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意外な事実に関する研究

 一般的に考えられている仮説について、ロンドン大学熱帯医学研究所のKaye Wellings が研究をおこなった。
 研究者らは、人類の性行為に関する現状を把握するために、5大陸59カ国において文献調査を行ったのだ。

意外な事実に関する研究_d0051212_9583490.jpg その結果、最初に性行為を行う年齢は、早まってばかりいるわけではないことがわかった。

 実際に、どの国でも若者が童貞やバージンを失うのは15~19歳にかけての間で、それ以前の年齢に早まる傾向は見られなかった。

 たとえば、フランス及びイタリアでは、1965年から1969年の間に生まれた男子は、17歳と六ヶ月程度で童貞を失っており、18歳と六ヶ月程度で処女を失う女子よりやや早熟の傾向がある。アメリカでは男子は17.3歳、女子は17.5歳で、同程度の結果となった。ブラジルにおいては、男子16.5歳、女子18.5歳と二歳の開きがあった。

 さらに、独身者は結婚している夫婦より性行為の回数が少ないことが分かった。
 一方、ある地域では、セックス回数が毎月減っている夫婦が激増していた。

 また、調査によって、男性が必ずしも女性より性的経験が多いわけではないことも分かっている。なぜなら、研究者らによると、男性は女性経験を多めに言う傾向があり、女性は男性経験の回数を少なめに言うためである。 意外な事実に関する研究_d0051212_1030971.jpg

 一方、意外にも性病は性経験の多い人がかかりやすい訳ではないことが明らかになった。

 先進国では、多数の異性と性行為を行う例が多いにも関わらず、性病への感染率は低い。その反面、発展途上国では、性病への罹患率が高まり、エイズ患者が増えている。

 このデータは貧しい人々の社会を浮き彫りにしており、複数の異性との性行為より、セックス時にコンドームを使用できない環境が健康に影響を及ぼすことを示している。

 以下、調査結果より
・3億4千万人が淋病、梅毒およびクラミジア感染症にかかっている。
・1億2千万以上のカップルの避妊が不十分
・8千万人の女性が望まない妊娠をしている。
・中絶件数は4千5百万件
(Radio-Canadaより)

by sitejm | 2006-11-04 09:35 | 科学