蝶の記憶

 毛虫が蝶になるという極端な「変態」時に、記憶は果たして残っているのか?

 アメリカ・ジョージタウン大学の研究者らは、ある種の蝶の幼虫に与えたトレーニングについて、蝶になっても記憶していることを証明した。
 蝶の記憶力が示された研究としては、初めてのものである。

 研究者らは、蝶が幼虫である時期に、物事を記憶する能力があるかどうか、疑問を持っていた。
 結局のところ、この急激な変化では、すべてが置き換わり、餌も、感覚器も全て変わることを意味するためである。 

 生物学者ダグ・ブラッキストンの研究チームは、スフィンクスの幼虫に対し、匂いと放電を関連付けた実験を行った。その結果、彼らはすばやく逃げるようになった。

 研究では、蝶に羽化したあとも、この実験が記憶されていることを把握することができた。

 「幼虫時代の経験は、成長して蝶になっても続くのではないか、という考えから、着想したのです。『変態』に関する一般的な考え方に疑問を抱いていたからなんです」
 と、ジョージタウン大学のマーサ・ウィースは言う。
 
 研究者らは、実験結果に驚いた。

 幼虫は、変態によって、全く異なる神経系統を持つようになるにも関わらず、幼虫時代の記憶をすべて維持していたからである。

 今日まで、昆虫の学習能力に関する研究は、ミツバチやアリのような社会的な生活形態を持つ昆虫に関するものに集中していた。

 蝶のような非社会的な昆虫に関するこの研究結果は、個々に成長するにも関わらず、同じ性質や行動をもつようになるのかを理解するための一助となるだろう。

 この研究結果は、雑誌PlosONEで発表された。(Radio-CANADAより)

>>久々に、割とまともなネタでした。そろそろ春ですね。
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by sitejm | 2008-03-20 22:57 | 科学