冷静なサイコ

 フィクションではよく、「ハンニバル」のレクターやデクスターなどの冷酷なサイコパスが登場する。
 通常、人が共感できないような存在であっても、我々は他人の感情としてその感情を想像できてしまう。
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 しかし、オランダの研究者らによると、この「共感スイッチ」のようなものは自分の意思で入れることもできれば切ることもできるのだそう。
 この事実によって、なぜサイコパスがこれほど理解しがたくかつ魅力的なのかが説明できるかもしれない。

 フローニンゲン大学のクリスチャン・ケイサーズ研究員は、この新しい知識によって人格障害に対する認識などを変革することができるのだという。
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 この研究では18人のサイコパス犯罪者とそうでない26人に対し、ある人物が他の人を傷つけているビデオを見せ、彼らの脳をMRIによって観察した。
 また、研究員らは、被験者に対し、傷つけられている人に同情するよう指示した。

 痛みを感じる脳の活性化領域は、サイコパスの場合、自発的には活動しなかった。

 しかし、研究員らが、被験者らに傷つけられている人(俳優)の皮膚の状態を感じるよう、特に被験者に指示した場合、両方のグループの差は最も小さくなった。

 この実験を行った研究者らは、ジャーナル・ブレインにおいて、サイコパスは単に感情を感じることができないのではなく、非常に冷静な人々であることを発見したと述べている。

 現実的には、もっと複雑で、サイコパスはその「共感スイッチ」を「オン」にも「オフ」にもすることができ、つまり、共感能力があるにもかかわらず、基本的に「オフ」仕様になっているのだという。

 彼らが、ある状況ではスイッチを「オン」にすることができるのであれば、こうした症状の治療に希望があるのだという。
 適切な治療後には、スイッチは「オン」に戻り、相手を許容するということに気づくことができるだろう。

(参考)サイコパスとは衝動的な反社会的行動を起こすなど、感情が剥離し、罪悪感が欠如している人格障害をいう。
 この障害によって、心理的または物理的な破壊的行動を起こすことがある。

(以上、Radio-CANADAより)

>>サイコパスって冷徹な人々だったのですね。
 わたしは映画を観ても、痛そうだったり、哀しそうだったり、苦しそうだったりすると、とても観てられなくなるタイプなので、うらやましいです。

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by sitejm | 2013-07-29 19:30 | 心理学