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いとしのバニー

 2月19日15時ごろのyahoo!Japan NEWSによれば、東京都墨田区の荒川河川敷で、ウサギが大繁殖しているのだそう。

 自然界に人が放った動物が繁殖する例は、ブラックバスやアメリカザリガニをはじめ多々あり、それらの動物が人間の生活を脅かすことも少なくない(例)。

 このウサギさんたちの場合は、土手の芝生を食い、穴を掘るので土手を痛めつけてしまうそうである。

 ウサギというものは、愛くるしい顔をし、少しでも近づけば後ずさりし、それでも追えば真っ白な尻を見せてすばしっこい生娘のように逃げていくか弱い存在だと思っていたが(すんません、この辺、おっさん入ってますな。注)書き手は♀)、
実は天敵や飢餓さえなければ、大繁殖し続けるらしい。

 事実、1880年代にイギリスからオーストラリア大陸へ持ち込まれたウサギさんたちは、大繁殖して大陸の自然を脅かした。

 そのため、人工的に散布されたウサギカリシウィルス感染症(RCD)によって彼らは一時期は総数の99%が駆除された。

 にもかかわらず、ウィルスに対する抗体を備え、再び繁殖を始め、今なお3億羽も生存しているのだという。

 しかしながら、荒川の、いまやマスコット的存在となっているウサギさんたちを病死させるのは余りにも気の毒だ。

 ここはせめて、我々も納得のいく方法でウサギさんを保護しないと・・。

 最近では、ウサギは低カロリー、高たんぱく、かつアレルギーを起こしにくい家畜として注目されつつあるという。

 カロリーでは146lcal/100gであり、牛ばら肉の半分、鶏の胸肉の2/3程度。

 日本ではまだなじみのない肉であるが、試しに「ウサギ肉」で検索すると、出るわ出るわ・・

 ウサギの唐揚、ウサギのシャンパン煮込み、ウサギのロースト、ウサギのシチュー、ウサギ寿司!?

 ウサギだと思わなければ、なんだかおいしそう。これでウサギさんも安らかに昇天できるに違いない。
 
 ・・しかしながら、「市場 ウサギ肉」で検索したところ、とんでもない写真に出くわした。

 アフリカやヨーロッパの市場では、日本人には馴染みのない様々な家禽・野禽の肉が売られている。

 旅行好き・市場好きな人ならよくご存知なように、鶏でも豚でも毛をむしった丸ごとが吊るされたり、パッキングされたりしている。

 多少はびっくりするし、それを料理するのはちょっと避けたいが、でも、気分が悪くなるほどのものではない。

 ところが、いくつか拝見した「吊るしウサギ肉」は、毛をむしられ、濃いばら色をして、スリムで、手足がとても長く、まるで、、

 ・・・まるで、我々「ヒト」のような格好をしているのだ。
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 バックスバニーやバニーガールのように、擬人化あるいは、ヒトが擬兎化されてきた理由が分かった気がした。

 ともあれ、荒川のこの愛しいバニーちゃんたちを食べるために保護するのは、辛いことである。

by sitejm | 2005-02-19 23:15 | エセグルメ