見えない星
そうやって、1週間前から待ちかねていた。
幸か不幸か、13日の月曜日、仕事を終えて家路についたのは14日夜中の1時。
新月を少しだけ過ぎた夜空は、真っ暗で星だけが輝いていた。
月並みながら、じっと見つめれば吸い込まれるよう、とはこのこと。
冬の星座オリオンは夜空に大きな狩人の姿を描き、その上をさらに見上げると、くっきりとスバルの7つ星。
わたしはふたご座を探った。
広大な夜空で、ふたごに出会うのは、慣れない者にはむつかしい。
位置は分からぬものの、兎に角わたしは流星を見ようと、しんと静かな夜空を一人、眺めていた。
わたしはじっと待っていた。
でも、冬の夜中はじりじり寒い。
星は無数にちかちか光るけど、 結局、流星は現れなかった。
あきらめて、家に入った。
もう、待つのはやめよう。
夜空
by sitejm | 2004-12-15 01:41 | 今日の個人的お話