほど高いわけではない。)


 4つ足動物でなく、2本足動物の糞の利用例には、肥料、飼料としての鶏糞のほか、ウグイスの糞の洗顔料がある。

 ウグイスは梅の木についた毛虫を食べるが、鳥類の腸は大変短いので、毛虫の蛋白質、脂肪質を分解するためのウグイスの強力な酵素も糞内に大量に排出される。

 そのため、ウグイスの糞は、人の顔の汚れとなるタンパク質や脂質を分解するのにもってこいの洗浄剤となるのである。
 この効果を利用して、ウグイスの糞は江戸時代頃には、着物の染み抜きにも使われていたという。

d0051212_22535354.jpg ウグイス(スズメ目ウグイス科)の腸が短いのが特徴ならば、スズメの糞でも同じではないか、と考えがちである。注意すべきは、ウグイスは梅の木の毛虫を好物としており、この毛虫は梅の葉のみを食べているところである。スズメや他の小鳥は米などの穀物のほか、雑多な昆虫や小動物を食べるため、ウグイスとは糞を異にするのであろう。

 このように、再生紙や燃料、はたまた食料にもなる便利な「糞」であるが、もっとも馴染み深いのが「堆肥」としての利用である。

 江戸時代には、食べ物の良い大きな商家から出る人糞は良質の堆肥のもととして農家に引き取られていたという事実は、よく知られている。
 人糞の堆肥化はこの江戸期よりもっと古く、日本では平安時代には始まっていたのではないかといわれている。

 日本にこの技術を伝えたのが隣の中国である。

 中国では、なんと、殷時代(紀元前16世紀)頃から、人糞を肥料として使っていたのだそうだ。

 糞は今日を作る偉大な源であったのだ。

 ・・でも、これを見るとちょっとどうかな、と・・・↓
(高価なコーヒー、コピ・ルアクのパッケージの図柄を拡大したもの)

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by sitejm | 2005-08-22 22:38 | エコロジー

アンドリューの来る日

 ベンチャー企業「テムザック」が実用的家庭用ロボット「ロボリア」を売り出した。

 ロボリアとは、下記のようなロボットだそう。

d0051212_20592175.jpg●外出時は「おでかけモード」にすれば、異常があった場合、すぐ手持ちの携帯電話に通報してくれる。

●外出先からでも携帯電話を使ってロボットにアクセスし、家内の様子を確認できる。移動、会話、威嚇(!)もできる。

●テレビ電話と接続すれば、外出している人の携帯電話(テレビ電話機能付)と相手を見ながら会話をできる。

●こうした機能を使って、鍵っ子たちの確認や、遠くはなれたところに住む高齢者や病気の家族を見守ることができる。

●別荘や留守のオフィス、留守宅に残したペットの見守りにも使える。 

サイズは全幅:270mm 全高:260mm 全長:260mm 重量:約3.25kg

気になるお値段は294,000円だそう。

 テムザックという会社はユニークなロボット開発を行うことで知られるベンチャー企業である。

 自分も6年前に、仕事で関わったイベントで、テムザックのロボットに出演してもらったことがある。

 ホンダがアシモを披露目した頃で、本当はアシモに出てもらうつもりだったが、1,000万円だというので、とても無理だった。
 
 そこでその10分の1で出演してくれるというテムザックにお願いした。

 少年宇宙飛行士のようなアシモと比べれば、随分、不恰好なロボットだ、とそのときは思った。

 しかしながら、ある新聞でテムザックの社長がロボットを開発したきっかけについて語っているのを読み、そうだったか、と恥ずかしく思った。

 彼には高齢の母親があり、一人で暮らしているのだが、自分は仕事で忙しく、なかなか面倒を看てあげられない。安全に、元気に暮らしているかどうかがとても心配である。

 そこで彼は、母親の無事を確認するための、遠隔操作ロボットの開発を思い立ったという。

 そして、テムザックIV号機が開発された。
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 白い滑らかなボディーだが、ロングスカートを履いたような、なんだかおばさんっぽい格好でスマートではない。

 この形は、気の優しい女性をイメージしたためだという。

 テムザックの力で、人間のような心をもつアンドリュー(映画「Bicentennial Man(邦題:アンドリューNDR114)」)のようなロボットが販売される日も近いかもしれない。

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by sitejm | 2005-08-20 20:59 | 科学

ロシア発ソユーズで行く月世界 110億円!?!?

 日本最大の旅行会社JTBがとうとう本気を出した。

 JTBは米の宇宙旅行会社 スペースアドベンチャーズ(以下、SA)と提携し、宇宙に日本人旅行者を送り込む。

 10月から売り出すのだそう。

 以下のような感じだろうか。

d0051212_20181166.jpg「ロシア発ソユーズで行く月の裏 110億円~

 利用予定ホテル :ソユーズ泊または同等のロケット?

 食事 : 朝食1回/昼食1回/夕食1回 すべて宇宙食?

 利用予定航空会社 :ロシア宇宙局

 添乗員 : 添乗員は同行しません。現地宇宙飛行士がご案内!?

 最少催行人員 : 2名様  最大催行人数: 2名様

 座席クラス : ファーストクラスしかありません」

 
ところで、1回110億円のツアー、マージンはどのくらいか?
(と、つい下世話なことを考える。)

 ソユーズの打ち上げ費用を多く見積もって300億円とすると(スペースシャトルは500~600億円)、旅行者と宇宙飛行士で計6人くらい乗っているとして、1人あたりの交通費?は50億円。

 じゃあ、110億円-50億円=60億円がまるまるJTBとSAのもうけ!?

・・・かというと、そうではなくて、感覚的に、旅行費用の5%くらいが旅行会社の手数料になるのではないかと考える。

 よって、JTB、SAの儲けは各5億円くらいとする(ほんとうは、1/2の各2億5千万円くらいかも?)。

 すると110億円のうち、10億円は旅行会社の儲けとして、残りの100億円くらいはいずこへ?

 恐らく、ロシア宇宙局の懐へ、と思われる。

 というのも、ロシアは米国と対抗し、長年宇宙開発を行ってきたが、ロシアの経済情勢は米国と対抗するにはあまりにも規模が小さいからだ。
(参考:2004年GDP 米:11兆6,675億ドル、露:5,824億ドル ちなみに日本は4兆6,234億ドルで米に次ぐ)

 おまけに、1996年からISSへの人員輸送は、大国アメリカともあろう国がロシアのソユーズの無償輸送に頼りっきりである。

 ロシアの懐はきわめて苦しい状態にあるのではないか。

 だからこそ、ロシア宇宙局はNASAが渋る一般人の宇宙飛行を受け入れるのではないだろうか。 資金確保の一途として。

 旧ソ連は1960年代から米国に先駆けて、月への有人着陸を目指して研究開発を行っていた。d0051212_20183489.jpg

 そして、1968年の12月には2人の宇宙飛行士に月を「1周」させる計画が出来上がっていたという。

 ところが、米国CIAがその情報を仕入れ、慌てた米国は、準備も十分でない状態で有人アポロ8号で月を10周する、と世界に宣言したのだ。

 旧ソ連は元々、人命を大変尊重しながら宇宙開発を進めており、同じロケットで無人の数回のテストに連続して成功しなければ決して、宇宙飛行士を乗せなかったという。

 一方、米国はイケイケゴーゴーフロンティア精神により、準備期間が半年に満たない中で、しかもテストなしでアポロによる有人月面10周をやってのけてしまった。

 実際のところ、旧ソ連は12月の計画すら、人命に安全性が保障できないと判断し、中止していた。

 さらに、1969年には米国は月面着陸に成功するが、旧ソ連は、結局月面に人を送るのはやめ、1974年に無人着陸を行った。

 旧ソ連の宇宙開発目的は、あくまで軍事開発と科学探査であったため、月の土を採取するのに人を送る必要はない、と判断したのである。
 結局、旧ソ連は、米国の宇宙飛行士が人力で1m地下の土壌を採取して持ち帰った費用の10分の1で無人操作により同じことをした。

 このような背景から、ロシアの宇宙開発技術は、決して米国には劣っておらず、むしろ、少ない費用で何度も宇宙飛行を成功させている点では勝っていると言える。

 この背景を知ると、NASAがなんと言おうと、金持ち旅行者の資金で、ロシア宇宙局を支援してほしい、と思うのだ。


スペースシャトルで行く宇宙! ISS指定 1泊1億円~  
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by sitejm | 2005-08-20 20:23 | 科学

宇宙バカ

d0051212_22121768.gif ISSコマンダーのSergei Krikalev(セルゲイ・クリカリョフ)氏が、宇宙長期滞在記録747日を更新した。

 宇宙空間には、星以外何もない代わりに、ぶら~っと浮いていたら良いような、なんだか羨ましい仕事に見えなくもない。

 しかしながら、実際はISS指揮官としての重要な任務を負っている。

 おまけにISS内にはたった2人きりの宇宙飛行士しかいないのだ。

 宇宙に急激な異変が起きれば2人だけではとても対処できないだろうし、1人の飛行士が突然盲腸炎を起こしたり、うつ病になったりしたら、、、と思うとぞっとするような任務である。

 さらに、最近の宇宙食は、生鮮果物も食べられるようになり、随分進化したとはいえ、やっぱり地球上で味わう数々の美味美食とは比べ物にならないだろう。

 このような任務を通算747日以上も過ごしたクリカリョフ氏は、1958年レニングラード生まれ。

 ソビエト名誉勲章、 レーニン勲章、フランスのレジオン・ドヌール、ロシア名誉勲章を受けており、そして、NASAでは2度の宇宙飛行メダルを受賞した優秀な宇宙飛行士である。

 奥さんのエレナさんとの間に一人娘がいる。 両親は健在でレニングラードに住んでいる。

 記録を更新したクリカリョフ氏が

「のんびりした性格に生んでくれた両親に感謝します」

といっていたのが印象的であった。

 この調子で彼は8月27日の自分の誕生日も、宇宙でのんびりと宇宙食ケーキかなんかでお祝いをするのだろう。

 クリカリョフ氏は1991年5月19日から2度目のISS長期滞在に入っていたが、当時ソビエト連邦が崩壊し、当初計画されていたソユーズの打ち上げが2回から1回に減らされたことから、予定の10月に帰還できず、半年遅れの翌年の3月に帰還したこともある。

 のんびり屋でなければとても耐えられない仕打ちである。

 こんな苦労を乗り越えて、さらに可愛い妻と娘を地球上に放っておいて、まだも宇宙に滞在するとは、余程の宇宙バカであると言える。

 わが国の優秀な飛行士 野口聡一氏も宇宙バカ↓を目指す。d0051212_2218789.jpg

 とことんバカを追求してこそ、秀逸たるのだ。
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by sitejm | 2005-08-17 22:18 | 科学

ビールの効用

 独立行政法人 放射線医学総合研究所が、ビール成分に放射線防護効果を確認したらしい。

 同研究所のプレス発表によれば、
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「・・・アルコール飲料に放射線を防護する効果があることはすでに報告していたが、ビールに溶けこんでいる麦芽の甘味成分などに放射線により生じる染色体異常を最大で34%も減少させる効果があることをつきとめたのは初めて。

 同研究グループは、広島・長崎の原爆やチェルノブイリ原発事故被害者のなかにアルコール飲料で放射線障害が低減されたという話がある事をきっかけにして研究を展開。

 ・・今回、ビール中のアルコール分(エタノール)に加え、ビールに溶けこんでいる成分にも放射線防護効果があることをつきとめ、放射線被ばくの前にビールを飲むと、放射線による障害から防護されることを示した・・・」

 下図はビール摂取前とビール大瓶1本を摂取後3時間後に採取した血液にX線または重粒子線を照射し、摂取前後での血液細胞の染色体(ヒトリンパ球染色体)異常を比較したもの(研究所サイトより)。

 
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 飲酒後の染色体異常の数は、飲酒前のそれより明らかに少ないことがわかる。

 同研究所では、マウスへの投与実験も実施し、効果を説明している。

 しかしながら、素人目に不思議なのは、ノンアルコールビールでなく、ちゃんとした?ビールに効果がある、という点。

 要はアルコールの有無も、放射線保護に一役買っているらしいが、ほんとは酔っ払った人間は放射線による障害を受けにくい、ということではないのか、と思ったりして。

 だって、酔っ払いは大怪我をしてもあんまり痛がらなかったりするから。
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by sitejm | 2005-08-14 22:41 | 科学

The school of rock

d0051212_1704880.jpg タイトルと主役のJack Blackの顔を見ただけで、自分は絶対に観ない映画だと思った。

 しかしながら、なぜかこの映画を絶賛する声をよく聞いたので、なんとなく気になっていた。

「デューイ・フィン(ブラック)は彼が自分で立ち上げたバンドを首になったばかり。おまけに補充教員のルーム・メイト(マイク・ホワイト)は気の強いガールフレンドに尻を叩かれ、家賃を払わなければ出て行け、とデューイに言う。デューイは偶然ルームメイト宛てにかかってきた電話をとる。名門私立小学校の補充教員の依頼だった。給料は週6,500ドル!彼はルームメイトになりすまし、エセ小学校講師となる。ふとしたことから彼のクラスの児童は音楽の才能があることを知り、彼は児童たちをロックの道に引きずりこもうと・・」

というストーリー。

 Whoopi Goldbergの「天使にラブソングを」とよく似ている。

 最初から結末はわかっているが、そのストーリーを俄然面白くさせているのが中年ロッカー的性質が滲み出してしまうJack Blackの演技。声が恐ろしくロックだ。

 加えて、鳥肌が立つほど天才的な演奏を見せる子供たち。

 素直に楽しめる映画だった。

 併せてDVDに納められているトロント映画祭での子供たちの姿がいい。

 映画の中では優等生に見える子達も、実はほとんどが音楽好きの勉強嫌い。
 ただし、劇中でもクラシック・ピアノの抜群の弾き手を演じるロバート・ツァイ(中国系アメリカ人?)は、実生活でも優秀らしい。

d0051212_16584944.jpg 「誰が一番、勉強できるの?」

というスタッフの質問に、子供たちは全員黙ってロバート・ツァイを指した。

 それに対してツァイは慌てて言う。

「いろんな学年の子が参加しているからなんだ。」

 すばらしいアジアの美徳を見た気がした。
  
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by sitejm | 2005-08-14 17:00 | たまには映画を

続・宇宙開発Q&A

宇宙開発Q&Aの続編

d0051212_23431130.jpgQ6.宇宙飛行士の業務は、世界中の人々の期待と希望を背負った重大な任務である。
 おまけに命綱一本きりで果てしない宇宙に文字通り「宙吊り」にされて危険な船外活動を世界中で見世物にされる。それ以前に、長期にわたるハードなトレーニングを受けなければならない。
 知力、体力ともにエリート中のエリートである。
 こんな宇宙飛行士の年収はどのくらいか?



A6.NASAの宇宙飛行士の給料は、アメリカの国家公務員の給与体系に基づいて定められている。
 従って、大体年俸4万ドル~8万2千ドル。

 日本の国家公務員の平均給料が約500万円/年(平均年齢40歳)である。

 440万円~1,000万円程度を高いと見るか安いと見るか。

 公務員の給与体系に基づくくらいなので、交渉によって給与が上がるということはなさそうだ。

 ついでに、後で調べたところによると、宇宙飛行士同士で収入の10%を寄付などの社会貢献に使う、という約束事があるそう。

 さすが、宇宙のヒーローたちは心も広い!
 
 Discoveryが帰還したら、急に興味がなくなったので、宇宙開発QAは今回にて終了。

 (ちなみに写真は「1984年、・・・人類初の命綱なしの船外活動を行なったブルース・マッカンドレス飛行士。MMU(有人操縦ユニット)を使用して宇宙遊泳を行なっている。」(Wikipediaより) 途中でふとした弾みで飛んでいっちゃったりしても、地球上で見世物になってしまうんだからな)
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by sitejm | 2005-08-11 23:47 | 科学

ゲーム脳

 韓国で連続50時間もゲームを続けた人が死んだ。

 同国では、3年前にも80時間ゲームを続けて死んだ人がいる。

 今年死んだ人の場合は50時間だそう。

 間接的な死因はいずれも長時間のゲームであるが、直接の死因は異なり、3年前の死者は静脈血栓症、いわゆるエコノミー症候群と同じ症状であった。

 今年の死者の方はゲームによる疲労が原因の心不全。

 このように恐ろしい殺人ゲームはどんなゲームかといえば、今の時代にあっては、何の変哲もないオンラインゲーム。
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 韓国では現在、インターネットが普及し、ゲーム業界も大規模化・高速化が進んでいる。

 その結果、仕事もやめてオンラインゲームに興じる人が出て、挙句の果て、死んでしまった。

 ゲームのせいでとうとう死者まで出てしまったが、ゲームのし過ぎによるダメージは日本国内でも既に蔓延しているといわれる。

 ゲームは脳の前頭葉内の前頭前野に悪影響を与えるといわれている。

 前頭前野とは、人間のこぶし程の大きさで、記憶、感情、集団でのコミュニケーション、創造性、学習、そして感情の制御や犯罪の抑制をも司る部分である(以下、NEWS WEB JAPANより)。

 前頭前野はさまざまな命令を身体全体に出す司令塔となるが、この部分が、ゲームや携帯メール、過激な映画やビデオ、テレビなどに熱中しすぎると働かなくなり、いわゆる「ゲーム脳」と呼ばれる状態になるのだという。

 日大大学院の森教授の研究によれば、前頭前野の活動状況を脳の興奮状態にβ波で測定したところ、人の脳は4つのパターンに分類できたという。
 
「ノーマル脳」のタイプ:β波がゲームをしても変わらないタイプ。
・・・ゲームをしたことがない人。礼儀正しく、学業成績は普通より上位が多い。

「ビジュアル脳」のタイプ:β波がゲームをすると下がるタイプ。
・・・ゲームをほとんどしたことがないが、テレビやビデオを毎日1~2時間見ている人。ゲームをやめたら元に戻る。「ノーマル脳」と同様、学業成績も普通以上の人が多い。

「半ゲーム脳」のタイプ:β波が不安定なタイプ。
・・・少しキレたり、自己ペースといった印象の人が多く、ゲーム中に声をかけると「うるさい!」という返事しかかえってこない。日常生活で集中力があまりなく、物忘れがある。

「ゲーム脳」のタイプ:β波が最初から低いタイプ。
・・・キレる人が多い。普段ボーッとしていることが多く、集中力が低下している。学業成績は普通以下の人が多い。物忘れが激しく、時間感覚に欠け、学校も休みがちになる傾向がある。

 最後の「ゲーム脳」。これが一言で言えば「認知症の高齢者の脳と同じ状態」なのだそう。

 このゲーム脳の状態になると何が起こるか。

 「・・・前頭前野がにぶると、一般的なIQ(知能指数)が落ちてきて、仕事ができない、あるいは長く続かないとか、結婚しても離婚するとか、犯罪を犯すとか、社会的に適応できずにマイナス方向にどんどん進んでいく。

 前向きなクリエイティブな生き方ができなくなるんです。・・・」

とは北大医学部 澤口俊之教授の言葉(NEWS WEB JAPAN)。

 彼はさらに言う。

「・・・わざとセクシーに見せるとか、逆に慎ましく見せるとかは、人を意識している行動なのです。これは問題ではない。

 ただ、無意識に下着が見えるような格好や行動をしたりするのは、周りに対して無頓着、かまわなくなるということなので、脳の障害でおこるれっきとした病です。

 パンツが見えようが、ブラジャーが見えようが気にしないというのは、それはうつ病の傾向を疑うか、人間としての本来的な働きが落ちていることなのです。実際、分裂病のかたは身なりを気にしなくなります。

 外界に対する意識の障害ですね。

 ある状況に対して、自分はどういう立場なのかという意識がないんです。

 そういう人たちが目だってきています。

 周りにどう思われているか意識しない、自己意識がなくなるというのが、『ゲーム脳』といわれている正体でもあります。

 若者が切れやすいというのも前頭前野の働きがにぶっているからです・・」

 ほら、周りにいるでしょ。

d0051212_21362144.jpg 人前で平気で化粧する女の子とか、ブラの紐を平気で垂らしている人とか、パンツ出してジーンズをはいている人とか、ひどいときには尻の割れ目まで見えている人とか。

 電車の中で座り込んだりするワケーもんもそう。

 あ、衆院解散したどっかの首相とか、同じ党なのにその人に反発した人とかも、そうか。

 ゲーム脳だらけですなあ、今のニッポン。

 


 
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by sitejm | 2005-08-10 21:35 | 科学

宇宙開発Q&A

 Discoveryの帰還が延期された。
(自分的には郵政民営化の行方より、こっちのほうが気になって気になって・・)

 天候の回復待ちは、飛行機でさえよくあることだが、ことスペースシャトルに至っては、前回のコロンビア爆発事故に続く2度目の失敗は許されない状況だ。

 NASAがいくら慎重でも慎重になりすぎることはないだろう。

 今回は日本人宇宙飛行士の野口氏が船外活動のような重要な活動に関わっていることもあり、日本でも宇宙への関心がより高まったように思われる。

 同時に、あれこれと疑問が生じた人も多いに違いない。

<よくありそうな疑問と答え(sitejm 調べ)>

Q1.ISSとはなにか??
A1.ISS、すなわちInternational Space Station( 国際宇宙ステーション)とは、地上から約400km上空に建設される有人施設。1周約90分というスピードで地球の周りを回りながら、地球や天体の観測、そして実験・研究などを行う。
 1984年、当時の米大統領レーガンが各国に呼びかけ、1988年から開発開始。2010年に完成予定。
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Q2.ISSに誰かいるのか?
A2. 2人の宇宙飛行士が約200日間滞在。2000年から2003年までは毎回3人が滞在していた。

Q3.ISSへのエネルギーや食糧供給は?
A3.水や空気は、ロシアのプログレス補給船やスペースシャトルでISSに運ばれる。
 水や空気の一部は、浄化して再利用されているが、大半は地球からの補給に頼っている。
 電気は太陽電池を使っている。

d0051212_23214441.jpgQ4.プログレス補給船って??
A4.国際宇宙ステーション(ISS)へ補給物資を輸送するためにロシアから打ち上げられる宇宙船。3,4ヶ月に1回程度打ち上げられる。無人くん。
 輸送物(搬送物?)は、
 飲料水 計 442kg
 補給用推進剤
 酸素 75kg、空気 34kg (→ヒトの1分間の呼吸に必要な空気は約10g。それで計算すると、少なすぎでは・・?)
 その他、以下に示す積荷など
 食料(米露の宇宙食)
 長期滞在クルー用の衣服、
 郵便物
 その他実験道具等・・・である。

 ちなみに、帰還時は、廃水やごみなども持って帰るお利巧さん。

Q5.宇宙船はどうやって着陸するのか?
A5.スペースシャトルは、飛行機のような形をしているが、飛行機と違ってエンジンを搭載していd0051212_23533838.jpgないので、グライダーのように滑空しながら着陸する。着陸後はパラシュートの補助を受けつつ、減速する。詳しくはこちらでエンデバー号の着陸の様子をご覧ください。
 まるで、飛行機みたい。

 ちなみに、アームストロングが月面に人類初の第一歩を踏み出したころは、地球に帰ってくるときは太平洋にパラシュートでぽちゃんと落ち、ヘリコプターで回収されていたそうだ。
 
 月面着陸のときは、海もなければ空気抵抗もないので、逆噴射による着陸。

 海の存在は偉大である。
 
 今日のところは、ここまで。
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by sitejm | 2005-08-08 23:54 | 科学