鳥の文法
しかしながら、カリフォルニア大学が発表した調査結果は違った。
実験では、何匹かのムクドリが、変化させた鳥の鳴き声から文を区別するのに成功したのだ。
ムクドリたちは、言語の再帰的な構造を理解できたのである。
つまり、文章中で単語を組み合わせる能力もあるということだ。
しかしながら、鳥たちに彼らの言語による構文の基礎を教えるためには、15,000以上ものテストが必要だった。
その結果、11羽中9羽のムクドリが、90%の確率で歌声で作られた文章を理解することができたのだ。
実験は次のように行われた。
3つのスイッチを用意し、スイッチは3種類の鳴き声に対応している。
ムクドリが何らかの文章を聞くと、そのスイッチのいずれかを押さなければならない。
正解であれば、彼らに餌が与えられた。
サルに対して同じ実験を行った例もあったが、サルには文法が理解できなかったという。
今後は、新しい発声構造を身に付けることのできるすべての動物が、ムクドリたちと同じ能力を持っているのかを調査する必要がある。
by sitejm | 2006-04-29 19:27 | 科学