カテゴリ:エコロジー( 98 )

【翻訳記事】油流出対策

 米国のファーミラブ研究所の物理学者らが、油漏れによる問題の簡素な解決技術を開発したという。

 加速物理学の専門家アーデン・ワーナーは、鉄の微粒子を油流出箇所に散布し、磁場を用いて炭化水素を除去する方法を思いついた。
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 このアイディアは彼が妻とテレビでニュースを見ていた際、メキシコ湾の石油掘削基地ディープウォーターホライズンでの爆発事故の様子を見たときに彼女との会話中に思いついたのだそう。

 2010年4月20日のことだった。
 彼の妻が、海水から石油をどのように分離するのか、と問われ、アーデン・ワーナーは磁化すればばいい、と答えたのだという。
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 石油そのものには磁気がない。
 最初のアイディアでは、アーデン・ワーナーは石油を、何らかの溶液か水にナノ微粒子として溶解し、磁性を持つコロイド溶液に変えるというものであった。

 この物理学者は、最初の実験を自宅のガレージで行った。
 ワーナー氏は普通のショベル、鉄粉、エンジンオイル、そして冷蔵庫用マグネットを準備した。
 この実験結果は有望なものであることが分かった。
 そこで、彼はその研究をファーミラブ研究所に持ち込み、さらに詳しい試験を行った。

 研究は確実なものとなり、アーデン・ワーナーはこの発明による特許もとったくらいだ。
 アーデン・ワーナーの開発した手法は、現在、油流出時に用いられている技術より、環境に優しい浄化方法である。

 この独創的な手法によって、石油が磁気レオロジー流体とマイクロサイズの微粒子に変化する。
 アーデン・ワーナーは炭化水素の種類ごと、重油から軽油に渡り、何百もの実験を行った。
 この結果、重油は粘性の強い流体となり、磁化と分離が容易にできたのだという。

「私はいつもおかしなアイデアを持つ物理学者だと自分でもわかっています。時折、何かの結果につながるものがあります。今回の技術は、ファーミラブ研究所でも環境下でも、効果を発揮すると信じています」(Radio-CANADAより翻訳)

>>仕事でこういう事案に悩まされていますが、容易に使えるようになればありがたい。
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by sitejm | 2014-08-09 19:48 | エコロジー

ペンギンと日光浴を

 南極大陸の一部は、カリフォルニア海岸と同程度の暑さであった。
 また、太平洋の南極地域の気温は、近年のフロリダと同程度の気温に達していた。
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 イェール大学の科学者らは、化石時代の同位体濃度を計測し、南極大陸の一部の地域では、始新世期に摂氏17度に達していたことを発見した。
 平均気温は14度で、カリフォルニアの年間平均気温と同程度であったという。

 始新世とは5千5百万年前から3千750万年前の時代を指す。

 この時代の南太平洋の南端の一部地域では、気温は摂氏22度に達していた。
 現在の南太平洋の南極大陸周辺の年間平均気温は、ほぼ0度である。 

「これらの計測結果は、地球の大気中の二酸化炭素濃度が現在より非常に濃かった時代に南極大陸の気温がどの程度であったか、予測するのに有効だ」
と研究者の一人ピーター・J・ダグラスは言う。

 ダグラスは、当時はすべての大陸の気温が高いということが分かったほか、この調査結果は世界の一部の地域は現在より温暖であったという結果を含んでいた。
 つまり、地球温暖化は特に南北両極周辺で顕著になるというのだ。

 始新世期の気温を確証するために、科学者らは南極半島の小島「シーモア島」で回収された二枚貝の化石について、希少な炭素13と酸素18の同位体比率を調べた。
 この測定手法は、調査対象の貝が生息した時代の気温を推定するのに用いられる。

 この調査結果は、「 the Proceedings of the National Academy of Sciences」に掲載された。
(Radio-CANADAより翻訳)
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by sitejm | 2014-04-26 22:40 | エコロジー

地球温暖化の原因は、やっぱり

 長期間に渡る気温上昇傾向が一旦停止しており、地球温暖化が鈍化している。  
 先週火曜、米英の科学アカデミーは、こう推測している。
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 1998年から続く異常な温暖化。
 英国王立協会と全米科学アカデミーの報告書では、
「地球の表面の温暖化が、一時的に休止しているようだ」
とされている。

 しかし、これら2機関は、
「人類の活動が引き起こした地球の気温の長期的な変化、つまり地球温暖化に関する我々の理解が誤っていたということにはならない。」という。

 また、この報告書で、科学者らは
「地球が21世紀に温暖化し、熱波や干ばつ、海面上昇を招くのは必至である。」
としている。

 温室効果ガスは、主に化石燃料を使用するなどの人類の活動によって排出される。
 その排出量は増加し、大気と海洋は温暖化し、海面は上昇、地球上の氷は解けている。

 この報告書によれば、各国が積極的に温室効果ガス抑制のための施策を打ち出さなければ、
気温は2100年までに、摂氏2.6~4.8度上昇すると国連は予測しているのだという。

 19世紀から気温は摂氏0.8度上昇している。

 この温暖化の一旦休止は、海洋の大気からの熱吸収に変化が生じたためである、と報告書には記載されている。
 他の研究には、火山の噴火によって日光が遮られた、あるいは、太陽からの熱量が減少したこと等よるとするものもある。

 気温上昇の兆候として、報告書では、2013年のオーストラリアや2012年の合衆国、2010年ロシア、そして2003年の欧州での熱波を引用している。
 なお、異常な寒波の事例は少ないのだそう。

「現在、人の活動が地球の気候を変化させたのは、多数の証拠によって、一層確実となった。」(報告書より)

 昨年、気候変動に関する政府間パネル( IPCC )では、50年代以降、地球温暖化の主な原因は、多様な自然現象より、人の活動による影響によるものである確率が95%まで増加した。
 2007年に推定された際は、その確率は90%であった。(Radio-CANADAより翻訳)

>>温暖化は地球規模の自然現象である、という説があるから、こういう研究がいるのですね。
 私も15年くらい前から、ずっと疑っていましたが、やっぱり人間のせいなんですね。

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by sitejm | 2014-03-02 21:09 | エコロジー

北極は暗く、なまぬるく

 北極は、30年前から海洋の氷が解けているため、以前ほど輝いておらず、白さを失っていることが、月曜、全米アカデミー紀要で発表された。
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 夏の黒ずんだ水は太陽光の熱で温まりにくく、その結果、大気中にあまり熱が放射されずに熱は地球に吸収される。
 カリフォルニアのスクリップス海洋研究所のイアン・アイゼンマン研究員は、このときに生じるエネルギー消費量は、温室効果として大気中に閉じ込められる熱量の四分の一に相当する、という。
(↑すみません、このへん、訳があいまいです)
  
 北極は1979年から2011年にかけ、8%も暗ずんでいるという。
 アイゼンマンは、大気中に反射される日光の量を計測し、「基本的には、さらに温暖化している」という。

 北極地点は氷に覆われた海洋だ。夏には減少し、秋に拡張する。
 氷は1979年以降、年平均で90,600平方キロメートルもの面積が消失しているのだという。
 これはニューブランスウィックや、プリンスエドワード島よりひどい状況だ。

 氷に覆われた雪は、暗い海洋より熱を反射しやすく、それが氷を溶かしているとイアン・アイゼンマンは言う。

 海洋が日光を吸収すれば、海水は温まり、秋に氷を形成するのに時間がかかるようになる、とデンマーク・グリーンランド地質学調査研究所に勤務するデンマークの研究者ジェイソン・ボックスはいう。
 これまでに行われている研究では、コンピューターモデルが使用されており、アイゼンマンは、初めて衛星によって雲の量も考慮したうえで日光の吸収量を計測する手法により、研究を行った。
 研究結果は海洋の黒ずみは、推定されていたより2,3倍進んでいる状態であるという。
(Radio-CANADAより)

>>目に見えないので、へえ、といつもニュースを読むだけで終わってしまいますが、氷の上に住んでいたら、きっと毎年何軒もの家が流されていく状況です。
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by sitejm | 2014-02-21 23:17 | エコロジー

人間のアレはイワシ並み!?

 ヒトは食物連鎖の最後に位置する。
 フランスの生物学者らが、ヒトの栄養段階は、食物連鎖の頂点の捕食者であるホッキョクグマから程遠く、イワシなみであると指摘した。
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 「栄養段階」は、食物連鎖の種の位置づけを決定する。

 この指標は陸上と海洋に生息する生物種のほとんどに対して重要なものである。
 しかし、ヒトに関しては算出されたことが無かった。

 科学者はヒトの栄養段階は2.2と算定した。
 
 これはイワシやブタと同レベルで、頂点の捕食者であるオルカやホッキョクグマの5.5とかけ離れていた。

 植物は有機物の一次生産者で、最初の栄養段階にある。
 草食動物は第2段階にある。
 肉食動物は草食動物を餌とし、最も高い栄養段階に位置する。
 
 実際の栄養段階においては、一次生産者とその捕食者の間にその多数が存在する。

 研究者らは地域別のヒトの栄養段階の差についても計算した。
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 ブルンジの栄養段階は最も低く、2.04。つまり、ブルンジの人々の食物の97%が植物ということである。
 アイスランド人については2.54で、これは魚の摂取量が非常に多いためだ。
 この算定値はここ50年で3%大きくなっている。

 この増大は、ヒトの食生活は、そのエコシステム(消費された食物の量と多様性)に大きな影響を及ぼすことを示している。(Radio-CANADAより)

>>数値が大きくなっているってことは、肉食系のヒトが増えたってことですかね。マグロも松阪牛もどこかの国の人々がガンガン食べ始めてますからね。
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by sitejm | 2013-12-05 21:57 | エコロジー

氷とトナカイ

 ホッキョクグマは、崩壊していく氷の犠牲になっている。
 それだけでなく、グリーンランドでは、カリブーと呼ばれるトナカイたちも氷の溶解の犠牲になる可能性がある。
 この研究結果は、先週火曜日に発表された。
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 ペンシルベニア州立大学の生物学者ジェフリー・カービーとエリック・ポストらは、地域のトナカイの頭数が減少していることに気づいた。
 これは、出生数の減少と、トナカイが若いうちに死んでしまうことによることが分かった。
 
 研究者らはグリーンランド西部の山間のツンドラ地帯で、11年間の調査を行った。
 その結果、野菜が年々、早く熟すようになり、2011年の平均育成日数と、2002年のそれらを比較すると、16日も早くなっていることがわかった。

 早春の野菜の成長は、草食動物たちの生活を傷つけるおそれがある。
 というのも、彼らはここ数千年も続いてきた移動パターンをすぐさま変えることができないからだ。
 冬の長い月日をかけて、トナカイはツンドラが豊富に生えている地域を目指す。
 通常は春で、この時期は、メスのトナカイが出産する時期と一致する。

 しかし、歴史ある彼らの妊娠の時期は、このところ、遅れたことになっている。
 植物の育成と栄養のピークの時期が彼らの妊娠の時期には終わっているからだ。

 この研究は、英国のネイチャー・コミュニケーションズ誌に掲載されている。
 植物の成長が早まり、トナカイの頭数が減っている要因は、一般的に我々が考えるように、地球温暖化ではなく、夏季の氷の溶解であるという。
 
 2012年の大西洋での記録的な氷の溶解が、空前の二酸化炭素濃度の放出の要因となったのである。(Radio-CANADAより翻訳)

>>ワテクシたちヒトもそのうち、同じ目に遭いますね。もう遭ってるのかもしれませんが。
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by sitejm | 2013-10-05 20:08 | エコロジー

永久凍土の崩壊

 北極の永久凍土が融解すると、今後10年から30年の間に、地球温暖化が加速されるという研究結果が、先週水曜日に発表された。
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 オックスフォード大学の地球科学学科のジデオン・ヘンダーソンの研究チームは、永久凍土の融解によって、大量の温室効果ガスが大気中に放出され、地球温暖化は1.5度促進されると警告している。

 地球の平均気温は産業革命以降、0.8度上昇し、この傾向が継続すると、10年から30年の間に限界に達する、という。

 研究チームは東シベリアのレンスク付近の洞窟内で見つかった石筍と鍾乳洞について調査した。
 「鍾乳石」として知られているこれらの鉱床は、凍結が見られなかった時代の証人ともいえる。

 ウランと鉛の同位体の状況から、これらの鍾乳石は約100万年前に形成されたもので、新しいものでも40万年前のものだという。
 この時代は永久凍土が形成された時代と一致しており、この頃の地表温度は産業革命前に比べて1.5度ほど高かったという。なお、誤差は0.5度程度である。

 永久凍土は北半球の陸上の24%を覆っており、2,500万平方キロ、つまり、カナダの面積のほぼ半分に相当する。
 地球規模でみると、永久凍土は1兆7000億トンの炭素を含有しており、これは大気中に存在する二酸化炭素の約二倍の量になる

 永久凍土は徐々に融解し、何世紀にもわたって凍結されたすべての炭素を放出することになる。

 2011年に行われた研究では、地球上の永久凍土の1/3~2/3が、2200年までに消滅することが示されている。
 
 UNEPは、昨年作成された報告書で、永久凍土の融解がいまだ温暖化予測において考慮されていないことを警告している。(Radio-CANADAより)

>>産業革命以後、まだ0.8度の上昇か、と思ってしまったのですが、この0.8度が人類の命とりなのかもしれませんね。
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by sitejm | 2013-06-22 22:19 | エコロジー

海面上昇

 北極と南極の氷解だけが、海面隆起の原因ではない、とカナダの国際研究チームが発表した。
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 彼らは氷山の溶解は海面上昇の理由の一つではあるという。

 実際に、2003年から2009年にかけて発生した海面上昇の三分の一は、温暖化に伴う陸氷の融解によるものだ。

 前例がない正確さで説明されるこの仮説は、従前の地上測定法、NASAの地球観測衛星ICESat(Ice, Cloud and Land Elevation Satellite)およびGRACE(Gravity Recovery and Climate Experiment)を用いて推定されたそう。

「われわれは、氷山が海面上昇にどれだけ影響を及ぼしているか、世界で初めて正確に推定することができた」と、クラーク大学のアレックス・ガードナーはいう。

 海面上昇の1/3は陸氷の融解による。
 さらに1/3は南極やグリーンランドの氷の融解による。
 残りの1/3が温暖化過程における水の熱膨張によるもの。

 実験の結果、地球上の小さな氷塊は地球上の氷の1%程度にしか満たないが、これらは北極や南極で2003年から2009年にかけて観測された融解量とほぼ同じくらい融解していたのだという。

 陸表の消失が最も著しいのは、カナダの北縁、アラスカ、南アンデスおよびヒマラヤである。

 研究者らはこの7年ほどで、北極、南極以外で失われた氷は2600億トンに昇り、この結果、海面は毎年0.7mm上昇しているという。

「陸氷は、グリーンランドや南極の氷床と比べれば小さいため、不幸にも人々の関心の対象外となっている。」と、コロラド大学のタッド・ペファー教授は述べている。
 
 
(参考)
・世界中の陸氷がとけてしまったら、海面は61cm上昇する。
・グリーンランドの氷床がなくなれば、海面は6.1m上昇する。
・南極の氷床がなくなると、海面は61m上昇する。

>>海洋に浮かんでいる海氷が解けても、よく言われるようにアイソスタシーで海面にはそれほど影響はないようですが、陸に張り付いているやつが解けると、かなりやばそうです。
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by sitejm | 2013-05-19 15:17 | エコロジー

コスタ・コンコルディア

 昨年1月13日、イタリア船コスタ・コンコルディアがイタリアはジグリオ島付近で沈没した。

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 32人が亡くなった。

 管理面、技術面、そして刑事犯罪の視点で調査が行われてきた。
 技術面に関して、10月に公聴会が行われた。

 あれから1年、運命の夜に何が起こったか、明らかになりつつある。(Radio-CANADAより)

>>そういえば、こんな事故がありました。船長が真っ先に逃げたんじゃなかったでしたっけ??
 訳す文面が少なかったのですが、写真が衝撃的だったので。
 亡くなった方のご冥福をお祈りします。

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by sitejm | 2013-01-13 22:37 | エコロジー

南極西部は想定以上に溶けている!?

 オハイオ大学の研究によると、南極西部は、これまでの2倍以上のスピードで温暖化しているという。

 研究者らは米国マリーバード観測所で観測された年間平均気温を調査したところ、この50年間で2.4℃も上昇しており、これは地球全体での上昇平均の3倍にも達するのだそう。
 
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 この温度上昇が氷山の溶解をさらに加速し、海面上昇が起こりうることが懸念されている。

 南極西部の氷が解けると、海面は少なくとも3.3m上昇する。

 国連の専門家らによると、ここ数世紀では海面は18cm~60cm上昇しているが、これらは南極とグリーンランドの氷の溶解による加速を考慮していない場合であるという。

 20世紀においては、海面は20cm上昇した。

注: 南極西部は西半球に位置する南極大陸の部分である。
  これはマリーバードランド、エルスワースランド、そして南極半島を含む。
(RADIO-CANADAより)
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by sitejm | 2013-01-02 19:56 | エコロジー