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地球は氷の塊ではなかった

 地球は6億3500万年前、氷ですっかり覆われていた、という科学者も多い。
 しかし、近年得られたデータはこの仮説と相反するものだった。
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 フランス、ブラジル及び米国の研究者らが、二酸化炭素の大気中濃度について調査したところ、当時の二酸化炭素濃度は余りにも低すぎるのだという。

 退氷メカニズムの起原に関する議論は、現在も終わっていない。

 地球は過酷な氷河期を経ている。
 その一つがクリオジェニアン紀(jm注:カンブリア紀より昔ですね。学校では習わなかったですけどねえ)で、7億1千万年前から6億3千万年前になる。

 1990年代には、地球は完全に氷で覆われていたとする仮説が広く受け入れられており、この説の擁護者も多数あった。

 この仮説では、火山活動で発生した二酸化炭素によって、温暖化効果が生じ、温められた地表の氷が溶け出したとされている。

 この仮説が正しいとすると、二酸化炭素濃度は12%(12万ppm)、つまり、現在の二酸化炭素濃度の300倍にも達するのだという。

 当時の二酸化炭素濃度を推定するために、研究チームは6億3500万年前の堆積物を分析した。
 氷河期の堆積物だけが、地球が凍っていたことの証明になるからだ。

 その結果、二酸化炭素濃度は現在の濃度(3200ppm未満)であることが分かった。
 この濃度では、氷河期が終わることはなかったといえる。

 さらに、過去の氷河は我々が考えているほど大したものではなかったということにもなる。
 
 この研究結果の詳細は、Nature誌で発表されている。(Radio-CANADAより)

>>世界的に信じられていた説を揺るがすのもすごいけど、当時の堆積物から当時の二酸化炭素濃度が推参できることにも改めてびっくり。

by sitejm | 2011-10-09 12:06 | 科学