顔に降りかかる雨
桐野夏生作品は、「OUT」が初めて読んだもので、それが大変面白かったので、江戸川乱歩賞を受賞したというこの作品は、すぐさま読みたくなった。
彼氏から大金を預かったまま、金とともに蒸発した女の親友が、突然だっさいチンピラに怒鳴り込まれるという不安定な状態からはじまり、読んでるこっちは、苛々モード全開。
それなのに一気に読んでしまう。
乱歩賞と言うのは、かなり緻密な作品でないと与えられないと思っていたので、ちょっと意外なところもあるものの、何でこんなに一気読みしたくなるのだろう、と考えてみると、女は自分と少しでも似たところのある女の話を知りたいからだ、と思った。
by sitejm | 2007-05-20 19:23 | 読書も好きです(いろいろ)