死なないために、鳥は姿を隠す
人間と同じように、免疫のできたフィンチは感染に対する最初のバリアとなる。
こうした回避戦略は非常に重要な役割を担う。
鳥がどのように最善の方策を選ぶのか、研究チームは、非常に社会的な行動をする鳥メキシコマシコ(Carpodacus mexicanus)で実験を行った。
この鳥を、テスト用の健康な鳥と、生理学的にも行動的にも病気の症状を作り出す物質を接種された鳥がそれぞれ入ったかごの傍らに置いた。
この実験は26回も繰り返された。
テストされた鳥は、病的な症状が発症していない鳥に対しては、統計上、特別な行動は見せなかった。
しかしながら、病気の鳥を登場させると、健康な鳥に関心を示し、病気の鳥に対してはそれを避けるような行動を見せた。
その症状がピークに達しているときは、77%のフィンチが健康な鳥の方に関心がある兆候を示した。
また、研究チームはテストした鳥の血液を採取し、その免疫力を比較した。
症状の発症前には、テストされた鳥と病気の鳥との間に差は見られなかった。
病気の鳥を登場させた後は、フィンチは注意深くなった一方で、抗体レベルと免疫活性度は低くなっていた。
感染性病原体への暴露リスクが最小限に抑えられている場合、回避戦略には、生殖や、食べ物を探したり侵略者から自らを守ったりする行動の抑制という損失がある。
さらに、免疫システムが活発になると、エネルギーを消費するため、食べ物が必要になり、従って、生物学的な外的に遭遇するリスクが増えることになる。
「この素晴らしい戦略のコストと利益は、さまざまな要因、たとえば年齢や性別によっても異なっている」
さらに研究を深めることによって、将来的に、これらのさまざまな防衛方法がその効果を発揮する基準が明らかになるかもしれない。
この研究結果は、バイオロジー・レターズ誌に掲載されている。(RADIO-CANADAより)
by sitejm | 2012-11-10 22:33 | エコロジー