強い男はつらいよ?
アフリカで9年間に渡って野生のマントヒヒについて行われた研究で、征服欲の強いα型のオスの生殖及びストレスに関するホルモンが非常に高い数値を示すことがわかった。
一方、β型のオスの場合、ヒエラルキーの二番目に属し、餌もメスも比較的多く見つけられるチャンスがある。
β型の場合、α型のオスと比べると、ストレスホルモンのレベルは非常に低かったのだという。
研究プリンストン大学のジョアン・アルトマン教授らによると、この観察結果によって、社会でトップの地位を占めるということは、一般的に認識されているより、非常に重い事実であることを示しているのだという。
多くの研究者らは、今日まで、餌や生殖のチャンスをより多く入手できる利点ばかりに注目し、欠点には着目していなかった。
しかしながら、コミュニティの中で肉体的にも行動的にもトップの地位を維持するには、ストレスが伴っている、というのが実情だった。
スタンフォード大学のストレスに関する専門家ロバート・サポルスキー教授は、この調査には関与していないが、類人猿とヒトの環境を単純に比較するのはリスキーだ。
「マントヒヒの群れは、ヒト社会の会社とは違い、α型のオスが何事に関しても決断を下すわけではない」とサポルスキー教授はいう。
ヒヒの糞を分析した結果、アルファ型のオスのストレスレベルは、一方で最も低い地位のオスのそれらと類似しているのだという。
なぜだろうか。
まず、アルファ型のオスのストレスは、その地位を守るという任務と激しい生殖行動によるもの、一方、最下位に属するオスの場合、餌などを得るには常にストレスにさらされるためではないか、と研究者らは考えている。(Radio-CANADAより)
>>そのストレスに耐えられてこそ、男ってもんなんでしょうかね。
by sitejm | 2011-07-23 17:49 | 科学