人気ブログランキング | 話題のタグを見る

歴史的遺産の危機

 「危機に瀕する遺産リスト100・2008」によると、気候変動も史跡を破壊する原因となっているのだという。
歴史的遺産の危機_d0051212_23122977.jpg
 世界文化遺産財団WMFは、1965年、文化遺産を保護するためにアメリカで設立された。
 このWMFによれば、政治紛争や産業振興に加え、地球温暖化までもが世界遺産を脅かしていると言うのだ。

 カナダでは、ユーコン州のハーシェル島のイヌイット居住地区は海面上昇に侵されている。
 ニューオーリンズでは2005年、サイクロン・カタリーナが発生してダムが崩壊し、海面が上昇している事実を目の前に突きつけられた。
歴史的遺産の危機_d0051212_239937.jpg
  モーリタニア(写真)では、シンゲッティのモスクが風化しており、バングラディシュやインドでは降雨と洪水で町が損壊している。

 戦争も遺産を蝕む原因のひとつだ。
 イラクでは自然遺産も文化遺産も半永久的に崩壊の危機に曝されている、と財団は指摘している。歴史的遺産の危機_d0051212_23105685.jpg

 アフガニスタンのバーミヤン峡谷では、タリバンによってバーミヤン像が粉々に破壊され、消失してしまった。

 経済成長も文化を脅かしている。
 ペルーでは有名なアンデス山脈のマチュピチュ遺跡では、もはや訪れる観光客の侵入を止められないほどだ。
 
 歴史的遺産の危機_d0051212_23121990.jpg古代ダマスカスのような歴史的都市(写真)も、近代建築によって見る影もない。
 サンクトペテルスブルグの屋根は、高層ビルやガスプロムのビルに隠されていくだろう。

 アメリカでは、政府が有名な66の通りを残そうと躍起になっている。
 (Radio-CANADAより)

>>史跡は目に見えて分かりやすいですが、そのほか、いろんなものが消えて行ってますがな。言葉とか、文化が。

by sitejm | 2007-06-10 23:24 | エコロジー