カテゴリ:心理学( 48 )

【翻訳記事】幸運の4つの原則

 以下、リチャード・ワイズマン氏の記事をThe Teregraphより翻訳。

 10年ほど前、私は運について研究を始めた。
 私は偶然が人々の生活に与える影響を調べたかったのだ。幸運はまさに適切な時期に、適切な場所へやって来るのか。
 さまざまな実験を経て、私は今、なぜ一部の人はほかの人より幸運なのか理解した。
 そして私たちは、今より幸運になれることを確信している。

 研究に着手するため、私は国内の新聞や雑誌に、日常的に幸運だと感じている人と、不運だと感じている人から、私に連絡してもらうよう、広告を掲載した。
 私の実験には、さまざまな生活を歩んでいる400人の男性や女性が、何年間もの間、ボランティアで参加してくれたのだ。若い人は18歳の学生から、最高齢は84歳の引退した会計士まで。

 ジェシカは42歳の法医学者で、典型的な幸運のグループの一人だった。
 彼女は、

「私は夢だった仕事について、2人の素晴らしい子供に恵まれ、そして夫をとても愛しているの。本当に素敵だわ。人生を振り返ると、私はどこにいてもずっと幸せだったのだと気づいたわ」

という。

 一方、34歳の介護助手のキャロラインは、典型的な不運なグループのメンバーだ。
 彼女はある1週間のうち、道端のくぼみで足首をひねり、別の日には転んで背中を負傷し、また、車の運転の練習中、バックで木に突っ込んでしまったのだ。
 彼女は恋愛においても不幸で、いつも最悪の時間に最悪の場所にいると感じていた。

 何年もかけ、私はこのボランティアの被験者らにインタビューを行い、日記を書くように依頼した。また、アンケートや知能テストを受けてもらい、実験に参加するよう呼びかけた。
 その結果、明らかになったのは、不幸な人たちは、自分の幸運や不運の本当の原因について、ほとんど洞察できておらず、彼らの思考や行動が彼らの運の大部分に関与しているということであった。

 幸運を得る機会について考えてみよう。
 幸運な人々は、一貫してこうした機会に遭遇するが、不幸な人たちはちがう。
 私は簡単な実験を行い、この差は彼らの運を発見する能力の違いによるのかどうか、確認することにした。
 
 私は幸運な人々と不運な人々に、新聞を渡した。
 そして、それを読み、何枚の写真があったか、私に報告するよう指示した。
 不運な人々は、写真を数えるのに平均して2分かかったが、幸運な人々はわずか数秒であった。

 なぜだろうか。

 これは新聞の2枚目のページにメッセージが書かれていたからだ。

 「読むのを止めて。この新聞には43枚の写真があります」
 と。

 このメッセージはページの半分に、2インチ以上の大きさの文字で書かれていた。

 このメッセージは全ての人をまっすぐに見つめていたが、不運な人々はこれを見落としがちで、幸運な人々は、それを発見することができたのだ。

 面白いので、私はこの新聞の途中に、二つ目の大きなメッセージを書いておいた。

「読むのを止めて。これを見た、と実験者に伝えれば、250ポンドもらえます。」

 またもや、不運な人々はこの幸運を見落とした。彼らは写真を見つけるのにとても熱心だったからだ。

 個人的な試験においても、不運な人々は、概して幸運な人々より緊張気味であることがわかった。
 また、この研究から、不安は予期せぬ出来事に気づく力をダメにすることがわかる。

 ほかの実験では、被験者らは、コンピューターの画面の中央の動く点を見つめるように指示される。何の警告もなく、大きな点が時々、画面の端でフラッシュすることがある。
 ほとんどの被験者が、この大きな点に気づいた。
 
 次にほかの被験者のグループに対し、正確に中央の点を見つめていたら大金を得られる、と指示した。これによって、不安を与えたのだ。
 彼らは中央の点を見つめ続け、その3分の1が画面に現れた大きな点を見落としていた。
 見れば見るほど、見えなくなるのだ。

 つまり、これが運だ。

 不運な人々は、別の何かを探すのに夢中になりすぎて、好機を見落とすのだ。

 彼らは完璧なパートナーを求めてパーティーへ赴き、その結果、素晴らしい友人を得る機会を見逃すのだ。
 彼らは新聞を見て、ある種の仕事の広告を見つけるが、ほかの仕事を見落とす結果となる。
 幸運な人々は、もっとゆったりと、心を開き、自分が求めているものだけでなく、そこにあるものに気づくのだ。

 研究によって、幸運な人々は、4つの基本原則を介して幸運をつくりあげることが分かった。

 彼らは運に出会い、気づくのがうまい。

 彼らは自分の直観を聞き分け、幸運な決定を行う。

 そして、前向きな期待を持つことで、自己実現のイメージを高め、

不運を幸運に変換する弾力的な行動をとるのだ。

 私はこれらの4つの基本原則が、人生に出会う幸運の機会を高めるのではないかと考えた。
 そのため、私は「運の学校」を作った。
 簡単な実験を行い、幸運な人と同じ考え方や行動をすることで、人の運が強まるかどうか調査を行った。

 私は幸運なグループと不運なグループのボランティアたちに、1か月間、彼らが幸運な人のように考え、行動するための練習を実施してもらうよう、依頼した。
 これらの練習や、運を見つけやすくし、直観をきき、幸運になるという期待を高め、不運に対して弾力的になる力を改善する。
 
 1か月後、ボランティアたちが戻って来た。そして、何があったかを話してくれた。
 結果は劇的なものだった。
 80%の人が、幸せになっていて、人生に満足感を得た。
 そして、ここが最も重要であるが、より幸運になっていたのだ。

 幸運な人々はさらに幸運に、不運な人々は幸運になった。

 キャロラインを見てみよう。この記事の冒頭で紹介した人物だ。

 「運の学校」を卒業後、彼女は3年もかかっていた自動車学校のテストに合格し、もはや「事故多発」人物ではなく、自信に満ちた人であった。

 この研究を始めたとき、私は幸運を最大級にするための3つの簡単な技術があると考えていた。
 
 不運な人々は、選択を行う場合、自分の直観に従うことをしないが、幸運な人々は、自分の勘を尊重する。
 幸運な人々は様々な出来事に対し、自分がどう考え、どう感じるかに興味がある。単にものごとの合理的な部分だけを見ることはしない。
 私はこのことが幸運な人々をサポートしているのだと考えている。
 つまり、腑に落ちない感じがアラームとなり、注意深く決断する理由となるのだ。

 不運な人々は日々の雑務に追われている。
 彼らは毎日同じ道を通って通勤し、パーティーでは同じような人々と話す。

 一方、多くの幸運な人々は、自分の人生にさまざまなものごとを招き入れるのだ。

 たとえば、ある人は、パーティー会場に着くまでに、色について考えていたことを述べ、その色の服を着ている人々に自己紹介をした。
 このような行動は、多様性によって、幸運を得る可能性を向上させる。

 幸運な人々は不運の肯定的な側面を見ようとする。

 彼らは、どれほど物事が悪化し得たかを想像する。

 あるインタビューでは、幸運なボランティアが、足にギプスをつけて到着した。
 彼は、階段からどのように転がり落ちたか説明してくれた。
 私は彼に、それでも幸運か、と尋ねたところ、彼は元気にこういった。
 
 前よりラッキーだと思ってますよ。
 
 首を折っていたかもしれないから、と彼は言った。

(以上、The Teregraphより翻訳。面白かった~!!)
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by sitejm | 2014-08-20 22:33 | 心理学

【翻訳記事】ワンコだって嫉妬する!?

 アメリカで行われた研究では、人類の最上の友である犬も嫉妬心、つまり、生存のためのこの本能的な感情を感じることがあり得るのだという。

 先週水曜、PLoS ONE誌に掲載された研究報告によると、体重16ポンド未満、体長38cm未満の36頭の犬に対し、実験が行われた。実験対象となった犬たちには、チワワやポメラニアン、シーズーなどの交雑種も純血種も含まれる。
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 犬の行動を評価するため、研究者らは6か月未満の子犬に対する嫉妬心の評価手法を用いた。

 動物たちの反応は、彼らの飼い主が3つの異なるおもちゃと遊んでいるときに測定された。
 飼い主が、吠えている犬に似せた形のおもちゃと遊ぶふりをして、その尻尾を振った時、犬は、飼い主がほかのおもちゃと遊んでいたときより、頻繁に同じ反応を示した。

 たとえば、彼らの78%は、飼い主が偽犬と遊んでいるとき、飼い主を2度押すという行動をとり、飼い主がお化けかぼちゃのおもちゃを振り回しているときに同じ行動をしたものは42%であった。また、飼い主が本を音読しているときは、22%だけであった。

 一方、犬のぬいぐるみと飼い主の間に割って入ろうとした犬が全体の30%、そのうち半分がぬいぐるみに対し、攻撃的な身振りを示した。

 「我々の研究によって、犬は嫉妬心を示すような行動をとるだけでなく、飼い主とライバルらしき存在との関係を壊そうとすることがわかった」とカリフォルニア大学(サンディエゴ)のクリスティン・ハリス研究員は言う。

 「彼らは、彼らにとって大切な社会的な関係性を守りたいという衝動により、こうした行動をとると考えられる」とも述べている。(Radio-CANADAより翻訳)

>>自分が以前飼っていた犬(♂)は、友達の犬(♂)をずっと抱いていても、嫉妬するどころか、私と一緒にその犬を守るような行動を示していました。
嫉妬しないのかな、と不思議でしたが、今思うと、ほんとにいい奴でしたわ。

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by sitejm | 2014-07-27 10:33 | 心理学

動物セラピー

 今日の私(jm注:この記事書いているRadio-CANADAの記者。下の写真の女性)は気分がよい。
 というのも、以前から関心のあった記事を書くことができるからだ。d0051212_15204851.jpg
 私が幼いころから、私の周りには動物がいた。
 いつでも犬が私の横にいてくれた。しかし、ほかにもウサギや魚、鳥、その他の犬なども飼っていた。
 
 私は飼い犬の毛から突き出した小さな鼻に慰められたか、よく覚えている。
 大事なテストの前夜のストレスを、どれほど犬に軽減してもらっただろうか。
 また、失恋したときは、彼がどんなときでも誠実な友達であることに気づいた。
 そう、動物は日常生活を心地よく、それ以上にしてくれる。
 ペットはまるで、治療のためにいてくれるようだ。
 これがペットセラピー、あるいは動物介在療法と呼ばれるものだ。

 歴史の本をひも解いてみれば、17世紀から動物による治療が有効であることが確認されている。
 心と体の調和を調整するのかもしれない。

 18世紀から19世紀には、英国の医療機関内に、さまざまな種の動物がいたという。
 記録として残されているケースとしては、1796年のウィリアム・チュークが創設したヨーク・リトリートだ。
 当時の精神疾患患者は、鎖につながれ、幽閉され、乱暴に扱われていた。
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 彼らはその症状を改善する望みがないと考えられていて、改善の機会は決して与えられない運命にあった。

 ウィリアム・チュークは、それを何とかしようと考えた。(↓写真が、ヨーク・リトリート)
 彼は基金を創設し、こうした患者が生活できる家を作ろうとした。
 効果的と考えられる新たな治療法の中で、正の強化に基づき、小動物の世話をするという方法が選ばれた。d0051212_15173696.jpg
 改善効果は明白で、患者たちの集中力と責任感が強化された。

 しかしながらペット療法病院は、フローレンス・ナイチンゲールのアイデアなのだという。
 クリミア戦争(1854~1856年)の間、病院で兵士たちを治療するため、彼女は亀をつかって、兵士たちを癒し、不安を解消させたのだという。
 
 歴史のなかで、心に傷を負った兵士たちに、犬を使って会話療法を行う方法もあった。
 1867年、西ドイツのベセル・ビールファイドや、1940年代、ニューヨーク陸軍空軍回復期病院などでそうした事例がある。

 20世紀になると、ようやく、動物の人の福祉への影響について、科学的な研究が進められたり、示されるようになった。
 もっといえば、アメリカの精神科医ボリス・レヴィンソンが1953年に、治療で犬が介在する役割が偶然、発見されたのだ。
 
 ある日、彼は自閉症の子供を緊急的に拘束する必要があるのに、その両親が強固に拒否したことがあった。大人が議論している間、レヴィンソンがオフィスで飼っていたジングルスは、子供のそばへ行き、舐めた。彼らの間にはすぐ、コミュニケーションが成立した。
 その子供は、外界とのすべての接触を拒んでいたにもかかわらずである。
 すると、どうだろう。
 彼は犬に話しかけ、また何か彼に質問した。
 これが動物介在療法の始まりである。  

 カナダの医療施設でこのような治療法を取り入れた開拓者の一つとして、モントリオール大学院ダグラス精神衛生研究所がある。
 この研究所のAAT(動物介在療法)は1985年、レイモンド・プラウフにより開始された。
 その30年後、患者にとって、動物療法は必ず良い結果をもたらすこととなった。

 最初に、動物は治療のために生まれてきたわけではないことを理解する必要がある。
 専門家は、他の治療の補助として彼らを利用する。
 患者の年齢は問わない。
 また、年齢だけでなく、どのような精神状態であっても、どのような身体状況であっても構わない。
 動物を愛することによって、血圧が低下し、それに伴い、心臓の負担が低減させたり、不安障害や恐怖症に効果があることが証明されている。

 たとえば、多動性障害児は、動物にブラシをかけたり、洗ってあげるなどの作業をすることで、責任感が養われ、自分の衝動をコントロールせざるを得なくなる。
 彼らは自己管理能力を高め、思いやりや社交に必要な能力を身につけるようになる。

 レヴィンソン博士の例を見ると、動物は自閉症の子供ともコミュニケーションできることがわかる。
 消極的な人でも、動物には命令したり、従わせたりできるため、自分の位置を把握することができるのだ。これによって、若い人々の自尊心を高めることもできる。

 大人の場合、動物はやる気を引き出してくれる。
 彼らは大人の患者を、あるプロジェクトに巻き込むからだ。
 うつ病の経験者は、毎週、彼らのペットがいることが幸せで、彼らが自分の相談相手になってくれるよう努力をする、という事例もある。

 近年は、ペット療法は刑務所でも使われている。
 動物は無条件に愛する癒しの存在であるため、囚人の孤独感と刑務所でのストレスを軽減させるのだという。

 ダグラス研究所の動物学者プラフに会いに行ったところ、彼は自分の部屋で、動物に囲まれていた。
 彼は、「集合恐怖症」の女性を治療したところだ、と説明してくれた。
 この症例では、彼女は列に並ぶとき、周囲の人の存在をどうしても受け入れられないのだという。
 そこで、銀行にいくときなどは、彼の犬が並び、犬がカウンターの前まで来ると、彼女が銀行でお金を引き出すなどの取引を終えるのだという。

 高齢者の場合、アルツハイマーや認知機能の低下に苦しむ人が多い。
 彼らの感情がその症状を支配している場合が多い。
 彼らは自分の経験や記憶を語る。これらは飼っていた動物に関することもある。
 新たな動物が生活の中に現れれば、生活が刺激され、彼らの感情はより心地よいものになるだろう。それが彼らと現実の世界との接触を維持させることにもなりうる。

 インターネットなどで、犬以外の誰とも話をしなくなった老人の動画を見たことはないだろうか。
 
 研究機関や患者によって、治療に利用される動物は様々だ。
 動物介在療法では、馬のような大きな動物も利用され、これは馬療法となる。
 イルカの場合はイルカ療法だ。
 しかし、一般的に使われるのは「普通の」動物である。
 たとえば、犬は、孤立し、反社会的になっている人々のカタルシスになる。
 というのも、犬は彼らが体を動かすよう、導くからだ。
 ウサギは可愛らしく、受け身であるため、心に障害を抱えた人々を穏やかにする。
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 ダグラス研究所は犬、猫、そしてその他の小動物を使用するが、時には、患者の需要に応じて、異国の動物を使うこともある。
 犬はあまりにも普通すぎる・・・というわけで、プラフは異なる大きさの2頭のフェレットを使うことにした。
 治療では、大きい方は、良き両親というわけでもなく、兄か、威圧的なボーイフレンドといった存在だ。小さい方は子供や10代の子の治療で用いられる。
 過去にはブタやイグアナを使ったこともあるそうだ!
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 患者と治療、そして動物との間に良好な関係を築くことが重要だ。
 このためには、患者に就く医師や医療専門家は、PFTに対し、どのような治療が必要かを要求し、それらは評価と関連づけされていることが必要となる。
 すべてが対処すべき症状によって異なる。たとえば、共感性、社会的スキル、コミュニケーションの問題、多動性など・・・。
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 私の長い人生において、数頭の犬と触れ合って、どの犬も独自の個性があり、欠点も長所もあることを知った。私は動物学者レイモンド・プラフは、どのように犬の仲間たちを評価し、その役割として最適なものをマッチングさせるのか、不思議に思っていた。
 実際は、犬が治療を行うのだ、と彼はいう。
 重要なのは犬の行動で、彼らの種類ではない。
 犬は人間に最も興味を持つべきで、彼の周りにいる動物に興味を持つべきではない。
 彼の個性は特別なものなのだから・・・。

 私は病気を持つ人々を幸せをもたらすこの素晴らしい治療法を知った。
 いつか私も動物の群れの中で暮らしてみたいものだ!(Radio-CANADAより翻訳)

>>Radio-CANADAの科学記事は、やる気があんまり感じられないものが多いように思っていたのですが、この記事は相当、記者の思い入れが感じられて、訳すのが面白かったです。
 動物には本当に癒されると思いますしね。

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by sitejm | 2014-06-01 15:12 | 心理学

楽観的な方がストレスがない!科学的に証明

 ケベックで行われた研究によって、楽観的な人々は、生来悲観的な人たちよりストレスを上手に扱っていることが分かった。
 明らかな事実であるのに、これまで科学的に立証されていなかったのだという。

 コンコルディア大学の研究者らは、楽観的な人とストレスに対する生物学的な反応との間の決定的な関係があることを確証した。

 実際にこの研究では、楽観的な人と悲観的な人はそれぞれどのようにストレスに対処するのか、比較的に論じられただけでなく、同じ人の場合での比較も行われている。

 心理学部のカーステン・ロッシュとジョエル・ジョバンは、一般的に「ストレスホルモン」と呼ばれるコルチゾルは、前向きな人の場合、安定して分泌されるという結果を示した。

(参考)ストレス理論を世界で初めて医学界に紹介したのは、カナダ出身のハンス・セリエである。
(jm注:カナダのニュース記事なので、カナダ出身というのが強調されているんでしょうか。)


 この研究では60歳以上の成人135人に対して行われた。
 被験者からは1日5回、6年間に渡り唾液のサンプルを採取し、コルチゾルの分泌量を観察した。
 
 このグループは、ストレスが年齢に比例する因子であることから選出されたものである。
 年齢は被験者の共通の問題だからだ。
 彼らのコルチゾルレベルが年齢とともに増加していたことが確認された。

 被験者らは毎日、彼らの日常行動について感じるストレスの度合いについて報告を求められた。
 彼らはまた、自分が楽観的か悲観的か、その度合いを自分自身の中で認識する必要があった。
 
 そして、個人ごとのストレスレベルを、その同じ人の平均値と比較した。
 ここでは、被験者らは、ストレス管理のため、実際に絵を描いてもらう必要があるが、毎日描いているうちに現状のストレスに慣れてくる。(→カーステンとジョエル。楽観的な人たちっぽいかも。)
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「土曜の朝、食料を買いに出かけるのが大きなストレスになる人もいる。このため、我々は、被験者らに、1日に何度、ストレスや重圧感を感じるか質問した。
 そして彼らの回答と、彼ら個々人の平均値とを比較し、何日間もストレスレベルテストを実施してその反応を分析した。」とジョエル・ジョバンは述べている。
 
 博士課程の学生ジョエル・ジョバンは、悲観的な人は楽観的な人より高いストレスレベルを示し、特にストレスの多い環境になんとか馴染もうと苦闘していたことを強調している。

 実験結果は、これまで楽観とストレスとの関係について仮説を立てていた研究者らを少し驚かせるものだった。

 コンコルディア大学のデータでは楽観的な人は、起床したときのコルチゾル(コルチゾルはこの後、低下する)の分泌量が、短い間だが推定より高かったのだという。

 研究者らは、この研究結果はこの複雑なホルモンの分泌が体に良い影響を及ぼすか、または悪い影響を及ぼすのかを特定することの難しさを指摘している。
 さらに、ストレスホルモンのコルチゾルは、起きて移動するときにも分泌されるホルモンであるという。

 調査結果は、アメリカ心理学協会による「ジャーナル・ヘルス・サイコロジー」に掲載されている。
 
 2010年にモントリオール大学で行われた研究では、女性は男性よりストレスに耐性があるが、これは循環器系への大きなリスクを与えやすいということが分かっていた。
 また、2004年の研究では、ストレスは細胞を老化させることも分かっている。(Radio-canadaより)

>>当たり前のようなことを立証することになんの意味が・・・ああ、前向きに考えようっと。
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by sitejm | 2013-07-29 19:45 | 心理学

冷静なサイコ

 フィクションではよく、「ハンニバル」のレクターやデクスターなどの冷酷なサイコパスが登場する。
 通常、人が共感できないような存在であっても、我々は他人の感情としてその感情を想像できてしまう。
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 しかし、オランダの研究者らによると、この「共感スイッチ」のようなものは自分の意思で入れることもできれば切ることもできるのだそう。
 この事実によって、なぜサイコパスがこれほど理解しがたくかつ魅力的なのかが説明できるかもしれない。

 フローニンゲン大学のクリスチャン・ケイサーズ研究員は、この新しい知識によって人格障害に対する認識などを変革することができるのだという。
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 この研究では18人のサイコパス犯罪者とそうでない26人に対し、ある人物が他の人を傷つけているビデオを見せ、彼らの脳をMRIによって観察した。
 また、研究員らは、被験者に対し、傷つけられている人に同情するよう指示した。

 痛みを感じる脳の活性化領域は、サイコパスの場合、自発的には活動しなかった。

 しかし、研究員らが、被験者らに傷つけられている人(俳優)の皮膚の状態を感じるよう、特に被験者に指示した場合、両方のグループの差は最も小さくなった。

 この実験を行った研究者らは、ジャーナル・ブレインにおいて、サイコパスは単に感情を感じることができないのではなく、非常に冷静な人々であることを発見したと述べている。

 現実的には、もっと複雑で、サイコパスはその「共感スイッチ」を「オン」にも「オフ」にもすることができ、つまり、共感能力があるにもかかわらず、基本的に「オフ」仕様になっているのだという。

 彼らが、ある状況ではスイッチを「オン」にすることができるのであれば、こうした症状の治療に希望があるのだという。
 適切な治療後には、スイッチは「オン」に戻り、相手を許容するということに気づくことができるだろう。

(参考)サイコパスとは衝動的な反社会的行動を起こすなど、感情が剥離し、罪悪感が欠如している人格障害をいう。
 この障害によって、心理的または物理的な破壊的行動を起こすことがある。

(以上、Radio-CANADAより)

>>サイコパスって冷徹な人々だったのですね。
 わたしは映画を観ても、痛そうだったり、哀しそうだったり、苦しそうだったりすると、とても観てられなくなるタイプなので、うらやましいです。

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by sitejm | 2013-07-29 19:30 | 心理学

家族の中のいじめ

 兄弟喧嘩や姉妹喧嘩は、一般的に家庭内では良くあることで、両親たちもそういうものだと思っている。
 しかし、米国ニューハンプシャー大学の研究者らが、家庭内での喧嘩は、学校でのイジメと同じように有害であるという。
 コリニャ・ジェンキンス・タッカー氏の研究チームの行った研究結果から、家庭で兄や姉からイジメを受ける子供は、心理学的に、学校でいじめられた子供と同様の影響を受けることが分かった。
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 この研究では、米国内で暴力を受けている子供のデータベースを用いて、生後1月から17歳の計3,599人の子供たちのデータが分析された。
 身体への攻撃や、心理的に追い詰めるような行為など、さまざまな状況の影響が調べられた。 
 
「我々の研究によって、兄弟喧嘩であっても、その頻度や深刻さにかかわらず、小児や児童に与える影響は決してよいものではないことがわかった」とコリニャ・ジェンキンス・タッカー氏。
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 研究者らは、両親や医者は、兄弟喧嘩が、攻撃の対象となっている子供の精神衛生に深刻な影響を及ぼしていることを憂慮すべき、としている。

 この研究結果はジャーナル・Pediatrics(小児科)に掲載されている。(Radio-CANADAより)

<<やっと謎が解けました。
 ワテクシは、子供のころ、学校でいじめられたことがないのに、大人になって心理テストを受けると、なぜかいじめられていた人のような結果が出ることがありました。
 ワテクシには姉がいて、両親共働きだったので、親の留守のときに、姉から強烈なイジメを受けていた過去があります(姉の友達が見かねて間に入るくらい)。
 もうあれから何十年も経って、ワテクシをイジメながらも面倒を見てくれた姉には感謝しており、何の恨みもありません。でも、子供のころに受けた影響って大きいものなんですな。

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by sitejm | 2013-06-19 21:34 | 心理学

インターネットが最高のキューピッド!?

 インターネットは結婚と結婚期間に影響を与えるかも?

 米国の研究者らによると、インターネットで知り合った夫婦は長続きするのだという。
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 彼らはまた、ほかの夫婦より幸せなのだそう。

 シカゴ大学の心理学者ジョン・カチョッポ(←jm注:この名前の訳、あってんでしょうかね?)らは、ネット上での恋愛を求める人々は非常にモチベーションが高いため、広い範囲でターゲットを探した結果、よりよい伴侶を選ぶことになるからだという。

 一方、オンライン以外で知り合って結婚した人々は、仕事場や友達を介して知り合って、その関係に満足している。

 この研究は、2002年から2012年に渡り、19,000人以上の人々に対して行われた。

 研究結果によると、この期間中の離婚率は、インターネットを介して結婚した夫婦の場合、5.96%、その他の夫婦では7.67%とだった。
 研究者らによると、性差、年の差、教育格差、倫理格差、収入格差や宗教、社会的ステイタスごとに分析しても、このような差が生じたのだという。

 さらに、この調査の終了時に結婚していた夫婦のうち、ネットで知り合った夫婦は、結婚生活を楽しく過ごしていると報告する傾向にあった。

 次にこのような傾向が見られたのは、幼馴染や同級生の夫婦だった。

 最も満足度が低かったのは、家族同士の付き合いで知り合ったり、職場やバーで知り合った夫婦であった。

 この研究の詳細はNational Academy of Sciencesに掲載されている。

(ご存知でしたか?)
 現在、米国で結婚している人の33%がネットで知り合ったのだという。
 その他は、22%が仕事で、19%が友達から、11%が学校で、7%は家族を介して、9%がバーで知り合い、そして4%が宗教団体で知り合ったのだという。(Radio-CANADAより)

>>ワテクシ、これまで付き合って別れた人、結婚して離婚した人、すべて学校や仕事で知り合いましたが。ああ、通りで・・・。
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by sitejm | 2013-06-04 22:07 | 心理学

息子に対するパパの存在

 父親と息子が生後3ヶ月までに良い関係を築くことで、1歳以降の子供の問題行動が生じにくくなる。

 米国で行われた研究で、こんなことがわかった。

 オックスフォード大学のポール・ラムチャンダニ博士らは、子供がこれほど幼い頃の影響について調べたのは今回がはじめての調査であるという。
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 「我々は、子供と父親が接触すればするほどよい結果となり、その結果、問題行動が少なくなることに気づいた」
 とポール・ラムチャンダニ博士。
 
 研究者らは一方で、父親が子供と疎遠であったり、子供と接触しなかったりすると、問題行動が起こりやすくなると述べている。
  
 この調査では、産婦人科2箇所で、192の家族を募集した。

 子供には2度面会し、最初は赤ん坊が生後3ヶ月時、2回目は1歳時とした。

 研究者らは調査対象家族を問題行動によって、3つのグループに区分した。

・反抗的
・攻撃的
・多動 

 この研究では、父親は、娘より息子にとって重要であることも示している。
 つまり、少年たちは小さい頃から父親からの影響を受けていると考えられる。
 
 このような効果のメカニズムは不明なままだ。

 子供が問題児であったため、母親と離婚した父親もあるだろう。
 あるいは、子供の問題行動は、単に親の管理監督や養育が欠落していることを示しているのかもしれない。

 今日まで、多くの研究では、幼少期に与える母親の役割が主に調査されてきた。
  
「我々の研究によって、初期の両親の早期介入が子供に良い影響を及ぼすことを示す新たな一石が投じられた」
とポール・ラムチャンダニ博士らはいう。
 
 この研究の詳細は、「Child Psychology and Psychiatry」(児童心理学と精神医学)に掲載されている。(Radio-CANADAより)


>>最近、イクメンも増えているから、問題行動のある子供がいなくなって、将来、平和な世の中になるといいです。ワテクシはこの世にいなくても。
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by sitejm | 2012-07-21 21:24 | 心理学

欝になりやすい理由

 ウェブに依存しすぎる生活は、鬱病を招く、とオーストラリアと中国の研究者らが警告している。

 彼らは、インターネット中毒の若者らは、普通のユーザーより2.5倍も鬱病になりやすいのだという。
 
 シドニー大学のローレンス・ラム博士と鵬中山大学のウェン・スーペンは、13歳から18歳の1,041人の被験者の行動を観察し、ウェブ中毒でないかどうかなどを確認した。
 
 調査の結果、10代のほとんど、90%以上は正常にインターネットを使用していた。
 
 しかしながら、6.2%の若干の者はインターネット中毒と認識され、重度の中毒者は0.2%と極僅かであった。

 若者らの心理状態は、この9ヵ月後に再評価された。

 研究者らは、自分でコントロールできないほどインターネットを使用している若者は、そうでない者より2.5倍もうつ状態になりやすいことに気づいた。

「この研究結果によって、若者は精神状態に問題がなかったとしても、過度にインターネットに依存すると、うつ状態になることが示された。」
と研究者らは述べている。

 この研究結果は、アーカイブ小児・青年期医学誌に掲載される。(RADIO-CANADAより) 

>>欝になりやすい若者が増えているのにはこういう背景もあるんでしょうか。
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by sitejm | 2010-08-07 18:41 | 心理学

I.Qの問題

 知能指数の低さと自殺未遂との関係が明らかにされた。

 スウェーデン国立カロリンスカ研究所の研究者らは、110万人の若いスウェーデン人が徴兵時に受けたテスト結果を分析し、研究を行った。これらのデータはスウェーデンで医学的に登録されている自殺未遂のデータと照合された。

「我々が最初に気づいたのは、知的行動と自殺との関連性だった。(中略)つまり、知能指数が高い人ほど、自殺未遂の確率が低くなっていたのだ。」
と、カロリンスカ研究所のフィン・ラズムセンは述べている。

 調査結果によると、IQの低い男性は、IQの高いグループと比べ、9倍もの確率で自殺を図りやすいのだという。

 この調査では、女性のデータは含まれていない。

 また、IQと自殺しやすさとの関係性は、統合失調症や重度の躁うつ病などの精神疾患の場合にも適用されるという。

 研究者らは、この調査結果は、「少なくとも欧米諸国では、すぐ広まるだろう」と認識している。
 
 ラズムセン博士は、自殺防止にはつながらないと考えているが、知的レベルの低い人々の場合に自殺のリスクが高いことは興味深い、と考えている。

 研究結果は、英国医学ジャーナルに掲載されている。(Radio-CANADAより)

>>「自殺のリスクが高いことは興味深い」って、そんな発言に終わる研究に意味があんのか??
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by sitejm | 2010-06-06 22:07 | 心理学