招かれざる客


 「招かれざる客」

って、何かの比喩かと思っていました。

d0051212_002896.jpg

 もう、文字通りのなんとなく辛い意味の

映画だったのですね。

 
 失礼承知で書くと、キャサリン・ヘプバーンの顔が骸骨に派手な口紅塗ったみたいで、

それが気になって仕方なかったですww。


 しかし、演技は素晴らしかった。

 登場人物も少なくて、シンプルな内容なのに

釘付けになって観てしまう、

とても興味深い映画でした。

 
 ものすごく出来過ぎな黒人の青年が、

町の名士の、素直で奔放な娘と愛し合っていて、

今日から、ジュネーブに発つとか言っちゃってるし、

なぜか黒人青年の両親が突然、名士の家にやってくるとか

言っちゃってるのですが、

そういう出来すぎなシチュエーションも

気にならないくらい。


 有色人種に関する人種差別がテーマの映画でしたが、

今の時代に、日本の様々な人種差別をテーマとして同じような

映画が作られても、きっと、登場人物たちの苦悩は同じだと思う。


 差別がある限り、いろんな人が苦悩しなければならないのですね。


 白人女性と息子との結婚を認めたくない父親に対して、

シドニー・ポワチェ演じる黒人の青年が怒るシーンが

胸を打ちました。

 
 郵便配達員だった父は、

「荷物を毎日配達して、お前を支えたのに、

 優秀なお前が、たった一つ過ちを犯した!」

と、白人女性と恋に落ちた息子をなじるのです。

d0051212_005152.jpg

 しかし、息子は言い返します。

 きっと、優等生で、父には向かうことなどなかった息子だったのでしょう。

 でも彼は言い放つのです。

「父さんが荷物を配達したのは、

それが仕事だったからだ。

 僕は親の所有物ではない!」

「古びた信念を唯一最良と頑強に押し通す、

そんな世代が死に絶えるまで

僕たちは重荷を背負うんだ。

自由になれない。

僕は黒人としてでなく、人間として生きたいんだ」


 ついでに、白人女性の父親役のスペンサー・トレイシーは、

まるで、ダニエル・クレイグがおじいさんになったような顔で、

観ていてとても好ましい感じがしましたwww

d0051212_011294.jpg

[PR]

by sitejm | 2016-07-02 00:01 | たまには映画を