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クジラ界の流行

 オスのザトウクジラは最新の流行の歌を歌う。

 オーストラリアの研究者らは、オスのザトウクジラは海で同じリズムの歌を歌い、歌は毎年変わっていることを発見した。
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 クイーンランド大学のエレン・ガーランドによると、新しい歌は西から東に広まっているのだという。
 つまり、オーストラリアの東海岸に沿って移動するザトウクジラの群れのメロディーが、フレンチポリネシアの群れでも見られたのだそう。

「我々は広大な規模で文化の変化を目の当たりにした。多くの歌が、何代にも渡って群れから群れへと広まり、すべてのザトウクジラのオスが最新のアリアを歌うまでこの範囲は広がり続けるのだ。」
と、エレン・ガーランドは述べている。
 
 「最新生物学誌」にこの研究結果を発表した研究者らは、この発見はヒト以外の動物のある種において、これほどの規模で「文化的変化」を解明した初めてのものだ、という。

 ある歌が広まると、すべてのオスは自分のパートを切り替え、新たな歌を歌い始める。
 これが繁殖期の初期から終期にかけ、繰り返され、歌が広範囲に広まっていくのだ。

 ガーランド氏の研究チームは、多くの場合、最新のリズムは昨年度のものと新しいリズムが組み合わさったものとなっているのだという。

 この行動については、まだ解明されていない事象がある。
 たとえば、流行が広まっていく方向の原因や、いつの時点で歌が変わり、最後にはどんな歌になっているのか、または、歌が変わるのはメスを惹き付けるためなのか、あるいはライバルのオスを追い払うためなのか、などだ。(Radio-CANADAより)

>>ヒトがその年の流行の歌を歌いたがるのとおんなじようなもんですかね。
 あ、でも、ヒトの場合、女のヒトの方がよく歌うような気がする。

by sitejm | 2011-04-17 22:07 | 科学