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浅間山

 神奈川在住の友達が、最近、やたらくしゃみが出るという(ネタ提供、謝謝。I様)

 風邪を引いているわけでもないので不思議に思っていたところと、なんと、噴火した浅間山の火山灰の影響だとわかった。

浅間山_d0051212_21512061.jpg
 100数十kmくらい離れているだろうから、灰が気流に乗って運ばれる距離の長さに驚く。

 一方、平成12年の6月末のある晩のこと、私は職場で仕事をしていた。

 暑いので窓を開けていたところ、なんとなく、硫黄の臭いが漂ってきた。

 何の臭いだろう?野焼きで変なものでも焼いているのかな?と思っていると、出張から帰ってきた誰かが、車の中で三宅島が噴火したとラジオのニュースで聞いた、と言った。

 それで、皆で三宅島の火山の硫黄臭が三重県まで漂ってきたのかなあ、まさか・・と言い合っていると、電話があちこちで鳴り始めた。

 硫黄の臭いがする、と県内各地の住民からの苦情であった。

 そこで環境部が急遽調査したところ、硫黄臭は紛れもなく、三宅島の噴火によるものだという。

 三宅島と三重県は400km以上離れているにも関わらずである。

 中国から黄砂が飛んでくるくらいだから、何も火山灰が国内を飛んだくらいで驚くことでもないのだろうが、われわれ人間が三重県から東京に出るのに3時間くらいかかるので、物質を届けた気流の速さに驚かされた。

 砂や火山灰ならば、元は地のものなので、それほど人体に害はないものと考えられるが、何か巨大で有害な物質を保管する施設が爆発したら、どれくらいの範囲にまで悪影響が及ぶのだろうか、と余計な心配もした。

by sitejm | 2004-09-23 21:47 | 科学