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糖尿病は「ツナミ」のように

 カナダ糖尿病協会(ACD)の報告によると、カナダでは、糖尿病患者数が増加し、切迫した状況になっている。
 また、今後の経済情勢が重要になるのだという。

 この報告書では、現在、カナダ国内で2,500万人の糖尿病患者数は、2020年には3,700万人余りに増加すると予測されている。
 全カナダ人口に対する糖尿病罹患率は2000年の4.2%から2010年には7.3%に増加、さらに2020年までに9.9%まで増加するとしている。
 
 さらに、糖尿病対策費用は、現在120億ドルに達しているが、10年後には激増し、2020年には170億ドルに達すると結論付けている。

 報告書が示す、糖尿病患者数増加の原因は、現実離れしていない。

 人口の高齢化、罹患率の高い人種の増加、そして生活習慣の悪化である。

 ACDはこの糖尿病の現状を経済のツナミと比較している。

 「健康関係予算の2/3が糖尿病関連の対策に直接経費として当てられ、残りの1/3は若年死対策などの間接経費である。」(カナダ糖尿病協会マーク・アラス)

 ケベックでは、経済に対する病気の影響は、直接経費として20億ドルと間接経費10億ドルに上る。

 カナダ糖尿病協会の代表理事Ellen Malcolmsonは、これらの統計は、この国の糖尿病対策費用を削減することが必要であると示している、という。

 この報告書では、糖尿病対策施策の改革と新たな方向付け、そして改善が必要であり、また、原住民の糖尿病に対して政府主導の対策を講じるべきと指摘している。

 また、ACDは研究費用についても要請している。

>>カナダの話なので、日本に住む日本人にはそれほど関係ないように思われますが、いわゆるインディアンと呼ばれる人々が糖尿病にかかりやすいって言うのに引っ掛かりました。日本人とインディアンの先祖は同じですからね。
 ついでに、アメリカのピマ・インディアンと呼ばれる人々は、40歳以上の3人に2人が糖尿病に罹患しているそうです。
 これは、国土開発によって、彼らが移住させられたり、生活保護を受けたりして、食生活がよくないことの影響もあるようですが。

by sitejm | 2009-12-13 15:32 | ヘルス