カテゴリ:たまには映画を( 113 )

The Social Network

 Facebook、流行りすぎですね。
 
 自分もユーザーですけど、どこにでも「」のマークと「いいね!」ボタンがあって、ちょっと鼻についてます。(←ネットワーク社会に全くついていけていないヒト)

 場面によっては「やだね!」とか「まあね!」ってのがあってもいいと思うけど。

 さて、「ドラゴン・タトゥーの女」を見たら、もう、ルーニー・マーラーのほかの像を見ない気持ちではいられなくなりました。

d0051212_21113495.jpg Facebookの成り立ちを描いた映画「ソーシャル・ネットワーク」で、ルーニー・マーラーはFacebook創設者マーク・ザッカーバーグ氏の元カノを演じてます。

 監督はデイヴィッド・フィンチャー。

 この人は、ソーシャル・・・を撮ってから、ドラゴン・・・でルーニーを起用したのですが、ソーシャル・・・では品の良さがあって、知的で、かつ普通な女子大生を演じた彼女を、ドラゴン・・・の強烈なリスベッドによく当てたものだと思います。
 ドラゴン・・・では3週間くらいかけて、一応、リスベッド役女優のオーディションをしたそうです。
 しかし、ルーニーによれば、早い段階で、監督はルーニー・マーラーに決めていたらしいです。
 それほどの才能がある女優さんなんですな~。
(確かリスベッド役には、ナタリー・ポートマンも挙がっていたらしいですが、ソーシャル・・・のルーニー・マーラーの雰囲気は本当にナタリーによく似ています。知的できれいで上品なところが。)

 映画全体ではルーニーの登場シーンは、残念ながら15分くらいしかありませんでした。

 でも、観なきゃよかった、なことは全然なく、映画のストーリーはとても面白かった。

d0051212_2112885.jpg ずば抜けた秀才だけど、おタクっぽい上に、性格の悪い(彼女とケンカしたからって、大学生の男がそこまでするか!?というほど子供じみている)マーク・ザッカーバーグ氏。d0051212_21122392.jpg

(←マークを演じたジェシー・アイゼンバーグ。
→マーク・ザッカーバーグ氏ご本人)


 彼が、自分にとっては相対する「ボート部」(いわゆる文武両道のナイスガイたち)の申し出をきっかけに、たった一人しかいない親友の力を借りて、元祖の「ザ・フェイスブック」を作っていく過程が表情豊かに描かれていました。
 
 ボート部の双子の優等生のウィンクルボスたちが、マークにアイディアを盗用されたものの、ハーバード大生らしく、紳士の精神をキープしようとするところや、
マークの親友エドゥアルドが地道に企業の宣伝費を獲得しようとドさ周りをする一方、
学歴はなくともアイデアと経験豊富なちょいワル男ショーン・パーカーの言いなりのマークが親友の努力を泡としてしまう様子に、
はらはら、いらいらさせられます。

 特に、ユダヤ人のエドゥアルドが、
「ユダヤ人はアジアの女の子に人気があるんだ。知能は高いけど、ダンスは苦手でアジア人と共通点が多いから」というのにワテクシは受けました。

 エドゥアルドを演じるアンドリュー・ガーフィールドは、どことなく金城武に似ているので、そういう意味でも
「いいね!」
な感じがあって。
d0051212_21124022.jpg

(↑左はマークを演じたジェシー・アイゼンバーグ、中央がアンドリュー。右端はショーンを演じたジャスティン・ティンバーレイク。外見が冴えないマークを演じたジェシーが一番「いいね!」な感じ!?)

 DVDのフィンチャー監督の解説によると、彼は最初、マーク役のオーディションを受けたそうです。

 でも、とても感情表現豊かな演技をするので、表情に乏しいマークを演じさせるには惜しい!と思った監督は、親友のエドゥアルド役を演じさせたそう。
 結果、ガーフィールド自身もこの役を気に入って、見事、使命感が強く、悩み多き若き紳士エドゥアルド・サベリンを演じたそうです。

 また、驚いたのが、マークにアイデアを提供したとされる双子は二人の異なる俳優が演じていたこと。
 てっきり、双子の俳優がやっていたのかと思って観ていました。

 タイラーとキャメロンのうち、タイラーの一部を演じたジョシュ・ペンスの顔は、演じた後、CGで、タイラーとキャメロンの両方を演じたアミー・ハマーの顔に代えられたそうです。
 双子だから、仕方ない措置ですが、違和感のないよく似た演技を演じた二人の俳優の努力がすごかったようです。

 マークを演じたジェシー・アイゼンバーグも、細かいところにいいアドリブ演技を入れていて、フィンチャー監督が、「ここは脚本にはなかったけれど、彼の動作のおかげで、後のセリフが生きた」と絶賛しまくりでした。



(↓冒頭、あーだこーだ言っても、やっぱり、ソーシャルネットワークとリンクしちゃうんですけどね)
[PR]

by sitejm | 2013-01-05 18:44 | たまには映画を

Les Miserables

 d0051212_1840238.jpg

 好きな小説は「レ・ミゼラブル」という相方と、昨年末に観てきました。
 相方はかなり期待していて、先日のSkyfallのときのように、ビールは飲みませんでした(「ビール飲むとまた何かブログに書かれそうだから・・・」といっとりましたが。) 。
d0051212_18492445.jpg

 冒頭、坊主頭のヒュー・ジャックマン演じるジャン・バルジャンらが、海水をざばざばかぶりながら巨船の船曳作業。

 ジャックマンの怒りと憎しみに満ちた(そしてほんの少し悲しみを帯びた)表情と、スケールのでかい、迫力あるシーンでした。
 

d0051212_18393494.jpg (←「本当のオレ様は爽やかだぜ」ひげ面だけどな。)

 でも、美しくない。
 ところどころ、吐き気すらもよおすほど。

 アン・ハザウェイのファンティーヌも痛々しいほど哀れです。

 1997年にリーアム・ニーソンがジャン・バルジャンを演じたレ・ミゼラブル(以下、「1997版」)では、ユマ・サーマンがファンティーヌを演じていました。

 少しダーティでも、美しく、逞しさが垣間見えたユマと比べ、この演技のために痩せ、撮影のために坊主頭にしたアンは弱弱しく、目を背けたくなります。

 ただ、数分間、クローズアップされながら歌い切ったI Dreamed a Dreamには心が震えました。

 ワテクシには歌の上手さのレベルは判りませんが、このアン・ハザウェイの頑張りに胸を打たれた感じです。(鼻水が垂れそうで垂らさなかったプロ根性にも恐れ入りました。)

d0051212_1849429.jpg


 ラッセル・クロウのジャベール警部は、彼の傲慢な顔つきと、これに反する悲しげなブルーアイズが役柄にぴったりだと思いました。
 苦労人っぽい雰囲気もあるし。声も良く、歌も上手かったです。

 ただ、ワテクシ的には1997版のジェフェリー・ラッシュの方が強烈に印象に残っています(実際にワテクシが観たのは1997年でなく、数年前ですが)。
 彼も悲しみをたたえた青い瞳の持ち主ですが、同時に氷のような冷酷さと蛇のような陰湿さが全身から漂っていました。
 ジャン・バルジャンを捉えたい!という情熱で熱くなっているラッセル・クロウの演技と対照的。

 ファンテーヌの娘コゼットを預かる卑しいテナルディエ夫妻は、相方によると、
「最も原作の登場人物をよくあらわしていた」
そうです。

 役者がよかったですね。
 ヘレナ・ボナム・カーターはほんとにどんな役も演じられる人ですわ。
 上品にも、下のいくつも付くような下品にも。

 セリフの99%が歌なので、それほどミュージカルが好きではない人は、ちょっと苦痛かもしれません。
 ずーっと歌を聴き続けるのは、ちょっとしんどいですね。

 ワテクシが最も涙したのは、エポニーヌOn my own

 女心を上手に表した歌詞を、若干22,3歳のサマンサ・バークスが切ない歌声(耳障りな甲高さが全くない、キャラメルとか、カフェオレのような、香ばしさとミルキーさを感じさせるきれいな声なのです)で聴かせてくれるんです。

 今、どこかのサイトの動画で聴いているんですが、歌詞を全然ききとってなくてもなんだか泣けてくるくらい。


(余談)
 全体としては。自分のせいで、ちょっと盛り上がりについていけなくて残念でした。
 つーのは、映画中、もう、トイレに行きたくて行きたくて。
 ずーっと我慢していたのですが、もっとも盛り上がる革命シーンの最中に、劇場から飛び出しちゃって・・・。

[PR]

by sitejm | 2013-01-02 18:54 | たまには映画を

The Girl with the Dragon Tattoo

d0051212_20494625.jpg  また、ダニエル・クレイグかよ、と相方にあきれられそうですが、全米で2011年のbest movoieに選ばれたというこの映画。

 相当面白そう!ということで、DVDレンタルしてみました。

・・・・・・・・・・・・以下、映画com.の解説より・・・・・・・・・・・・
経済誌「ミレニアム」の発行責任者で経済ジャーナリストのミカエルは、資産家のヘンリック・バンゲルから40年前に起こった少女ハリエットの失踪事件の真相追究を依頼される。ミカエルは、背中にドラゴンのタトゥをした天才ハッカーのリスベットとともに捜査を進めていくが、その中でバンゲル家に隠された闇に迫っていく。 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 舞台はスウェーデン。
 そのせいか、画面が白~青もしくは茶~黒とダークな色調。
 春先の緑や、時折流される真紅の血の色が強調されます。

 有象無象の資産家一族と猟奇的殺人の絡みがとても不気味。


d0051212_20483410.jpg


 資産家のヘンリックがどこかで見た人だなあ、と思ったら、サウンド・オブ・ミュージックのトラップ大佐を演じたクリストファー・プラマーでした。d0051212_20485314.jpg
 随分おじいさんになっちゃいましたが、この人は、やっぱり資産家で自信と余裕たっぷりの人物が似合うのですね。







 ジャーナリスト・ミカエルを演じるダニエル・クレイグは、カジノロワイヤルを見た直後だったので、えらく、軟弱で薄情者に見えてしまいました。
 ご本人としても、この映画に出るのは、007シリーズのイメージ払拭にwelcomeだったのでは、と推察。
d0051212_2039262.jpg

(↑ミカエルと、経済誌「ミレニアム」の社長。ミカエルとこの社長は愛人関係にあって・・・。
 ちなみに、ウッディ・アレンとダイアン・キートンではありません。)


 それだけに逞しさが際立つのがルーニー・マーラー演じる天才ハッカー・リスベット。
d0051212_20413288.jpg
 彼女は23歳だけど、被後見人。
 最悪の後見人に当たって、ひどい目に遭います。
(あのシーンは、いくら女優でも我慢ならなかったろう、と彼女の精神状態を心配してしまうくらいひどかった・・・。)

 細くて小柄でか弱い感じが、見ている者を辛くさせるのです。
 しかし、どんな目に遭っても、絶対に負けない強さが超・クール!!
 
 そして、経験豊富なおっさんジャーナリストより落ち着き払って、どんどん情報を入手していく様子にも引き込まれていきます。

 一方で、(注意! 以下、ネタばれあります。)

d0051212_211338.jpg


 ミカエルと仲良くなった後、朝ごはんを作ってあげて、

 「あなたと仕事するの好き053.gif

 というシーンがたまらなくキュンキュンさせるのです。
 なぜかキッチンの流し台に足突っ込んでるんですけどね(笑)。

 そして、被後見人となった理由を打ち明けても、自分を信用してくれたミカエルを、「友達」「立派な人」と認識し始めるんです。


 でも、ラストは、バイクで雪に濡れて凍てついた危険な石畳を突っ走ってしまう。

 女もつらいよね。


 さて、DVDではディビッド・フィンチャー監督の解説付きvers.が収録されていて、これが案外面白かったです。

 ここでは雪が降らなかった、とか、猫が思い通りに演技してくれなかった、とかいろんな裏話があって。

 ここ、なんでこういうシーンがなかったのかな?と思っていたところは、ちゃんと解説があって、なるほど~!と満足したり。

 特に、雪のシーンではCGが多いそうで、どこがそうだったのか全くわからなかったことに驚きました。
 そのほか、こんなところに、CGが?え?ここにも!?というくらい、CGが多用されているようです。
 どこがそうなのか、まず普通に見ている限り、気づかないです。

 こうした一方で、ミカエルがヘラジカを食べるシーンや、リスベッドがチョコバーをかじりながら歩くシーンでは、完璧主義の監督らしく、ダニエルはヘラジカを十数枚、ルーニーはチョコバーを何十本も食べさせられたそう。

おまけ:
↓007とボンドガール、ではなく、ドラゴン・タトゥーの女NYプレミアでのダニエルとルーニー・マーラー。
 ルーニー、可愛い人でよかった。
d0051212_20511781.jpg

[PR]

by sitejm | 2012-12-29 20:59 | たまには映画を

Casino Royal

d0051212_0584517.jpg Skyfallを見てから、007にはまりました。
 
 といっても、もっぱら、ダニエル・クレイグvers.です。

 ダニエル・クレイグがボンドを演じる(以下、「だにぼん」)のは、Skyfallで3作目。

 だにぼんシリーズを初めて見たワテクシは、Skyfallがきっと、一番面白いに違いない!と思っていました。

 映画サイトのクチコミを見ても、特に評価が高いので。

 でも、もし、Skyfallや「慰めの報酬」しかご覧になっていない人は、CasinoRoyalを観るべきかもしれません。
 ストーリーがSkyfallより丁寧だし。

******以下、yahoo!movieより翻訳**************
 ボンドの007として初のミッションは、マダガスカルでのテロリスト・モラカの監視だった。
 計画通りに任務を遂行できず、ボンドはMI6の指令を離れ、ほかのテロリストらを追うことに。
 テロを追ったボンドは、バハマでディミトゥリオスと妻ソランジュに出会う。
 ディミトゥリオスは世界的なテロ組織の資金係ル・シッフルと関与していた。
 シークレット・サービスの調べによると、ル・シッフルは、モンテネグロの「カジノ・ロワイヤル」で高額のカード賭博を行って、資金調達を目論んでいたのだ。
 MI6は007を賭博に参加させる。ル・シッフルを負かしテロ組織を解体するためだった。
 Mは魅力的なヴェスパー・リンドの監視下にボンドを置く。
 モンテネグロでは、ボンドはMI6の地域担当マティスやCIAのフェリックス・ライターと協力する。
 当初、ヴェスパーを疎ましく思うボンドだが、さまざまな危機を乗り越え、ついにはル・シッフルの拷問を共に乗り越え、次第に彼女に関心を抱き始める。
 とめどない汚い手口とバイオレンスによる流血の代償は、ついに恐ろしいクライマックスに導かれ・・・。
****************************
 (訳、判りにくいですな。説明聞くより、観た方が早いです。)

 冒頭後半、建設現場で地上数十メートルもの高さのクレーンでの闘いには、思わず目を覆います。

d0051212_030088.jpg
 そして、テロの見事な逃走劇。テロ役のセバスチャン・フォーカン氏は、「パルクール」の熟達者なんだとか。
 (注:パルクールは、周囲の環境を利用した身体動作でどんな地形でも自由に動ける技法。参考:wiki)

 こうした派手なアクションだけでなく、古い映画じみたハードな拷問シーンもあるし、

d0051212_101491.jpg

 心が解けるような愛情深い場面も。

 もひとつ、この映画を面白くしているのが、「00」をもらって昇進したばかりのボンドが少しずつ、「ジェームズ・ボンド」になっていく様子。

 冒頭の殺しのシーンやテロを追う様子は、泥臭く無骨で、007とは思えない。
(ジェームズ・ボンド というより、ジャン・クロード・バンダムさん?みたいな・・・↓)

d0051212_0265389.jpg
 
 高級ホテルでは、その服装のせいで駐車場係と間違えられたり、

 カードゲームでは冷静さをなくす場面もしばしば。

 映画の中で007を変化させて、だにぼんをプロモートしているのであれば、製作陣、大成功ですね。

 このほか、個人的に興味深かったのは、だにぼんがケビン・コスナーに似てたこと。
 
d0051212_103234.jpg
 タキシード姿といい、リラックスモードの普段着姿といい、「ボディ・ガード」のケビン・コスナーによく似てませんかね??
 
 そういえば、Skyafallの終盤で人里離れた場所で敵と戦う流れもそれっぽかったですが。

 当初、ジェームズ・ボンドに抜擢時は、目が青いとか、金髪とか、「耳でかすぎ」「青白い」など、散々ののしられた挙句、
d0051212_152758.jpg
「danielcraigisnotbond」(ダニエルクレイグはボンドじゃない)

というアンチファンサイトまで作られちゃったダニボンですが、「CasinoRoyal」を観たら、誰も文句は言えないでしょう。
 ラストでは、

 「Bond, the name is James Bond」

 と、ドヤ顔で決めてますよ。
(っていっても、封切り時は、だにぼんも007製作者たちもきっとどきどきだったかもしれない)
[PR]

by sitejm | 2012-12-21 01:18 | たまには映画を

Skyfall

d0051212_23484948.jpg ある日、相方が「今日、いいことあった」とニコニコ顔。

 聴けば、職場の女性から

 「ダニエル・クレイグに似てますね053.gif

って言われたんだとか。

 そんなはずないやろ~、何かの間違いやろ~。とワテクシは悪態をつき、
・・・っていうか、ダニエル・クレイグってどんな人だっけ??と思ったので、昨日、その相方と Skyfallを鑑賞しました。


******以下、ストーリー*****************
 各国のテロ組織に潜入しているMI6工作員のリストを記録したHDが何者かに奪われた。
 ボンドは犯人を走行列車上へと追いつめるが、Mの命令で、女性諜報員が放った銃弾にボンドは撃たれ、鉄橋から谷底へと落ちる。
 リストが奪われた責任を政府に問われるM。やがてリストを奪った犯人が、MI6のオフィスを爆破。
 狙いはMだった。
 これを知ったボンドは、現場へ復帰。現場から離れていたせいで、体力も銃の腕も落ちている。
 しかし、上海、マカオへと敵を追う・・・。
*********************************************


d0051212_23491155.jpg
 ストーリー的にはどこかほかの映画でも見たことがあるような・・・でもないけれど、オープニングのトルコの美しい街中でのアクションは圧巻でした。

 特に結構なスピードで走る列車上で、ボンドが敵と戦うシーンにはハラハラ!
 あまりの迫力に、
 あ、もう、やめなはれ、そんな列車の上で殴り合いせんといて~!あかん、あかん!ああ、トンネルにぶつかるがな~!!
・・・って心の中で叫びまくっていると、谷底へボンドがドボン!落ちていきます。

 苦しげに深い水底に沈んでいくと同時に、暗い血の色をしたオープニングタイトルがスタート。

 こうして観客もボンドと一緒に谷底へと引き摺りこまれていくのです。
(このオープニングがまた素敵。アデルのテーマソングがなんとなく暗くて、でも、強い感じがして。)


d0051212_23494435.jpg 
 そして、夜の上海の高層ビルの美しい映像をバックにした闘争シーン、マカオの夜景、島の色彩が砂の色ただ一色という長崎(マカオということになっている)の軍艦島での悲しいシーン。

 映像の一つ一つが美しいのは、007シリーズの醍醐味なんでしょうか。
 ワテクシはDie Another Dayを10年前に、Living Day Lightsをずーっと昔に見たきりで、それ以外の007映画はまったく知らないので。

 一方、最初から最後まで、アクションも激しいし、地下鉄が壊れるくらいの迫力あるシーンが多く、息つく暇もありません。

d0051212_093778.jpg
(→ほんとにボンドさん・・・? ダイ・ハードとか、何かの戦争映画の間違いでは・・・?) 

 007シリーズってこんなに激しい映画だったかな?

 Die Another Dayもずっと前に映画館で見たけれど、これほど面白かったかな??


 このほか、Mの指令で撃たれたボンドが、

ぼくに任せておいてくれればよかったのに

と上司のMに不満を言うのも、敵役のシルヴァが

Mを守るために拷問に耐え抜いたのに見捨てられた

とMに恨みを言うのも、なんだかワテクシの属する哀しいサラリーマン社会を思わせ、じーんときました。


d0051212_03438.jpg

 d0051212_032926.jpg 不気味な強敵シルヴァ役のハビエル・バルデムの演技もダニエル・クレイグを食っちまうほど光っています。

 スパイダーマン2で、ドック・オックを演じた演技派俳優のアルフレッド・モリナを髣髴とさせますね。
 (←素顔はいいヒトそうなハビエルさん。今の奥さんはペネロペ・クルス。エエ人、もろたね) 

 一方、アクションや展開が激しいだけに、ストーリーを真面目に考えるヒトにとっては、今ひとつかも。

 トルコのシーンで始まって、トルコと親交の深いドイツの誇るアウディやフォルクスワーゲンをがしがし壊すシーンには、何か意味があったのか。

 ボンドガール、そんなに簡単に死ぬ?とか、

 最新技術を駆使する強敵シルヴァと戦うために、聡明なボンドがそんなところで闘うか??という流れがあったり。

 あと、ハビエルさんにスパイダーマン2のアルフレッド・モリナを感じてしまったのは、スパイダーマン2のパクリっぽい感じがあるから。
 
 スパイダーマン2では、自信喪失したピーターが復活し、優秀な科学者がいかれてしまって敵となりました。
 Skyfallでも、やる気喪失状態のボンドが復活し、優秀なエージェントが上司を恨んで暴走しています。

 電車で戦うシーンもあるし、スパイダーマンは飛べなくなって落ち、ボンドは撃たれて落ちてるし。最後は優秀な?上司や先生を失ったのもかぶるし。
 考えすぎかな?

 ただひとつ、skyfallからよく伝わったのは、世代交代しても、007は永遠に・・・のメッセージ。

 ボンド生誕50年を機に、20年近くMを演じたジュディ・デンチの立場が危うくなったり、武器担当のQが「ニキビがある」とボンドを呆れさせるほど若いオタク青年になってたり、

d0051212_19591.jpg


一方で、ボンド自身も適性テストに合格・・・・・???、と世代交代を感じさせるエピソードがあちこちに出てきます。


 しかし、最後に敵の命を絶つ武器は、最新兵器ではないのですな。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 さて、ワテクシにとっては関心ごとだった、相方とダニエル・クレイグの似ている度検証。

 d0051212_028232.jpg確かに似てました。

 相方は無駄に鍛えているので、スーツを着ると上体はみっしり、角ばっているんです。
 
 そして、刈り上げた短髪に最近白髪が混じって、耳の張り出した相方の頭部。

 後ろから見ると、「耳が大き過ぎる」とアンチ・ダニエルファンに揶揄された初代・金髪ボンドの頭部と、恐れ多くも重なるのです。

d0051212_027569.jpg おまけにダニエル・クレイグ=ボンドは、スマートなピアーズ・ブロスナン系ボンドと違って、その足の長さがアジア的。(上から二枚目の写真参照。)

 特徴的なほうれい線も似ている度を高めていました。 

 映画館出るとき、仕事帰りでスーツを着ていた相方が、「007かぶれのおっさん」と思われないか、心配になったほど。

 相方は10数年前からこんな格好だったんだけどね。
 あっち(ボンド)が相方に似てるんですよ、きっと!
・・・などと思っていたら、

相方:「あー、ビール飲んだら小便近くなって、弱った弱った」

 ええ、ええ、やっぱり、似てるってのは、何かの間違いなんでしょう。

[PR]

by sitejm | 2012-12-09 00:26 | たまには映画を

Prometheus

d0051212_2173127.jpg 教訓めいた物語を想像していたのです。

 プロメテウスって、人類に火をもたらした神ですよね。

 原子力の導入に通じるような、そういうお話を想像してみたのですが・・・。

 以下、yahoo!USAのMovieより訳。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 地球上の人類の起源の鍵となるものを探す探検家チームが、宇宙の遠く暗いエリアへ波乱に満ちた旅をする。その星では、かれらは人類の未来を守るため、壮絶な戦いに挑む・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 これだけでした。

 映画の中身にふさわしいあらすじかも。
d0051212_217896.jpg

 ひどいことを言うつもりは皆目ありませんが、意味のある映画ではありません。

 一言で言えば「SF!納涼お化け屋敷!」って感じでしょうか。 

 ひゃ~!と叫びたくなるようなシーン満載。

 血は出るわ、なんか千切れるわ、なんか出てくるわ・・・。

 でも、そこには何の教訓も見出せませんでした。

 「エイリアン」とか好きな人にはお勧めかも。
[PR]

by sitejm | 2012-09-01 21:07 | たまには映画を

Man On A Ledge 崖っぷちの男

 邦題は直訳だし。
 
d0051212_19393018.jpg 雰囲気、コメディなのかな??
 CMも見た記憶がなくて、地味な映画かも・・・・・・
と、観にいったところ、これ、ワテクシ的には大当たり!

 以下、Yahoo!USAのyahoo!movieを参考にした訳。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ダイヤを盗んだとして投獄されたニック・キャシディは、無実の罪を晴らすため、捨て鉢な行動に出た。
 脱獄したニックは行く当てもなく、摩天楼の縁に上ったのだ。
 一歩間違えば死を招くこの男の行動は、ニューヨーク市民の視線を釘付けにする。 

 しかし、一人の交渉人はやがて、ニックの死のスタントに裏があることに気づく。
 ニックは弟の手を借り、彼の危険な計画を完璧に進めるが・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 

 全部訳すと面白くなくなっちゃうので、一部略。

 元警官で脱獄囚ニック・キャシディを演じるサム・ワシントンって、知りませんでした。
 
 でも、ガタイの割には動きがものすごく軽やかで、摩天楼の崖っぷちを飛び回る様子にハラハラさせられるやら、胸がすくやら!
d0051212_19452920.jpg


 弟ジョーイを演じるのは、映画好きな人なら、顔を見ただけで誰かすぐに分かったかも。

 「リトル・ダンサー」のジェイミー・ベル。
d0051212_19395981.jpg 
 一瞬だけ、おふざけダンスを見せてくれたのは、ファンへのサービスなのか?

 ダンサーだから線が細くて、リトル・ダンサー以降、いい役が見つからなさそうな彼ですが、
この映画での役は、なかなかはまっているように思いました。

 この映画を楽しむには、ストーリーの細部にこだわらないこと。

 お金はかかっていないけれど、芸の細かい工夫のあるシーン作りと、
観客がだらーっとしてきたところで突然アドレナリンをどっと出させてくれるストーリー展開を1時間42分、たっぷり楽しめましたわ。

 それにしても、こんなに面白いのに評判にもなっていないって、やっぱり、映画の観客動員数は、広告費用にかかっているのですね・・・・・・。
[PR]

by sitejm | 2012-07-14 19:49 | たまには映画を

Yes Man

d0051212_23115662.jpg 何にでも否定的で、友達づきあいも悪い男が、何にでもYES!という自己啓発プログラムを受講して、人生がはちゃめちゃに変わっていく・・・というお話。

 主演がジム・キャリーだから、ただのおちゃらけ映画かと思って見てみたら・・・・・・
 あいたた・・・ワテクシのことを指摘されているのかと思った。

d0051212_2315632.jpg

 何かにつけて理由や言い訳をして、回避して、プライベートな時間は半引きこもり。
 
 その原因は、他人と接触しても、すぐ、自分に落胆されるだろうという自信のなさにある。

 だからと言って、何にでもYES!といえばいいとは思わないけれど、若い頃のように、興味があったら尻込みせずにとりあえずやってみる!という気概も少しは必要ね。。と感じさせられた。
d0051212_23152316.jpg
 
  
 
[PR]

by sitejm | 2011-08-20 23:16 | たまには映画を

Blood Diamond

d0051212_2215664.jpg yahoo!米国のyahoo!Movieより訳。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 199年代、内戦で混沌とするシエラレオネで、南アフリカの傭兵ダニー・アーチャー(レオナルド・デ・カプリオ)、メンデの漁師・ソロモン・ヴァンディは、彼らの生活を一変させる貴重なピンク・ダイアモンドを手に入れるため、結託する。
 密輸の疑いで投獄されたアーチャーは、獄中、ソロモンが、類稀な大きさの鉱石を隠したことを知る。ソロモンは、家族から引き離され、ダイヤの採掘現場で強制労働させられていたのだった。
 反密輸のイデアリズムに燃え、アーチャーに接触するアメリカ人記者マディ・ボウェン(ジェニファー・コネリー)の手を借り、アーチャーらは反乱軍の領土に踏み込む。
 ソロモンは家族を救うため、そして、アーチャーは、ピンク・ダイアモンドを手にするという二度とないチャンスを手に入れるために・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 2002年3月発行のNATIONAL GEOGRAPHIC(以下、「ナジオ」)では、ダイヤにまつわるアフリカの紛争の悲劇が取り上げられていた。
 罪の無い村人の腕を切り落とし、恐怖で人々を支配し、ダイヤの密売で資金を得た反政府勢力のRUF。
 一方、NYやパリなどの大都会では、目の飛び出るような金額で小さな小さなダイヤが取引される。
 誰も、その背後に略奪や殺戮が行われていることも知らずに・・・。

 ナジオの記事を読んで脳裏に描かれた世界が、まさにこの映画だった。
 
d0051212_22434856.jpg

 ダイヤの密売人アーチャーの悪ぶりにもびっくりするのだけれど、それ以上に、シエラレオネで起こった出来事のひどさに何度も目を覆いたくなった。
 でも、現実は、もっと恐ろしいものだったかもしれない。

 政府とRUFがのべつ幕なしに打ち合いまくる中、レオナルド・ディ・カプリオが漁師役のDjimon Hounsou
と逃げ回る。
 あんだけ撃たれたら、弾が当たって死んでるやろ、というシーンもないではない。
 でも、ミッションなんとかかんとかで、主役の有名俳優が絶対に弾に当たらないのと違って、こちらの映画は許せてしまう。
 ディカプリオはおバカ俳優っぽいと思うけれど、こと演技に関しては、いつ見ても、パーフェクトだ。
d0051212_2303967.jpg
 
 競演のジェニファー・コネリーは若い頃に持て囃されたイメージがある。でも、年を重ねて独特の魅力が出てきた感じ。 
[PR]

by sitejm | 2011-08-20 22:58 | たまには映画を

RED

 先週末、久しぶりに、DVDを観ました。
 犬を飼いはじめてから、なんだか余裕がなく・・・。

d0051212_2337287.jpg ビデオ屋でアラフィーの相方が、珍しくぱっと選んだこの一本はRED。

 以下、yahoo!USAのyahoo!movieより。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 フランク、ジョー、マーヴィン、そしてヴィクトリアはかつてのCIAのトップエージェントだった。
 しかし、彼らが秘密を知りすぎているばかりに、CIAから命を狙われる羽目に!
 追跡者から逃げ延びるため、彼らは知恵と経験とチームワークを最大限に発揮する。
 そして国を超えたありえないミッションを遂行するため、彼らはCIA本部に侵入し、政府の史上最大の陰謀と悪事の隠蔽を明らかにするのだった・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 なんだか良く分からない訳になっちまいましたけど、兎に角、観れば面白い!

 少なくとも、人生の折り返し地点(sitejm注:折り返し地点って、35歳でしょ?)をすぎちゃった映画好きにはたまらないかも。

 主人公のフランクにブルース・ウィリス、フランクの上司のジョーがモーガン・フリーマン。
 CIAの実験の被験者を長年やっていて少しイっちゃってるマーヴィンにジョン・マルコビッチ、おまけに元CIA'sの紅一点にドラマ「第一容疑者」の女警部役で大当たりしたヘレン・ミレン。
 このほか、リチャード・ドレイファスなんかも出てきて、こんな大物ばっかり、よく調整しましたね!ってプロデューサーに拍手を送りたい。

 退役したつわものらが、現役の凄腕エージェント相手に、対等以上に闘う姿に元気が出る!
 
 おまけに過去の三角関係なんかもばれちゃったりして。
 互いにさらっと交わしているシーンにも思わず含み笑い。 

 イカれた天才肌のマーヴィンを演じたマルコビッチさん。ちょっとねっとりした喋り方は健在です。
 群を抜いた名優だとは思っていたけれど、こんなにキュートな姿は初めて見た。
 もう、釘付けになっちゃいましたもの。こういう人、かわいいけど、女がよっぽどオトナじゃないと、苦労するのよね~、とか思いながら。

 スパイ映画なので、あり得ないシーンも多いものの、あっという間に観終わりました。

 この映画は、アメリカのベビーブーマー向けの映画なんでしょうか。
 わたしは団塊ジュニア世代ですので、10数年後に、またこういう映画が出来て欲しいな~。
 生きる望みになりますわ。
 しかし、その頃に映画なんか観ている余裕、あるかな?それ以前に、映画って、あるんだろうか~??
[PR]

by sitejm | 2011-06-23 23:09 | たまには映画を