【翻訳記事】激励され、勇気づけられ、そして悲しい

 以下、Bill Gatesさんのブログ「gatesnotes」からの翻訳です。
 作家ジョン・グリーンさんの書いた記事のようです。
 著作権的に、かなり、すれすれのことをやっているのでしょうか、私。
 問題があれば、削除します。

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“It was invigorating and encouraging. And sad.” 
By John Green  on September 22, 2014
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 私が親友とボッチェ(←イタリアの遊びのこと??)で遊んでいたときのこと。
 彼が言った。
「僕は君のエチオピアのビデオを見たいとは思わない」

 私は友人たちが私のビデオを見てくれなくても、本を読んでくれなくても気にしない。
 私だって彼らの仕事を良くは知らないのだから、私のことをもっと知ってもらおうなどと思わない。
 しかし、この特定するようなコメントは私を驚かせた。そこで私は彼に、なぜかと尋ねた。
 すると彼は言った。
「だって、ただ、ただ悲しいから」

 やっとわかった。困窮を直に見るのは難しいものだ。

 自分たちの生活のさまざまな課題が私たちに重くのしかかる中で、同時に果てしなく、そして複雑にからみあった絶対的貧困という問題についてまで、考えている余裕はないと感じてしまう。

 私たちは遠まきに眺めるだけだ。

「重すぎるんだ」
 友人は言った。

 しかし、私のエチオピア訪問は、悲しいものではなかった。少なくとも悲しいだけではなかったのだ。
 とても元気づけられ、勇気づけられるものだった。
 そして、悲しかった。
 もはや、遠巻きに見ていることはできない。ほんのひとときさえ。
 私は、エチオピアで目を見張るような改善をもたらした素晴らしい人々の話を聞くことができた。

 過去20年間の成功は、人類の歴史の中でも本当に例を見ないほどのものだった。
 エチオピアの子供の死亡率は2/3まで低下した。農業収穫高が増加している。多くの子供が学校に行けるようになり、多くの子供が大学にまで行けるようになった。

 こうした改善に真に勇気づけられた。しかし、私のようにインタビュー志向の人間は、このような変化が個人や家族にとってどのように見えているかを確かめない限り、統計をうのみにすることはできないだろう。
 地域の医療施設を訪ねたところ、そこにいた女性たちが、どれほど劇的に子供の健康管理が変わったかを話してくれた。
 ワクチンや抗生物質、経口補液を手に入れるのが容易になった。
 マラリアや肺炎で死ぬ子供も少なくなった。
 家族計画が改善されたため、いつ子供をつくるかという選択ができるようになった。
 また、話をきいたどの母親も家で生まれているのに、彼女らの子供たちは医療施設で生まれているという。

 エチオピアでは、産婦の死はいまだに改善されないし、乳幼児の死亡率もまだまだ高い。
 エチオピアでは、9千万人当たり、7人しか新生児科医がいない。
 CTスキャンもMRIもない。
 私の出会ったほとんどの人が、1週間に2度、水を得るために何マイルもの道のりを歩く。
 そして、毎日人が死ぬ。簡単に防ぐことができ、簡単に治療できるような病気で死ぬ。
 
 しかし、エチオピアは、中間層が成長し、教育を受ける人が増えている国だ(アジスアベバ大学には、4万人以上の学生がいる。)。

 開発途上国に関する話が単に悲しいというならば、私たちは自らをただ傷つけているにすぎない。
 なぜなら真実は-オスカー・ワイルドが言うように-まず純粋ではなく、単純でもないからだ。

 私はエチオピアで時を過ごし、落胆するどころか、むしろ元気をもらったようだ。

 私はビル・ゲイツやスー・デスモンドーヘルマンのような視点や発言が人を勇気づけるような人から元気をもらったことがある。
 しかし、私はエチオピアで出会った親や学生、医療スタッフから元気づけられた。
 彼らは自分たちの仲間に、驚くばかりの改善をもたらしたのだ。
 もちろん、まだしなければならないことはたくさんある。
 しかし、私たちは遠巻きに見ていてはいけない。落胆すべきではない。

 すぐ、とりかからなければ。

(以上、BILLGate氏のブログ「gatesnotes」のJohnGreenさんの記事から翻訳)

 間違っているところがあったら、ごめんなさい。
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by sitejm | 2014-10-02 21:51 | 国際協力