おフランスのお数学
石原都知事がフランス語を馬鹿にした、というのでちょっとした騒ぎになっている。
都内のフランス語学校の校長先生が怒りの声明文?まで発表し、謝罪の広告掲載と計1,000万円余の慰謝料を求めて東京地裁に提訴したのだとか。
元はといえば、石原氏が、首都大学東京の支援組織設立総会で
「フランス語は数を勘定できない言葉だから国際語として失格しているのも、むべなるかなという気がする」
と発言したのが発端。
今では「石原都知事のフランス語発言に抗議する会」なるものも設立され、そのサイトでは怒りの声や訴状の原案の公表のほか、賛同者の募集もなされている。
会のサイトは言う。
「・・・石原都知事は、これまでも「三国人発言」や「ババア発言」などの心ない発言で、たくさんの人の名誉を傷つけてきましたが、今回も傷ついた人がたくさんいました・・・あなたがもし日本人なら、この発言を「日本語」に置きかえてみてください。・・・」
試しに置き換えてみる。
「日本語は数を勘定できない言葉だから国際語として失格しているのも、むべなるかなという気がする」
・・・ははは、数は数えられるけど(ひい、ふう、みい・・1、2、3・・・にい、しい、ろお・・などバラエティに富んでおり)、確かに主語と述語がいつの間にか摩り替えられるのに便利で、ついでに言い訳するにも便利な形式になっていて、これは国際語として使うにはどうかと思うよねえ・・
という感じである。
試しにブッシュ氏やブレア氏やシラク氏がこの台詞を喋るのを想像したりもしてみたが、
・・・そうですなあ、そういわれても仕方ありませんなあ・・。
と、思ってしまう。多分、多くの日本人がそう思うのではないかと、勝手に思う。
日本語が国際語たれ、なんて最初から誰も思っていないから。
ただ、上述の台詞の「語」を「人」に変えて見ると、ちょっとムカっと来るかもしれない。
フランスの人々の、自らの文化に対する誇りの強さを感じさせる出来事である。
(ついでに、ほんとにフランス語は数も数えられない=数学ができなさそうな言語なんだろうか・・と思って、フランスの数学者を調べてみたところ、
アンドレ・ヴェイユ:ヴェイユ予想。空集合の記号 Ø は彼の考え出したもの。
アンリ・ポール・カルタン:多変数複素関数論、ホモロジー代数
エリ・カルタン:リー群、微分幾何学に大きな業績を残した。アンリ・カルタンは彼の息子
エヴァリスト・ガロア:ガロア理論。ガロア理論は現在では数学、物理学、コンピュータなどのあらゆる分野で使われている。(→童顔の偉人 ガロア)
オーギュスタン=ルイ・コーシー:「コーシーの平均値の定理」、「コーシーの積分定理」、「コーシー・リーマンの関係式」
ローラン・シュワルツ:超関数 (distribution) の理論
ガストン・ジュリア:ジュリア集合
ジャン=ピエール・セール :スペクトル系列を用いた球面のホモトピー群の研究
ジャン・ル・ロン・ダランベール:ダランベールの原理 (物理学者、哲学者でもある) (←割とイケメン?なダランベール)
ルネ・デカルト:デカルト座標(哲学者でもある)
アブラーム・ド・モアブル:ド・モアブルの定理 ブレーズ・パスカル:パスカルの定理。「パンセ」の作者。
(→迫力のデカルト様)
ポール・パンルヴェ:パンルヴェ方程式(政治家でもある)
ジャン・バティスト・ジョゼフ・フーリエ:熱伝導方程式
ピエール・ド・フェルマー:フェルマーの最終定理(本業は弁護士)
ニコラ・ブルバキ:架空の数学者であり、フランスの若手の数学者集団の筆名
ジュール=アンリ・ポアンカレ:ポアンカレ予想(現在、未解決のトポロジー)
ブノワ・マンデルブロ:マンデルブロ集合
マラン・メルセンヌ:メルセンヌ数(僧侶だった)
(←おしゃれな僧侶!?メルセンヌ)
ジョゼフ=ルイ・ラグランジュ:ラグランジュ力学(イタリア人だがフランスで活動)
ピエール=シモン・ラプラス:ラプラス変換
アドリアン=マリ・ルジャンドル:ルジャンドル定数
(→ほっとするような人。ルジャンドル)
・・・・)
都内のフランス語学校の校長先生が怒りの声明文?まで発表し、謝罪の広告掲載と計1,000万円余の慰謝料を求めて東京地裁に提訴したのだとか。
元はといえば、石原氏が、首都大学東京の支援組織設立総会で
「フランス語は数を勘定できない言葉だから国際語として失格しているのも、むべなるかなという気がする」
と発言したのが発端。
今では「石原都知事のフランス語発言に抗議する会」なるものも設立され、そのサイトでは怒りの声や訴状の原案の公表のほか、賛同者の募集もなされている。
会のサイトは言う。
「・・・石原都知事は、これまでも「三国人発言」や「ババア発言」などの心ない発言で、たくさんの人の名誉を傷つけてきましたが、今回も傷ついた人がたくさんいました・・・あなたがもし日本人なら、この発言を「日本語」に置きかえてみてください。・・・」
試しに置き換えてみる。
「日本語は数を勘定できない言葉だから国際語として失格しているのも、むべなるかなという気がする」
・・・ははは、数は数えられるけど(ひい、ふう、みい・・1、2、3・・・にい、しい、ろお・・などバラエティに富んでおり)、確かに主語と述語がいつの間にか摩り替えられるのに便利で、ついでに言い訳するにも便利な形式になっていて、これは国際語として使うにはどうかと思うよねえ・・
という感じである。
試しにブッシュ氏やブレア氏やシラク氏がこの台詞を喋るのを想像したりもしてみたが、
・・・そうですなあ、そういわれても仕方ありませんなあ・・。
と、思ってしまう。多分、多くの日本人がそう思うのではないかと、勝手に思う。
日本語が国際語たれ、なんて最初から誰も思っていないから。
ただ、上述の台詞の「語」を「人」に変えて見ると、ちょっとムカっと来るかもしれない。
フランスの人々の、自らの文化に対する誇りの強さを感じさせる出来事である。
(ついでに、ほんとにフランス語は数も数えられない=数学ができなさそうな言語なんだろうか・・と思って、フランスの数学者を調べてみたところ、
アンドレ・ヴェイユ:ヴェイユ予想。空集合の記号 Ø は彼の考え出したもの。
アンリ・ポール・カルタン:多変数複素関数論、ホモロジー代数
エリ・カルタン:リー群、微分幾何学に大きな業績を残した。アンリ・カルタンは彼の息子
エヴァリスト・ガロア:ガロア理論。ガロア理論は現在では数学、物理学、コンピュータなどのあらゆる分野で使われている。(→童顔の偉人 ガロア)
オーギュスタン=ルイ・コーシー:「コーシーの平均値の定理」、「コーシーの積分定理」、「コーシー・リーマンの関係式」
ローラン・シュワルツ:超関数 (distribution) の理論
ガストン・ジュリア:ジュリア集合
ジャン=ピエール・セール :スペクトル系列を用いた球面のホモトピー群の研究
ジャン・ル・ロン・ダランベール:ダランベールの原理 (物理学者、哲学者でもある) (←割とイケメン?なダランベール)
ルネ・デカルト:デカルト座標(哲学者でもある)
アブラーム・ド・モアブル:ド・モアブルの定理 ブレーズ・パスカル:パスカルの定理。「パンセ」の作者。
(→迫力のデカルト様)
ポール・パンルヴェ:パンルヴェ方程式(政治家でもある)
ジャン・バティスト・ジョゼフ・フーリエ:熱伝導方程式
ピエール・ド・フェルマー:フェルマーの最終定理(本業は弁護士)
ニコラ・ブルバキ:架空の数学者であり、フランスの若手の数学者集団の筆名
ジュール=アンリ・ポアンカレ:ポアンカレ予想(現在、未解決のトポロジー)
ブノワ・マンデルブロ:マンデルブロ集合
マラン・メルセンヌ:メルセンヌ数(僧侶だった)
(←おしゃれな僧侶!?メルセンヌ)
ジョゼフ=ルイ・ラグランジュ:ラグランジュ力学(イタリア人だがフランスで活動)
ピエール=シモン・ラプラス:ラプラス変換
アドリアン=マリ・ルジャンドル:ルジャンドル定数
(→ほっとするような人。ルジャンドル)
・・・・)
by sitejm | 2005-07-13 22:46 | 文化