天然の浮気防止薬!?
このホルモンは分娩時の子宮収縮剤としても使用されている。
また、子育てにおいてもこのホルモンは重要な役割を果たしている。
ボン大学のダーク・シェール博士らは、オキシトシンを投与した既婚男性は、偽薬を投与された男性より、見知らぬ魅力的な女性に対して、距離を置くことを示した。
独身男性の場合、違いは見られなかった。
オキシトンは脳の視床下部で生成される。
他の研究では、この脳内物質は、ヒトの場合でも他の哺乳類でも、夫婦の絆を刺激し、強めることがわかっている。一般的に、オキシトシンは、社会性を高めるといわれている。
たとえば、ハタネズミでは、忠実な一夫一婦制を維持するために、オキシトシンが非常に重要な役割を果たしていることが判っている。
この研究は、オキシトシンがヒトでも同じように作用することを示した、初めての研究だ。
ドイツの研究チームは平均年齢25歳の86人の異性愛者の男性に対して、実験を行った。
57名の男性にはオキシトシンを鼻腔に噴霧し、29人の男性には生理学的食塩を噴霧した。
45分後、男性らには研究者らが魅力的な人として女性を紹介した。
彼女は、男性が、適切な距離だというところまで男性に近づいた。
オキシトシンを投与された男性は、女性との距離が近かった。これは、オキシトシンが人々の間の信頼感を強めたためである。
しかし、研究者らを驚かせたのは、既婚男性の結果だった。
彼らの適切な距離は70cmであり、偽薬を投与された男性や、未婚男性の場合の55~60cmという距離に対し、理想的な距離を保ったのである。
この研究の詳細はニューロサイエンス誌に掲載されている。(Radio-CANADAより)
>>へえ~。↑の実験で忠誠心が測れるのかどうかは微妙な気がしますが、オキシトシン、大事なホルモンですな。
ついでに、「おしどり夫婦」と申しますが、野生のオシドリは、毎冬、パートナーを替えるそうですわ。
ある意味、普通の動物らしくって、ほっとしました。
by sitejm | 2012-11-18 19:18 | 科学