スパイダーマン3

d0051212_1638714.jpg スパイダーマン2が上映されていた三年ほど前は、私は劇場で三回も観て、よかったよかった、と大騒ぎしていたので、3が公開されるやいな、「3、公開されたね」といろんな人から言われた。

 わてくしはあの頃よっぽど騒いでいたのだ、と少し恥ずかしく。(←このポスターは美しい。でも、マスク内の人はトビー・マグワイアじゃないと思うけど)

 今となっては、スパイダーマン3が公開されたと聞いても、劇場で観なくてもいいか~、と思うくらい冷めていた。

d0051212_16383184.jpg でも、やっぱり劇場で観といて良かった。

 CG効果は大画面で観るのと家のちっちゃなTV画面で観るのとでは、迫力が全然違うだろう。

 それくらいCGが駆使されている。

 ストーリーは、
「もしかして、3と4を作ろうとして、途中で予算がなくなったので、一つにした???」
というくらいアッチャコッチャするが、それはそれで最後にまとめているので、編集した人たち、凄過ぎ。d0051212_16451254.jpg

 前作では「ヒーローだって人間」≒「ヒーローはあなた自身の中にあるというテーマが、パーカーが自信をなくすシーンで表現されていた。

 今作では、左写真の黒スーツからも想像されるように、「ヒーローだって人間」をパーカーの心の中のちょっと悪い部分で表しているように思われた。(髪型の変化にも注目)

 パーカーの親友ハリーは、前作以来、パーカーとスパイダーマンに心のそこから憎悪を抱いていて、これまた人間の悪の部分が強調されている。

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(→パパ役のウィレム・デフォーに負けずに怪しげなジェームズ・フランコたん。冒頭のアクションシーンでは、ブレザーを着たリーマン仕様で立ち回るトビーに完全に負けてましたけど。やっぱり男は”セビロ”やね)

 このほか、憎たらしい新人カメラマンも登場して、物語はヒトの憎悪を絡めながら進んでいく。

 一方、今作の核となる、ある脱獄囚(トーマス・ハーデン・チャーチ)は、殺人の容疑も掛かっていて、世間で言うところの極悪人。

 しかし、彼が登場するシーンは、なぜか切なく、彼が暴れれば暴れるほど、観客は哀れになるはずだ。

 d0051212_16394349.jpgわたしには、映画を通して、彼はアメリカ同時多発テロ事件を起こしたイスラム過激派の姿を象徴しているように思われた。

 ラストシーンを見て、一層強くそう感じたが、ご覧になった方は、どう思われただろうか?

 それにしても、今回はジェームズ・フランコも随分、ギャラが上がったのではないかという活躍ぶり。でも、どう観ても、「バレエ・カンパニー」の優しい恋人役みたいな役柄の方がこの人には似合っている、という気がする。

 これに対して、この映画ではいろんな人に振り回されまくるMJ。見ていて本当に気の毒なくらいで、女性が見ると、一層、気の毒具合が理解できると思う。
 
 このほか、「死霊のはらわた」でも、監督サム・ライミと一緒に仕事をしているブルース・キャンベルがフレンチレストランのフランス人給仕として登場したり、いつも通り、作者のスタン・リーがひょっこり出てくるのが面白い。

 スタン・リーは「ハルク」にも出ていたし、あなた、自分の作品だからといって、出過ぎです。
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by sitejm | 2007-06-09 16:35 | たまには映画を