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夏のエコスタイル

 テレビでニュースを見ていたら、細田長官やら小池百合子さんらが
涼しい素材や型の「夏服」を見ている様子が放送されていた。

 最近、流行のエコスタイル向けの夏服である。
( 夏のエコスタイルについては、←こちらでご覧ください。
HP開設したばかりの時代の文章でちょっとはずかしい・・)

 夏になると、ノーネクタイ、上着なし、の男性の姿は
いまや官庁では当たり前のように見られるけれど、5年ほど前の導入当時は
反発も大変多かった。
 
 当時、自分は勤務する社内でのエコスタイル普及の取っ掛かりの仕事をやっていた。
 関西一体で地球温暖化対策の一環として、エコスタイルの普及に集中的に取り組んでいた頃である。

 上司が緊急にPRせよ、というのでマネキンを自分で担いできて
社内でネクタイを外した格好のマネキンを飾り、
普及啓発のためのメールを社長を含む全社員に送り、
広報部に頼んで新聞の1面広告を確保し、 
先客にノータイの理由を説明するため、
名札に貼って冷房28℃・ノータイノー上着をPRするシールを作成して社員に配り
(これは後に関西広域連携協議会で「言い訳シール」として採用された)
開発されたばかりの夏に涼しい素材のボタンダウンシャツを宣伝した。

 社内でも猛烈な反対を唱える人もいた。

 法律上の根拠もなく、おまけにホワイトカラーの「一般常識」であるスーツ+ネクタイを
辞めよう、というのだから、反発は無理もない。

 社員の中にはネクタイはやめない、と執拗にメールを返信してくる人もいれば、
PR用チラシの中で「スーツ・ネクタイはホワイトカラーの「一般常識」」と表現したのが
ひっかかって人権関係の人たちにこっぴどく叱られた。

  そのころは、結婚していた夫にすら、
 「俺はネクタイが好きだから、エコスタイルには反対だ」
 と言われたくらいである。

  しかしながら、今では社内の人々は、夏にネクタイを外せる時期が来るのを
待ちわびている。
 環境問題を意識しているかどうかは別として、猛暑続きという気候の変動に、体が素直に反応している結果だと思う。

 今では小泉首相も当時われわれがやったように、新聞広告でエコスタイルをPRし、
細田さんや小池さんもしらけつつエコスタイル服を物色していた。

 どんな経過があれ、ま、ネクタイ着用のために冷房をがんがんかけるような
理不尽が防げるようになったのは、いいことだ。
 
special thanks to OR sama

by sitejm | 2005-05-26 01:20 | エコロジー