【映画】Enduring Love

 いやーーーーー!
d0051212_21175747.jpg ダニエル・クレイグが○○される~~!!!

・・・と、クレイグファンは絶叫するかもしれません。
 邦題は「Jの悲劇」。

 ダニエル演じる大学教授のジョーは、オックスフォードの草原で彫刻家の恋人クレア(サマンサ・モートン)と過ごしていると、少年を乗せたまま真っ赤な気球が飛ばされるのを見つけます。
d0051212_21183144.jpg

 その場に居合わせた人々が気球をつかまえるのですが、結局、このことが発端となって一人の見知らぬ男性が死んでしまうのです。

 ジョーは男性を助けられなかった、と自分を責め、トラウマに苦しみます。
 一方、その場に同じく居合わせたジェドという男がジョーにつきまとい始めます。
 彼の意味深な言葉は、ジョーが忘れようとしているトラウマを引きずり出すかのよう。
d0051212_21185565.jpg

 恋人のクレアに相談しても、真面目にとりあってはくれず、トラウマとストーカー行為に苦しむジョーは、やがて自分を見失い・・・。
d0051212_21233253.jpg

 なんと説明すべき映画なのか。

 難解なようで、見終わると、言いたいことはそれほど難解でもないように思えます。

 どんな映画を見ても、大体、これはハッピーエンドだな、とか、この人が死ぬけど、こっちの人は立ち上がって終わりだな、とか、これは二人の別れで終わるな、とか大まかな予測はつくものです。
 その予測した結果を埋めるまでを楽しむのが、最近の映画の楽しみ方だと思っていました。

 しかしこの映画は、最後まで結末が読めませんでした。

 それでいて、最後まで見てからもう一度、見直してみると、ジョーと一緒に、見ていた自分も思い込みにとらわれていたことに気づくのです。
 ありえない映画、というより、むしろ、誰にでも起こりうる話かもしれません。
 トラウマに苦しむジョーに対するクレアの姿は、自分のかつての姿を思い出させ、少し苦しい気持ちがしました。

 キャストについて、ストーカー男のジェドを演じるのは「ノッティングヒル」でヒュー・グラントの変態ルームメイトを演じていたリース・エヴァンス。
 相変わらずつかみどころのない演技。ユーモラスな雰囲気がかえって不気味さをかもし出しています。
    (↓実際は仲良さそうよかった、よかった)
d0051212_21195572.jpg

 この映画の気の重さをちょっと軽くしてくれるのが、ジョーの友人ロビンを演じるビル・ナイ。まったりとした軽いしゃべりで気が抜けます。
d0051212_21204682.jpg

 また、スカイフォールでQを演じたベン・ウィショーが、教授のジョーの講義を受ける、ちょっとオタクな大学生を演じています。こんなところで競演しているとはね。

 さて、ダニエル・クレイグを007のボンドに推薦した映画プロデューサーのバーバラ・ブロッコリは、当初、「クレイグはインディーズ映画中心に出ていたから、オファーを断ると思った」そうです。
 「Jの悲劇」もインディーズ映画の一つだと思います。
 以前見た「レイヤー・ケーキ」もその類で、これらの映画ではじめてクレイグを見たら、この人が世界的なアクションスターになるとは誰も想像できないでしょう。

 しかし、007を見てしまった後で「Jの悲劇」を見れば、身のこなしも軽いし、身体もしまっているし、演技もすばらしいし、抜擢はムリもない、と思えます。
d0051212_21213893.jpg

 何がすごいって、バーバラ・ブロッコリの俳優を見る目がすごいですわ。
[PR]

by sitejm | 2014-01-06 23:12 | たまには映画を